このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

筑波ドライビングワークショップ

2001年10月23日  筑波サーキット (茨城県) コース1000


天候:晴れ

路面:ドライ

ラップタイム

Lap123456789
S21'06"29454"18354"14953"89454"85153"74354"08253"99453"427
S51'44"60353"86157"54457"46254"14453"23754"76152"977

走行前後の空気圧 (kg/cm2)

走行前走行後
前/左前/右後/左後/右前/左前/右後/左後/右前/左前/右後/左後/右
S12.12.12.12.12.32.22.22.2+0.2+0.1+0.1+0.1
S22.32.22.22.22.32.22.22.2+0.0+0.0+0.0+0.0

☆ 参加レポート ☆

2台のRVR

 前日の雨も上がり、今日はいい天気。路面はまだ濡れてますが。今日は、ボクの RVR は、タイヤを純正の70から60に換え、また4点式シートベルトも取り付けて初めてのサーキット走行で、その効果に期待が高まります。筑波サーキット手前のコンビニに寄ると、黄色のRVRスーパーオープンギア(SOG)を発見。これが今日、一緒に「筑波ドライビングワークショップ」(TDW)を受講する「いっくん」さんのクルマです。YRSインストラクターのトム吉田さんもこの希少車に興味津々。「へー!」なんて声上げたりして。

座学

 今日は教室での1時間の座学からスタート。まずはトムさんから、ハード優先の日本のクルマ社会を憂慮して、クルマに自分の思う通りに動いてもらうための、人間の運転技量の向上を目指して開校したのがYRSであるとのお話。続いて、この後行われる定常円旋回で何を学べるのか、軽く頭に入れます。キーワードは「トレール・ブレーキング」。ブレーキを残しつつターン・イン(コーナーへの進入開始)し、アンダーステアを減少させる方法です。

定常円旋回

 教室からジムカーナ場へ場所を移し、いよいよクルマに乗っての練習です。パイロンを並べて、曲率の違う2つの楕円が用意してあります。4グループのうち、2グループがそれぞれの楕円を1台づつ走行。1セッション5周で、同じ曲率の楕円で2セッション、それが終わると、もう一方の楕円で同じように2セッション走ります。残り2グループはそれを見学。パイロンの周りをぐるぐる回るだけという、実に単純な行為で、いったい何がわかるのか? これが実に役に立つのです。動きが単純だから、自分の操作(入力)に対するクルマの挙動(出力)がはっきり体感できる! ボクの場合、第1セッション後に、特にブレーキの踏み方、離し方が荒いと指摘されましたが、それが走行中にはっきりわかったんです。

走行の合間に

 別グループ走行中の見学時は、走行中のクルマを見ながらの、トムさんの解説を聞くことができます。自分の走行中、ちょっと悩んだことがあったので、彼に質問してみました。特に曲率のきつい方で、ステアリングさばきが苦しくなったので、ステアリングの基本的な持ち方を聞いたつもりだったんですが…。質問のし方が悪かったらしく、アンダーステアでコースアウトしそうな時の対処法という答えが帰ってきました。曰く、
「ステアリングをさらに切り込むよりも、アクセルを戻す。」
とのこと。これはこれで役に立ちました。本来の質問はまたの機会ということで。

SOG

 背の高さのせいか黄色という派手な色のせいか、いっくんさんのSOGは、よくトムさんの解説の題材にされてました。その時の内容は本人にも直接伝わってると思いますが、勉強のためには目立つということはいいことなんではないでしょうか? どうでしょ、いっくんさん?

経験者クラス

 午前中にジムカーナ場からコース1000へ移動、パドックにクラス別に車を並べます。しかし、ボクのいるCクラスって…、ホントにこれらと一緒に走るの?スカイライン2台に、シルビア、ロードスター、プジョー106が3台。ボクがいるのは間違いじゃないかってトムさんに聞いたら、A−Dの4クラスのうち、CとDは経験者クラスなんだそうな。問題ありそうだったらクラス換えするから、ということで、とりあえずそのクラスで走ることにしました。

コース・イン

 走行前に全員で歩いてコースを回ります。ポイントごとに大石インストラクターの説明付き。その後、いよいよ走行開始です。今日の目標は、ほぼ新品のタイヤをできるだけ痛めないこと。走行前の状態をトムさんにも確認してもらってます。TDWでは、7分程度のセッションを5回行い、そのうち第2セッションと第5セッションをタイム計測します。第1セッション、タイム計測もなく、慣熟走行ということで、ゆっくりとコースを確かめながら走りました。走行後、左前タイヤ外側に消耗が見られるものの、そう大きな傷みでもなく、スムースさが大切と改めて実感させられました。午前中の定常円の成果といったところでしょうか。他のクルマとも恐怖心を感じるほどの差があるわけでもなく、そのままのクラスで走ることにしました。ところが…。

タイム計測

 ボクって、やっぱり精神的に弱いところがあるんでしょうねー。最初の計測の第2セッションとなったとたん、自分でもわかるくらいの荒さが表面に。特に2周続けて第1コーナーへの進入でブレーキが遅れ、ブレーキ、ステアリング操作とも非常に急激なものとなってしまいました。タイヤも一気に傷み、左前タイヤは側面の「DUNLOP」の文字辺りまで削れてました。走行後、トムさんにもそのタイヤを見られてしまった…。左足ブレーキも試してみましたが、これ、けっこう難しいですね。黒旗丸めて指差されちゃいました(挙動が乱れてる、という意味です)。

タイムアップの原因は?

 かなりスムースな操作を心掛けたにもかかわらず、セッションの合間に、トムさんと、他のスタッフの方からも、「もっとスムースに」という指摘をいただきました。また、トムさんからは、
「アクセル開度がまだ大き過ぎる。タイヤが変形しているのがわかる。」
とも。これらのアドバイスを念頭に、最終の第5セッション、今日の仕上げ、タイム計測です。前半、何台か速い車を先に行かせて、なかなかスピードを乗せられなかったんですが、後半、自分では納得できる走りができました。特に、第1−2コーナーでのアクセル開度、インフィールドでのライン取り、最終コーナー前後のアクセルワーク。この辺が割とうまくいって、結果的に最終ラップで自己ベストを出せた! タイヤも第2セッション以降はそれ以上傷むことはありませんでした。でも、実際、そのタイムアップって、自分の腕のおかげ?それとも、新しいタイヤのせいか、4点式ベルトのせいか…。
いっくんさん、激走!

今日の教訓、肩の力を抜こう。タイムは後からついて来ます。

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください