このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

桶川ドライビングクリティーク

2000年9月 桶川スポーツランド (埼玉県)


天候:晴れ

路面:ドライ

ベストラップ:未計測

☆ 参加レポート ☆

犬のお出迎え

 自宅から「桶川スポーツランド」までは1時間半の道のりです。その日は平日だったので、あちこちで渋滞に遭うんじゃないかと予想し、けっこう朝早く家を出たのですが、結局、サーキット到着まで大した渋滞もありませんでした。しかし・・・、サーキット直前のこの道、なんてひどいでこぼこ道! ボクの RVR はぜんぜん問題ないけど、シャコタン車だったら通れないんじゃないの? なんとかサーキットにたどり着き、受け付けをしようとコースわきの建物に入って行くと、数匹の犬がお出迎えしてくれました。

座学

 今日のイベントの主催は「IGNITION」、そして、指導して下さるのは ユイ・レーシング・スクール(YRS) の方々です。チーフインストラクターのトム吉田さんが現れ、座学の開始です。しかし、この教室、ちょっと狭い。今日の参加者はたったの10名。なのに、この教室はもう一杯いっぱいです。この座学に対しては、ボクはサーキットを走るための実践的な理論が聞けることを期待してました。でも、そこでボクは、もっと基本的な理論や技術が必要なんだということを知りました。そしてそれは、サーキットだけでなく、ボクらが普通に運転している時にも必要なことだったんです。詳しくはYRSホームページの「Text Book」を見ていただきたいのですが、例えば、コーナリング中にトラクションが抜けた車がどんなに危険かを知れば、カーブでは、入り口から出口までアクセルを踏んでなければならないということがわかるでしょう。
 当日使用した資料をYRSから許可を得てお借りしました。(無断使用はお断りします。) この円は、各タイヤのグリップ限界を表しています。
 例えばドラッグレースで、スピンしていたタイヤがグリップした瞬間がこの状態です。 各方向のグリップ限界を最大限発揮する操作、それが「タイヤのおいしいところを使う」ということ。 複数方向へ力が働くコーナリング中の加減速では、縦横双方のベクトルは短くなります。アクセル開度の過少・過多のない「イーブン・スロットル」を探ります。

いよいよコースへ!

 さて、約1時間の座学の後、ボクたちは「桶川スポーツランド」のコースに出ました。まずはコースを歩いて1周します。クリッピングポイントやコーナー脱出口など、重要なポイントには赤のコーンが置いてあり、トムさんのアドバイスを受けながら回ります。それが終わったところで実車練習。2つに分けられたもう一方のグループの練習を見学した後、いよいよボクらのグループも自分たちの車でコースインです。いやー、初めてのサーキットということで、緊張しまくりでした。

実車走行練習

 最初はブレーキングの練習から。バックストレートに1列に並び発進。最終コーナーを抜け、ホームストレートに出てフル加速。ストレートエンドでフルブレーキングして止まります。重要なのは、いかに安定姿勢で止まるか。最初のトライでは、ボクは、なんとかこわごわとではあるがアクセルを踏んでるっていう状態でした。全員が一通り走り終わると、トムさんが1人ひとりにアドバイスしてくれます。これは良かった。何といっても、アドバイス直後にそれを反復練習できるわけですから。これを数回繰り返しました。
 次にコーナリング練習です。ホームストレートをフル加速で通過し、最初のレッスンと同じ要領でブレーキング、今度は止まらずに第一コーナーに進入。きちんとクリッピングポイントについて立ち上がります。
 トムさんからボクがもらったアドバイスは、どちらの練習にも共通して言えたことですが、もっとゆっくりとスムースに、ということでした。操作が急すぎたのです。ボクはそれまで、特にブレーキングはドッカンといかなければならない、と思ってました。だから、トムさんの教えはボクにとって驚きだったと共に新鮮でもありました。

ラッピング練習

 その後は全て、コース全体を使っての周回練習でした。5〜6周ごとに別グループと入れ替わります。クルマから降りると、すぐにトムさんから今の走りについてのアドバイスを受けられます。ボクはこの練習で、アクセルの踏み過ぎがアンダーステアを招くということがわかりました。実際、そんな状態で何度かコースオフしそうになったのです。

同乗走行

 これは、講師が生徒のクルマを、その生徒を助手席に乗せて運転するというものです。もちろん、わがRVRにも乗ってもらいました。やっぱりトムさんの運転はボクのとはぜんぜん違う! コース幅一杯を無駄なく使っている感じで、また、ボクの車を運転するのは初めてなのにほんとにスムース。

楽しかった!

 このレッスンの最後に、トムさんはボクに、ずいぶんスムースで安定して走れるようになった、と言って下さいました。でも、ときどきお尻を振ってたのはちょっと、とも・・・。タイム計測はなかったけど、とにかくRVRでもサーキットを楽しく走れることがわかったし、速く、そして安全に走るコツもわかりました。ボクはその時、またいつかサーキットに行こう!と決めてました。

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