このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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伊勢電気鉄道デハ121形3等電動制御車

伊勢電気鉄道デハ121形3等電動制御車です。伊勢電気鉄道の前身の伊勢鉄道は非電化ローカル線でしたが、桑名−大神宮前を結ぶ長距離地方私鉄として発展を企図し新線は当初から直流1500V電化複線化で建設が進められ、それに伴い伊勢電気鉄道では、デハニ101形、デハニ111形に引き続き、1926年にデハ121形3等電動制御車を製造しました。車体は日本車輌で製造された愛知電気鉄道電7形と同一図面に基づいて製作されたため完全同型ですが、そのため、伊勢電時代に製造された電動車の中で唯一荷物室が併設されていません。車体形状は、車体長15850mm,
車体幅2700mmの半鋼製電車で、両運転台、正面貫通路、貫通幌付きで、乗降扉は側窓2個分中央よりで、車内はシートピッチ1700mmの固定クロスシートで、便所の設置はありません。主電動機は75Kwの小出力で、1928年に車体が大型のデハニ201形、211形、1929年にはデハニ221形が製造され、次いで1930年には大出力電動機を搭載したデハニ231形が製造されたため、小型、小出力の本形式は関急を経て近鉄になってからも、終始ローカル運用に充当され、伊勢線や養老線などで運用された後、伊賀線に転属しました。1971年に全車廃車されました。
実車は 1926年愛知電気鉄道電7形(デハ3080形)と同一車体を日本車輌で製造されました。車体形状は車体長15850mm、車体幅2490mm、の半鋼製電車で、両運転台、正面貫通路、貫通幌付きで、乗降扉は側窓2個分中央よりで、電装品は伊勢電在来車と共通の機器を搭載したため、愛電電7形より、幾分電動機出力は小さく48Kw×4となっています。製造当初は愛電電7と同じく扉間にシートピッチ1548mmの固定クロスシートが設置されていましたが、その後ロングシートに改造されました。小型、小出力の本形式は関急を経て近鉄になってからも、車体老朽化により、全溶接構造の車体に改造され側窓はいわゆる上段Hゴムのバス窓タイプに改造されました。終始ローカル運用に充当され、伊勢線や養老線などで運用された後、伊賀線に転属の後、1971年に廃車されました。

伊勢電デハ121形PDF図面 A4 1/120


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