このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



<7-1・殲滅>


同じ頃…州浜と綾たちバイオトルーパー隊も激しい戦闘を繰り広げていた。

グリッフィンがボーガン状の武器(グリッフィンボーガン)をかまえ州浜の

足下めがけてフォトンブラッド弾を発射した。

着弾と同時に竜巻のような突風が起こり州浜の体を吹き飛ばした。

その州浜めがけ今度はメデューサが放った鞭(スネークバインダー)が絡み付く。

そこへバーケストの大剣(ダークブレイカー)から放たれたフォトンブラッドの斬撃波と

レビヤタンの槍(オーシャンズスピア)から放たれた鋭いフォトンブラッド弾が撃ち込まれる。

そして最後に上空からウィルオウィプスのWアックス(ライトニングブレイカー)による

斬撃が撃ち込まれた。

州浜の体が地上に落下する。

その光景をバイオトルーパー隊の後から綾と波原が見守っている。

ゆっくりと立ち上がる州浜。

そこへ今度はバルキリーが手にした八方手裏剣(バトルホイール)で斬りかかった。

そのスピードは素早くファイズのアクセルフォームとほぼ同等である。

何回も斬りつけられ体勢をくずした州浜の体に、スプリガンが両腕のクローによる

Wグランインパクトを打ち込んだ。

再び州浜の体が宙を舞い地上に叩きつけられた。

「そろそろ止めの時間かしら…」

そう綾がつぶやく。

その声はどことなく喜びにうわずっていた。

州浜が再び立ち上がる。

そこへまたバルキリーが斬りこむ。

「同じ手が二度通用すると思っているのか…!」

州浜はそう叫ぶと高速で動いていたバルキリーを捕らえ羽交い絞めにした。

そこへスプリガンがWグランインパクトを撃ち込む。

しかし州浜はそれをバルキリーの盾で防いだ。

バルキリーが青い炎をあげ崩れ去る。

その青い炎をついて州浜の剣がスプリガンを突き刺した。

スプリガンも青い炎とともに崩れ去った。

「ふーっ!…」

その様子に綾が怒りの声をあげる。

「所長、ヒューマンとビーストをここへ」

「しかし…」

綾の言葉に波原は渋ったが

「早く!」

という綾の声に

「わ、わかった」

と手元のギアのボタンを押した。

すると間もなくヒューマンとビーストが駆けつけ、まずヒューマンが州浜に攻撃を開始した。

ヒューマンはハサミ状の左手とニードル状の右手を駆使し州浜に攻撃をしかけるが

それらをよけた州浜は羽を広げると大空へ舞い上がった。

そして上空で静止すると羽をさらに広げてそこから無数の赤いレーザービームを発した。

地上にいたバイオトルーパー隊と人工オルフェノクに降り注ぎ突き刺さる。

とっさに避けたビーストと綾と波原を除く全てのバイオトルーパーが赤い炎に包まれ

やがて青い炎を上げて崩れ去る。

レーザービームの正体−それは炎を帯びた羽根であった。

地上に降り立った州浜とビーストが睨みあう。

しばらく睨みあうとビーストは州浜に背を向け綾と波原の方に攻撃をしかけてきた。

それをよけながら綾はギアのボタンを押した。

EXCEED CHARGE

手にしたクーロンハンマーにフォトンブラッドが流れ込む。

「や、やめろ!」

波原の止めるのを聞かず、綾はそれをくるりと手元で一回転させると

ビーストの体めがけて撃ち込んだ。

瞬時に紫の光がビーストの全身を走り灰と化して崩れ去った。

「全く造った人と同じで役立たずね…。」

綾はそう言いながら波原の方を見た。


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