このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
周遊切符!?
いきなり実例へ!
●説明
普通乗車券は重複しなければ繋げて買う事ができます。
長距離切符は有効期限内ならば、原則途中下車ができます。
これがこの切符の原点です。
基本的に距離が伸びる程1km当りの単価が安くなりますから、
行きと帰りを別の線として繋ぎ一枚の乗車券にすれば、
1km単価が長距離の計算式になって得になる…
目的地は途中下車扱いとすればいいわけですね。
これがここで今回紹介するパターンです。
往復割引もありますが、600km以上と言う条件がつく…
ですから、片道600kmに満たない時は
この方法を使えないか考えてみるのも楽しいかと思います。
有名所は名古屋=東京でしょうか…
それに、途中下車ができるので往路と復路を別路線にすると
実際は凄く安くなる!とは言えませんし、違う線なので移動時間がかかります…
でも、途中下車が2倍楽しめると思いませんか?
でも、こういう旅もありますよという紹介をしたくて作りました。
JRの乗車券は原則[無効印]を押すことで貰えるので
旅の記念に是非「東京都区内→東京都区内」という乗車券を持ち帰ってみましょう。
学校や職場でそこそこ話題になります。まぁ…本当に「そこそこ」ですけどね…
●こういう場合に有効です
実際の細かな計算方法や特例等があってこの限りではありませんが
一般的に乗車券の額は以下の表を用います。
距離に対する料金
キロ数
1キロ当り
300kmまで
16円20銭
301〜600km
12円85銭
601km以上
7円05銭
上の表を見ればわかるかと思いますが、
300km 600km と言う区切りで1km当りの乗車券が安くなるわけです。
これを上手く使えれば下の計算のように得をします。
計算例)300km乗車券2枚と600kmの乗車券1枚の差
300km×2→16.20×300×2=9720円
600km×1→16.20×300+12.85×300=8715円
※実際の計算式はもっと複雑です…
「なんだ…1000円だけかぁ」と言わないで下さいまし。
600kmを超えたらどうなるか…計算してみましょう。 計算例)600km乗車券2枚と1200kmの乗車券1枚の差
600km×2→(16.20×300+12.85×300)×2=17430円(往復割引で15687円)
1200km×1→16.20×300+12.85×300+7.05×600)=12945円
※実際の計算式はもっと複雑です…
600km以上の1km単価を見ていただければ解るかと思いますが
600kmの往復は1割引ですが繋げて1200kmとすると約5000円得するんですから…
でも往復割引があるので実際は3000円も得しませんけどね…
自己満足なところがありますが、
このパターンを利用できる主な経路を載せてみました。
この切符は「普通乗車券」ですがある種「特殊な乗車券」ですので
注意事項も併せて書いておきます…
●発券時の注意
・必ず利用する経由通りに正しい経路を示す
この事を知らない駅員も多いですからきちんと経路を伝えましょう。
簡単な方法はこのサイトを書き写して「こういう乗車券を下さい」と言えば良いです。
・発券に手間がかかる事がある
この裏技を知らない駅員だと時間がかかる事があります。
ここで示す切符ならば長くてもせいぜい20分位だと思います。
東京駅・新大阪駅等では早く発券できるらしいです。
経路が妙に長いと一週間待ってかかる事もあるようですが…
手数料を払えば払い戻しも出来ますが、
興味本位での購入は止めましょう。
また、混雑時や終了間際は避けてくださいね…
実測)
東京→長野→名古屋→東京の購入で約15分
JR東日本・総武線内のみどりの窓口で口頭で経路を伝え購入した場合
・実際に発券される切符には経由が省略される
このサイトで示す経由は乗換駅を考慮しているため、
「路線名」と「乗換駅」を交互にに書いています。
発券される切符の経由は省略される事がほとんどです。(とくに駅名…)
明記される条件等がありますが、駅員の気分次第と言う所もありますからね。
ためしに「東京都区内から名古屋市内まで乗車券のみ!東海道経由で!」と注文すると 経由:東海道新幹線だったり経由:東海道線だったりします… ですから発券後には正しい経路であるか必ず確認し、
不安であるならば「○○駅通りますよね?」と聞いてみるのが良いでしょう。
また、ここでは特定区間内の経由は細かく記していません
→東京から常磐線/新大阪から阪和線で通じると思ったので…
実例)
東京→長野→名古屋→東京の場合
発券された切符の経由は、新幹線・長野・信越・篠ノ井線・中央西・東海道でした。
●実例紹介
凡例を記すと下二つです。
▽:今回紹介する「繋げてお得な路線」
▲:普通買うであろう一般的なもの
●東京=名古屋の往復を考える
▽最短で往復その1
乗車区間:東京都区内→東京都区内
経由:中央東・塩尻・中央西・金山・東海道
(5日間有効)10,190円
▽最短で往復その2
乗車区間:名古屋市内→名古屋市内
経由:中央西・塩尻・中央東・東京・東海道
(5日間有効)10,190円
▽作者オススメ
乗車区間:東京都区内→東京都区内
経由:北陸新幹線・長野・信越1・篠ノ井・篠ノ井線・塩尻・中央西・金山・東海道
(6日間有効)10,820円
※逆経由や乗降駅が異なる場合は経由を適時変えて下さい。
これ一枚で信濃路めぐりができるわけです。しかも特急系も充実しますからね
▲普通に購入した場合その1
東京都区内=名古屋市内 往復乗車券(6日間有効)12,180円(経由:東海道線)
▲普通に購入した場合その2
東京都区内→長野(3日間有効)3,890円(経由:北陸新幹線)
長野→名古屋市内(3日間有効)4,310円(経由:篠ノ井線・中央西)
名古屋市内→東京都区内(3日間有効)6,090円(経由:東海道線)
計14,290円
●東京=仙台の往復
▼普通に購入した場合
東京都区内=仙台市内
往復乗車券(6日有効)
11,560円(経由:東北本線)
12,180円(経由:常磐線)
△常磐線と東北新幹線を使う…
東京都区内→東京都区内
常磐本線・岩沼・東北本線・仙台・東北新幹線
9,870円(5日有効)
※一見すると岩沼=仙台が重複しているようですが、この切符はつなげて買えます。
理由は岩沼駅が仙台と福島の間にあるからです。
原則新幹線は在来線のキロ数で計算されますが福島=仙台の新幹線の白石蔵王は
在来線から離れているため別線の扱いができるわけです。
詳細な理由を知りたい方は
特例一覧(工事中)
をご覧ください。
新幹線なんか使えっか〜という方(普通乗車される方)で仙台へ行きたい方は
上記の切符を岩沼で区切り、別途320円の普通乗車券を買う必要があります。
東京都区内→東京都区内
常磐本線・岩沼・東北本線・仙台・東北新幹線
9,870円(5日有効)
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