このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
伊勢電気鉄道クハ471型3等電動制御車
伊勢電気鉄道クハ471形3等付随制御車です。ホームページを見てくださる方からのご要望があり、伊勢電デハニ231型を作成するに伴い同系のクハ471形も作成しました。伊勢電デハニ231系は伊勢電が1930年桑名−大臣群前開通時にクハ471形とともに主力車として製造され、1935年には特急用として活躍しました。クハ471形は車体形状は車体長17000mm、車体幅2700mmで、正面貫通路貫通幌付きの両運転台車で、正面は緩いカーブを描き、運転台は半室で客室内は戸袋部を除き、シートピッチ970mmの転換クロスシートとなっており、戸袋部およびクロスシートは省線の2等客車並の豪華な車内となっています。連結面には半室の便所が設置され、妻面のシートは前面展望が望めるようになっています。走行機器は台車は日車D-16です。桑名ー大神宮前間全通時には手荷物室なしのデハ241形も製造され同区間の直通特急はモハニ+クハ+モハ+クハ+モハの5両編成で、大阪へ向かう参急を意識し、シートピッチも一段と広い優等車でした。関西急行電鉄が桑名〜名古屋間を開通させ、名古屋〜大神宮前間全通時の特急運転に際しては、モニ6231形は全車手荷物室を撤去、モ6231形に改造、客室が拡充されました。名古屋線標準軌化に際してモ6241形は電装品を車体新造のモ6441形に譲り、ク6471形に編入され、狭軌で残る養老線、伊賀線に転籍し、終焉まで使用されました。
実車は車体形状は、車体形状は車体長17060mm、車体幅2640mmで、正面貫通路貫通幌付きで、正面はフラットで、両運転台とも全室で、その後方に手荷物室続いて客室となっており、客室内は戸袋部を除き、シートピッチ970mmの転換クロスシートとなっており、戸袋部および連結面側端はロングシートで、クロスシートは省線の2等客車並の豪華な車内となっています。桑名ー大神宮前間全通児には特急運転が開始され、デハニ231形と同系のクハ471形が使用されました。当時伊勢電には名古屋伸延の計画があったものの、伊勢電が経営危機に陥り、参急に吸収合併され、名古屋伸延は参急傘下の関西急行電鉄によって成し遂げられました。1940年には関急電は参急と合併関西急行鉄道となり、クハ471形はク6471形となりました。後に関急が近畿日本鉄道と名称変更後も形式は継続されました。関急により名古屋伸延後も、名古屋直通急行用として全線で使用されました。戦後、名阪有料特急が制定されたとき、便所の設備があるク6471形から2両が名古屋線特急用として整備され、モ6301系と組んで特急運用に供されました。モ6421系の登場とともに特急運用から引退し、名古屋線標準軌化に伴い標準軌化され、その後運転台に乗務員扉が無いことから付随車化されサ6471形となり、名古屋線で終焉を迎えました。
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