| このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください | 
| ① ああシベリアの戦友よ | ② 異国の丘 | ③ カラカンダ小唄 | 
| ④ 岸壁の母 | ⑤ 岸壁の妻 | ⑥ 岸壁を越えて | 
| ⑦ 九段小唄 | ⑧ さらばナホトカ | ⑨ シベリアエレジー | 
| ⑩ シベリアの亡き友に | ⑪ シベリヤ鴉 | ⑫ シベリアの声 | 
| ⑬ 遠いあの日のカラカンダ | ⑭ 涙の再会 | ⑮ ハバロフスク小唄 | 
| ⑯ 望郷バラライカ | ⑰ ラーゲル哀歌 | ⑱ ロシアの片言葉 | 
| ⑲ 靖国の戦友に | ⑳ 呼子星 | |
| ① ああシベリアの戦友よ | 唄・塩まさる 作詞・吉澤秀夫 作曲・春風亭柳昇 | 
| 1 夏さえ寒き シベリアおろし 大地に眠る 亡き戦友よ 鈴かけの塔に 願いを込めて 故郷まで響け 故郷まで響け 鈴の音よ | 2 母恋星に 切なくすがる 帰国(ダモイ)の夢も むなしくて 身を裂く作業(ノルマ)に 北風が哭く 日本の酒だ 日本の酒だ 飲んでくれ | 
| 3 雁さえ帰る ねぐらがあるに お前のねぐらは 何故にない やがて花咲く 春も来るぜ 亡友(とも)よ我慢だ 亡友よ我慢だ 待ってくれ | 4 シベリアの空 真っ赤に燃えろ 夕焼け小焼けの 歌声に 迎えの船で 語ろうじゃないか 平和日本に 平和日本に 暮らそうよ | 
| ② 異国の丘 (昭和23年) | 唄・竹山逸郎 作詞・増田幸治 作曲・吉田正 | 
| 1 今日も暮れゆく 異国の丘に 友よ辛かろ 切なかろ 我慢だ待ってろ 嵐が過ぎりゃ 帰る日もくる 春がくる | 2 今日も更けゆく 異国の丘に 夢も寒かろ 冷たかろ 泣いて笑って 歌って耐えりゃ 望む日がくる 朝がくる | 
| 3 今日も昨日も 異国の丘に 重い雪空 陽が薄い 倒れちゃならない 祖国の土に 辿りつくまで その日まで | 
| ③ カラカンダ小唄 (昭和54年) | 唄・塩まさる | 
| 1 空は晴れたよ 陽炎もえて 三年巡った 荒野の春よ ノルマノルマの 炭鉱通い ここはシベリヤ カラカンダ カラカンダ | 2 汽笛鳴る鳴る 製材所(ドック)のあたり 貨車の木の香が 心に沁みる ままよ男だ 手に手を取って おろす材木 月の下 月の下 | 
| 3 雪は解けたよ 建築現場(ジロストロイ)に 運ぶ運搬具(ナシルキ) 積み込む煉瓦 汽車は往く往く 朝靄ついて 俺の乗る日は いつじゃやら いつじゃやら | 
| ④岸壁の母 | 作詞・藤田まさと 作曲・平川浪竜 | 
| 1 母は来ました 今日も来た この岸壁に 今日も来た とどかぬ願いと 知りながら もしやもしやに もしやもしやに ひかされて | 2 呼んで下さい おがみます ああ おっ母さん よく来たと 海山千里と 云うけれど なんで遠かろ なんで遠かろ 母と子に | 
| 3 悲願十年 この祈り 神様だけが 知っている 流れる雲より 風よりも つらいさだめの つらいさだめの 杖ひとつ | 
| ⑦ 九段小唄 | 唄・塩まさる&江崎はる美 作詞・吉澤秀夫 作曲・古山英二 | 
| 1 雪のシベリア 後にして やっと着いたぞ 九段坂 おーい俺だよ あの俺だ よーく見てくれ この顔を 貴様恋しく やって来た | 2 貴様 大陸 戦車隊 お前 南で 飛行兵 俺は満州で 歩兵だよ よくぞ生きて 帰ったな 九段ざくらが 笑ってる | 
| 3 貴様つるつる まぶしいな お前白髪の おじいちゃん 俺が一番 若いかな ともに元気で いたんだね 九段ざくらが 笑ってる | 4 様社長の ガラじゃない お前ソバ屋か お似合いだ 俺は田舎で 百姓さ よくぞやったな がんばった | 
| 5 名残り惜しいが お別れだ たどる人生 それぞれに 日本を俺らが 担うのだ よくぞ言ったな 誓おうぜ | 
| ⑧ さらばナホトカ | 唄・塩まさる 作詞・吉澤秀夫 作曲・古山英二 | 
| 1 夕日が落ちた シベリア大地 見上げる星に 今宵また 祖国の空に 思いを馳せて 囲む焚き火が 母を呼ぶ | 2 つつじ群れ咲く ハプチの丘で 戦友よ負けずに 頑張ろう あの海越えりゃ 日本じゃないか 故郷の緑が 待っている | 
| 3 春・夏過ぎりゃ 凍てつく道を 捕虜の仲間が 登り行く 握る拳が 強制労働(ノルマ)に耐えて 生きよ帰国(ダモイ)の その日まで | 4 英霊(とも)よ さよなら ナホトカ港 残る波路が 消えて行く 迎えの船で 語ろうじゃないか はるか涙の 七ッ星 | 
| ⑨ シベリアエレジー (昭和23年) | 唄・伊藤久男 作詞・野村俊夫 作曲・古賀政男 | 
| 1 赤い夕陽が 野末に燃える ここはシベリア 北の国 雁が飛ぶ飛ぶ 日本の空へ 俺もなりたや ああ あの鳥に | 2 月も寒そな 白樺かげで 誰が歌うか故国の歌 男泣きする 抑留暮らし いつのいつまで ああ続くやら | 
| 3 春の花さえ 凋まぬうちに 風が変われば 冬がくる ペチカ恋しい 吹雪の夜は 寝ても結べぬ ああ母の夢 | 4 鳴いてくれるな シベリヤ鴉 雲を見てさえ 泣けるのに せめて一言 故郷の妻へ 音便(たより)たのむぞ ああ渡り鳥 | 
| ⑩ シベリアの亡き友に | |
| 1 いつもいつも 思い出す シベリアの地の 亡き友よ 広く冷たい 異国の地に 骨を埋めた 君たちと 共に暮らした 朝・昼・夕べ 共に手にした 黒パンを 忘れはしない 忘れはしない いつまでも | 2 今の日本は 戦さを捨てた 平和の国に なりました こんな明るい 世の中は 尊い命の 贈り物 共に歌った あの歌を 共に夢見た ふるさとを 忘れはしない 忘れはしない いつまでも | 
| おやすみなさい おやすみなさい やすらかに やすらかに | 
| ⑪ シベリヤ鴉 | |
| 1 紅葉の燃ゆる ふるさとは 今も変わりは ないだろうか 故国をはるか シベリアぐらし やつれしこの身 いとおしく 南へ渡る 雁悲し | 2 シベリアおろし 狂うとも 燃える血も ある意気もある 零下五十度 月さえ凍る 斃れし戦友の 亡骸を シベリア鴉 舞い狂う | 
| 3 故国を発つ日 見送りし 母の面影 胸に抱き 凍る異国の 夜空に誓う 倒れはすまい ふるさとの 恋しい母に 会う日まで | 
| ⑫ シベリアの声 | 作詞・木谷一星 作曲・原田充雄 | 
| 1 シベリアの凍土に眠る同胞が 日本恋しと呼んでいる 戦い終わり三十年 花を供える人はなし ああシベリアは遠い寒い国 アムール河も渡れない | 2 シベリアの曠野に散りし同胞が 父母恋しと叫んでる 敗れし日本 山河美しい 豊かなる国ことづてん ああシベリアは遠い寒い国 ウラル嵐が吹きすさぶ | 
| 3 シベリアに恨みを残せし同胞が 祖国日本と呼んでいる 還らざる戦友五万五千 墓に詣でる人もなし ああシベリアは遠い寒い国 ボルガの春はまだ遠い | 
| ⑬ 遠いあの日のカラカンダ (昭和54年) | 唄・塩まさる 作詞・東義壮 作曲・大久保格也 | 
| 1 春もうららの 祖国は遠い ここはシベリヤ 吹雪に暮れて 収容所(ラーゲル)ぐらしも ひとふた三年 ああ帰国(ダモイ)の その日まで 俺もお前も 耐え抜いた 遠いあの日の カラカンダ | 2 何を啼くのか シベリヤ鴉 母や妹 瞼に描き 建築現場(ジロストロイ)へと積み込む煉瓦 ああ帰国のその日まで 俺もお前も 耐えぬいた 遠いあの日の カラカンダ | 
| 3 俺は鉄工所(エルベーベー) お前は製材所(ドック) 今日もあいつは 農場(コルホーズ) 骨身も凍る シベリヤおろし ああ帰国の その日まで 俺もお前も 耐えぬいた 遠いあの日の カラカンダ | 
| ⑭ 涙の再会 唄・塩まさる&三門順子 | 作詞・高橋掬太郎 作曲・細川潤一 | 
| 1 お帰りなさい お父様 お帰りなさい お兄様 鉄の帳の シベリヤで 骨を凍らし 身を腫らし ご苦労なされた 幾年を 思えば思えば ただ泣ける | 2 達者でいたか 妻も子も 達者でいたか 妹も 便りできない あの空で 愛しお前を 夢に見て 泣き泣き眺めた 北斗星 唇噛んだも 幾度か | 
| 3 手をとり合うて 親と子が 手をとり合うて 兄妹が 生きて相見た 感激に 仰ぐ行く手の 青い空 かがやく涙の うれし泣き | 
| ⑮ ハバロフスク小唄 (昭和24年) | 唄・近江俊郎 作詞・野村俊夫 作曲・島田逸平 | 
| 1 ハバロフスク ラララ ハバロフスク ラララ ハバロフスク 河の流れは ウスリー江 あの山もこの谷も 故郷を 想い出させる その姿 | 2 母の顔 ラララ 母の顔 ラララ 母の顔 浮かぶ夜空に 星が出る ただひとつ呼んでいる あの星は 遠い我が家の 窓あかり | 
| 3 元気でね ラララ 元気でね ラララ 元気でね やがて帰れる その日まで 今宵また逢いに行く 夢で行く 可愛いあの娘の 枕元 | 
| ⑯ 望郷バラライカ (昭和26年) | 唄・田端義夫 作詞・大高ひさを 作曲・倉若晴生 | 
| 1 春も七度 オゴニカの 花も馴染みの 丘の上 夢も帰国に また泣き暮れて ひとり爪弾く バラライカ | 2 瞼閉じれば 富士・桜 忘れかけたる 故郷なまり ここは地の果て 抑留ぐらし 歌も異国の 風に散る | 
| 3 なまじ笑顔で 振り返る 青い瞳の 母と子よ せめて通えよ 三すじの糸に 俺も故郷じゃ 人の親 | 4 今日も生きてた この胸を 泣いてくれるか バラライカ 男涙を 紅 染めて 哀れノルマの 陽が落ち | 
| ⑰ ラーゲル哀歌 | 唄・塩まさる | 
| 1 ふるさと遠く 幾千里 南はるかに ヒマラヤの 連峰仰ぐ 収容所 身を切る寒さ 強き風 | 2 北斗のきらめき 変わらねど 大義に生きし 我ら兵 愁いは暮れの 鐘に似て 仰ぐ夜空に 涙あり | 
| 3 働く国の 鎌と槌 ノルマの重さ 掘る鍬は こだま悲しく 月悲し たらちねの母は 今いかに | 4 スコーラダモイも 早や三歳 働く我ら 誰が為ぞ 剣(つるぎ)捨てしは 誰が為ぞ 夢は日本の 桜花 | 
| (註・スコーラダモイ=早い帰国) | 
| ⑱ ロシアの片言葉 | 作詞・木谷一星 作曲・山川咲子 | 
| 1 シベリアの小さな町 初めて会った リーナ 茶色の髪 ツブラナ瞳 歳は十八 可愛い娘 今も忘れない リーナ ズドラースチー(コンニチワ) | 2 シベリアのカントーラ(事務所) 買い物篭の リーナ 口笛吹いて ハンカチを振り 明日も会います 可愛い娘 若い思い出の リーナ リュビーナ(愛する) | 
| 3 シベリアの小さな町 プラウダ読んで リーナ ダモイの記事を教えてくれた 嬉しかったよ 可愛い娘 あの日懐かしい リーナ スパシーバ(ありがとう) | 4 シベリアの別れの日に 唇染めた リーナ カンナの花を 泣いて呉れたが 再び会えぬ 可愛い娘 遠い思い出の リーナ ダスビダーニャ(サヨウナラ) | 
| ⑲ 靖国の戦友に | 唄・塩まさる | 
| 1 戦友の礎 あったから 御国は平和に なりました 明るい笑顔が 街角に そこにもここにも 見られます いつも感謝を 忘れません | 2 戦友の助けは 忘れない 月日は流れて 飛び移り 幾年過ぎた 今もなお あの時あの日 あの戦さ 語り継ぎつつ 祈ります | 
| 3 戦友の誓いを 無駄にせず 世界に平和が 続くように みんなで力を 寄せ合って 平和の鐘を 打ち鳴らす 永遠に御霊よ 安らかに | 
| ⑳ 呼子星 昭和24年) | 唄・田端義夫 作詞・萩原四朗 作曲・倉若晴生 | 
| 1 巡る春秋 七つを数え 遠く夢見た 故国の丘 故国(くに) 幼馴染の椿は 咲けど 帰る日暮れの 身は独り | 2 雪のシベリヤ 収容所の窓に 夜毎見上げた 呼子星 (キャンプ) 千里はるばる 潮路を越えた 生まれ故郷に 何故出ない | 
| 3 さぞや辛かろ 寄る年波の どこをさまよう お母さん やせた姿が ちらちら浮かぶ 熱い瞼の 呼子星 | 
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