このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



<6-2・北崎の新たな覚醒−決着>


「バカなっ!この俺がやられるだと
!?この俺は…!!」

うめく北崎の全身から青白い閃光があがりはじめた。

やがて炎が止み、閃光が北崎を包み込んだ。

光は大きくなり、次の瞬間爆発するように広がった。

「何…!?

驚きの声をあげる山上の目に映ったその姿

−今までに見たことのない北崎の新しい姿…数倍巨大化した体に、巨大なドラゴンクロー型の腕

長く太く伸びた尻尾、そして中央にはまさしくドラゴンの頭があり、咆哮をあげている。

その頭の上に龍人態の北崎の上半身が生えている。

「俺は世界一強いんだ…!」

そう叫ぶと北崎はWファイズめがけてドラゴンクローを打ち込んだ。

とっさにジャンプで逃れたが、二人がもと立っていた場所は大きくえぐれ

その土砂が辺り一面に散らばっている。

また北崎がドラゴンクローを打ち込む。

その度に土柱があがり、やがて北崎の周囲に深い溝ができあがった。

「逃げ足だけは速いんだね…。」

そう言うと龍人態の両手が青白く光り、Wファイズめがけてエネルギー波を撃ち込んだ。

巧、山上ともにそれをまともにくらい吹き飛ばされた。

地面に打ち付けられ、全身を激痛が走る。

山上はただの一撃でこれだけのダメージを受けるのかとあらためて力の差を痛感した。

「そろそろ終わりにしようか…」

そうつぶやくと北崎の両手がまた青白く光りだした。

その時、北崎の体のあちこちで無数の火花が散った。

両手の光りが消える。

「誰だ!」

その北崎の言葉に応えるかのようにWオートバジンが姿を見せ

ドラゴンオルフェノクの周囲を飛び交いながらバスターホイールを浴びせる。

その間に巧、山上は立ち上がりその様子を見ていた。

やがて二人のもとにWオートバジンが降り立つ。

オートバジンはファイズ・巧にファイズブラスターを渡し

オートバジンMK-Ⅱはファイズ2ND・山上にファイズアサルトマグナムを渡した。

山上はそれを受け取ると、オートバジンMK-Ⅱをビーグルモードに戻すとまたがり

背中にフライングアタッカーを装着した。

巧はフォンを引き抜くとファイズブラスターにセットして「555」を打ち込んだ。

AWAKEING

ファイズの全身を光が包み込み、ファイズブラスターフォームへと転身した。

そこへ北崎の横なぎの尻尾攻撃が入る。

Wオートバジンは吹き飛ばされたが、巧と山上は上空へと飛び上がっていた。

ファイズブラスターとアサルトマグナムの攻撃が北崎に放たれる。

その巨大な体のあちこちでいくつもの小さな爆発が起こる。

「おのれっ…!」

北崎は尻尾とドラゴンクロー、龍人態の両手からのエネルギー波でWファイズを攻撃するが

そのどれもが空振りに終わる。

そしてその間にWファイズはフォトンブラッド弾を撃ち込みわずかながらもダメージを与え続けた。

いらだつ北崎は姿勢をいったん縮めると舞い上がった。

巨大な体で空を飛ぶことができる

−北崎は山上を追い、両腕のドラゴンクローで捕まえ両側からその体を押しつぶそうと力を込めた。

「ぐわっ…!」

苦しむ山上を助けようと近づいた巧だが、尻尾と龍人態の攻撃に阻まれた。

「待ってろ、山上!」

そう叫ぶと巧はさらに上空へと上昇しファイズブラスターを

フォトンブレイカーモードに切り替え、チャージした。

それを顔の前に構えると、今度は北崎めがけてきりもみ回転しながら降下する。

それを見て龍人態が巧にエネルギー波を連続で放ちはじめた。

それら全てをフォトンブレイカーで打ち消しながら降下し、すれ違いざまに龍人態に斬りつけた。

その衝撃で山上を放した北崎は地面に落下し、苦しみはじめた。

「山上、止めだ!」

そう言うと巧はフォトンブラスターにチャージした。

「ああっ!」

そう応えると山上もフライングアッタカーをブースターライフルモードに切り替え構えると

エネルギーを溜める。

ほぼ同時に3発の強力なフォトンブラッド弾が北崎に向けて放たれた。

命中−

「ぐわァァァーーっ!」

北崎の全身は灰となり、いっきに崩れ落ちた。


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