このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
参宮急行電気鉄道サ2600形貴賓付随車です。デ2227型と同型の貴賓車として、皇紀2600年の天皇陛下御行幸の際の御料車として使用するため、1両製造されました。サ2600の両側にデト2310形を連結し、デト2310形の特別室が随行員席となりました。実際には昭和天皇は省線を使用されましたので、御召列車となることはありませんでしたが、前後をデ2227形に挟まれた3両編成で、皇族方の橿原神宮、伊勢神宮参拝に何度か使用されました。戦後しばらくの間は貴賓車として保管されていましたが、格下げの上、特急用に整備され、全席シートピッチ910mmの転換クロスシートが設置され、特急に使用されましたが、再び格下げとなり急行の編成に入って一般車として運用されました。一枚窓の特異な形状は編成の中で異彩をはなっていました。上段は幻の御召列車編成です。右手伊勢方向から、デ2227+デト2310+サ2600+デト2310+デ2227の5両編成でした。
実車はで2227系と同じ乗降扉が中央に寄せられた形状で、貴賓車として製造されましたが、ほとんど使用されることなく、戦後1952年に特急用に格下げ、全席転換クロスシート車となり特急編成に組み込まれましたが、その後再度格下げされ、急行編成に使用されました。最後はサ3000形に改番されサ3018となり、廃車解体されました。
サ2600型PDF図面 A4 1/120
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