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参宮急行電気鉄道デトニ2300形特別室手荷物室合造電動制御車です。参宮急行の看板列車として、伊勢方向の先頭車として編成に組み込まれました。車体は車体長19720mm、車体幅2700mmで、先頭から運転台、手荷物室、特別室、一般室の順に配置され、反対側車端部に半室運転台と便所が設置されています。特別室は省線の一等車並のコンパートメントが3室設けられ、狭幅の部屋は隔壁を開くと一室にすることが出来ます。特別室の定員は最大6名(3名)で、家族連れに好評でしたが、コンパートメントになれない日本人にはあまり利用されることがなく、急行運用に従事するようになってからは一般室として解放されました。末期には手荷物室の利用も少なくなり、空のままで一般乗客の荷物置き場になりました。走行性能はデ2200形と同一です。
実車は、当初はデ2200系の優等車両としての位置づけがありましたが、戦中戦後の混乱期には特別室は邪魔者で一般に開放されたまま特別室として復活することはありませんでした。手荷物室能登なりにあったため、いわゆるカンカン部隊の専用席となっていました。本系列のデ2303は手荷物室と特別室の一部が取り払われその部分にサロンを設け、RECREATION CARとして運転されました。モ2303はその後再改造され付随車となりサ1521となりました。その他ロングシート化されモ1420系となった車両もありました。いずれも2200系と同時期に廃車になりました。
参急デトニ2300形PDF図面 A4 1/120
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