通勤・近郊型気動車のページ
東横キハ1タイプ:
GM旧国キットをベースに自作した異色ガソリンカー
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GMのクモハ51キットの側板を6箇所切り継ぎ、屋根をカラタケ割りして幅を詰め、
前面を自作した、東横電鉄のキハ1タイプです。
2009年、仲間内の運転会に向けて製作しました。
製作開始当初、正確な寸法がわからなかったため、キットの窓寸法を流用した「タイプ」としました。
その後TMS'74年12月号に図面があることがわかり、なるべく印象が似るようにしています。
前面はプラ板の継ぎはぎとパテ、瞬間接着剤で製作しました。
とにかく感覚のみで仕上げ・・・なんとか両面を同じように作ることができました。
仕上げには粗さも目立ちますが、苦労したこともあり、自分としてはかなりお気に入りです。
(詳細の製作記は
こちらです
)
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苦労したこの前面は、似ているかどうかは別にして、お気に入りです。
国鉄キハ41300型:
鉄コレの塗替えによるバリエーション追加
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鉄コレ第10弾の羽後交通を塗替え、鉄道博物館保存のキハ41307風にしたものです。
ボディと屋根をIPAに漬けて塗装を落とし、窓周りに西武ベージュ、腰周りにスカ色青を吹きました。
屋根色はクレオスの軍艦色1です。
しかし・・・前面窓は、柱一体のはめ込みになっているため、塗装には苦労しました。
西武ベージュを薄めて、面相筆で塗っていくしかないのです。
柱の部分は側面にも塗る必要があるので、どうしてもガラス面にはみ出してしまいますが、
なんとか肉眼では許容できる範囲でできたと思います。
またナンバーは、TOMIXのキハ20系の余剰を用いて、継ぎはぎしました。
鉄コレ用動力を組み込んでいるので、走りは安定しています。
国鉄キハ10系:
近代気動車のパイオニア、満を持して製品化
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キハ11(動力車) キハ17
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キユニ17 キハ10
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キハ10系は、軽量化のため車体断面を小さく作った気動車です。
その後の他の形式と混成した時の凸凹感がたまりませんでした。
HOゲージでは古くから製品化されていましたが、NゲージではようやくTOMIXが2005年に製品化しました。
しかし例によってHGシリーズ・・・・高価なため、発売当日に3形式3両を購入するのが精一杯。
単行時もトイレがある方が自然ということでキハ11、一番両数の多いキハ17、そして形態の楽しいキユニ17です。
そのディテールは、特徴ある前面付近の雨樋が目立たないのが残念な以外、不満はなく、
特徴あるバス窓も無難に表現しています。
今までのTOMIX動力にあった、不愉快な走行音もなく、滑らかで静かな走行性、
電球色LEDによる自然なヘッドライトと、とにかく素晴らしい製品です。
今後も折りを見て増備したいと思っていたところ、
中古模型店で(新古品の)キハ10トレーラーを発見しました。
同社のホームページでも紹介していたように、
キハ11との窓配列の違いを正確にひょうげんしているとことろはさすがです。
それにしても、新発売から数ヶ月しか経って居ないのに経っていない素晴らしい製品が、
中古市場に出てきたのは何故でしょうね。。。
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左写真:実感的な床下表現
右写真:もうちょっと雨樋を強調してほしかった。。。
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キハ11(奥)とキハ10(手前)の窓配置の差に注目
国鉄キハ20系(KATO):
ローカル線の主役はKATOの長寿製品多数。。。いろんなロットが混在
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キハ20(新動力、床下&サッシ塗装) キハ20(新動力、床下グレー)
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キハ25(旧動力車) キハ25(新動力)
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キハ25(新動力、床下グレー) キハユニ26
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キハユニ26(床下グレー) キハ20(新動力)
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キハ25 キハ20
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キハユニ26 キハユニ26(旧動力)
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キハユニ26(国鉄旧塗色、旧動力) キハ25(床下グレー)
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KATOが関水金属だった頃からの長寿製品が、このキハ20系で、
キハ20、キハ25、キハユニ26の3車種(動力車とトレーラーの6種類)が、長年販売されてきました。
しかし私は中学生の頃にキハ25とキハユニ26のトレーラー(当時はまだ首都圏色はありません)を買って以来、
増備をさぼっていたら・・・気づいたらすっかり品薄になってしまっていたのです。
そこでキハ20一般色の旧動力車、キハ20首都圏色の新動力車を相次いでネットオークションで入手、
キハ25一般色トレーラーを中古模型ショップで購入し、30年ぶりに増備を実現しました。
このときキハ20の動力車が2両になってしまったので、
一般色の方は中学の頃買ったキハ25に動力を提供し、床下を交換してトレーラー化しています。
首都圏色のキハ20が新動力だったのは入手後に知ったのですが、
サッシ、床下などには、前オーナーによって上手に色差しがされていました。
これには、キハ52の付属品の信号炎管の余りをり付けています。
片や一般色のキハ20(現在はキハ25)は、昔ながらの動力のため、
走行音が大きめですが、この走行音がディーゼルっぽく聞こえるのがおもしろいです。
その後、キハ20系を大いに気に入ってしまった私は、
さらに首都圏色のキハ25動力車(新動力)とキハ20トレーラーをネットオークションで入手し、
2005年に再生産された床下グレーの一般色キハ20動力車、キハ25トレーラー、キハユニ26も手に入れ、
中古模型ショップで首都圏色最終ロットのキハ20動力車(新古品)を入手し、
首都圏色のキハユニ26も入手できたので、気がつけば相当な大所帯になってしまいました。
しかしキハ20系は安いし、何両あっても問題ない・・・・どころか、もっともっと欲しくなる形式です。
2006年になり、G-PIT@の読者の方からキハ20とキハ25のトレーラー、
キハユニ26動力車(旧動力)も譲っていただきました。
キハユニ26は、今では動力車をラインナップしていないので、貴重です。
ところが残念なことに、動力の調子はいまひとつでした。
そこで分解してみると・・・樹脂製ウォームギアの一部が欠けていたのを発見したため、
ジャンク品モハ103の動力(←これは金属製ウォームでした)パーツを利用して、再生させました。
今では旧動力ながら、静かでスムーズに走るようになっています。
そしてさらに!貴重品をゲット。
(KATOが一時期ラインナップしていた)キハユニ26の気動車旧塗色、しかも動力車の美品です。
KATOの汎用ケースに入って、中古模型ショップに格安で転がっていました。
発見したときは・・・手が震えました(笑)
見た目も走りも全く問題なく(正面の塗り分けに製造時の乱れがある程度)、当鉄道の一員となった次第です。
キハ20か25の旧塗色(トレーラー)も手に入れば、好ましい2連で活躍させられますけど、
標準色との混結でも、それはそれでいい感じです。
ただ、これだけたくさん持っているのに、
2006年に生産された首都圏色床下グレーのロットだけは、買っていませんでした。
それが2007年、中古模型ショップで箱ナシジャンクとして安く売られていたキハ25を購入できたので、
やっと・・・全てのロットが手に入りました。
長期にわたって生産が繰り返されてきたので、動力、塗装(色、質感など)にも結構な差があり、
たくさん並べてみるだけで楽しくなってくる形式です。
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左写真:上が旧動力、下が新動力。旧動力はさらに、台車をネジで組み立てた旧いものが存在します。
新動力は床下モーターから、緑色のシャフトが伸びています。
右写真:床下がグレーになった、2005年のロット
国鉄キハ20系(TOMIX):
TOMIXがついに、HG製品で
KATOの牙城に対抗してきました!
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キハ20 キハ25
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キハユニ26 キハ22
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40年もの間、キハ20系を同じ金型で作り続けてきたKATOに対し、ついに、初めて対抗品が現れました。
しかも、最新技術を駆使した高価なHG製品として・・・
このニュースを聞いたとき、大きな期待を持ったものです。
そして発売!キハ20M/T、キハ25M/T、キハ22M/T、そしてキハユニ26の7輌を、一気に増備したのです。
とにかく、その見た目は最高でした!
KATOのキハ20系の最大の弱点・・・顔が似ていない・・・を見事に克服しているし(笑)、
全てはめ込み表現となっている窓、エンジンの細かな表現、細密感溢れるカプラー周辺、
別パーツ化されたベンチレータ、明るいヘッド/テールライト、薄くて綺麗な塗装、
ヘッドライト周りの塗り分け・・・などなど、枚挙に暇がありません。
もしKATOがリニューアルすれば、このようになるんでしょうが、先にTOMIXがやってしまいました!
走りの方は、やや「ビーン」という音がしますが、決して不快な音ではなく、
低速性能や滑らかさも合格点です。
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左写真:繊細な窓サッシ、ドア下部の小窓やトイレ窓もぬかりなく表現。ベンチレータも実感的。
右写真:ヘッドライト周辺の塗り分けも表現。
これぞまさに、若い頃に旅行した際何度も乗った、キハ20系だ!・・・懐かしさがこみあげてきました。
この調子で、旧標準色、首都圏色やバス窓などのバリエーションも期待したいところです。
唯一、TOMIX製品の難点を挙げるとすれば、HG製品ゆえの高価格でしょうか。
これだけの両数、一気に揃えるのには、かなりの無理をしたんですから。。。
その点では、KATOもまだまだ、低価格ゆえの入門用としての価値があると思います。
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左写真:キハ20同士の比較(左:TOMIX、右:KATO)。KATOは前面窓が小さいような。。。
右写真:キハ22同士の比較(左:TOMIX、右:GM)。GMはテールライトが大きいような。。。
KATO(左)との連結。裾高さの違いに注目
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左写真:上がKATO、下がTOMIX。床下の表現はここまで違います。
右写真:キハ22では、エンジンのカバーまで再現!
国鉄キハ52系
:キハ20の2エンジン版はKATOとTOMIXの素晴らしい製品
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キハ52(KATO首都圏色) キハ52(KATO標準色)
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キハ52(TOMIX首都圏色) キハ52115(TOMIX標準色)
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左からKATO標準色、TOMIX首都圏色、TOMIX115号機
キハ20の2エンジン版キハ52は、新品価格がかなり高価なので入手をためらっていたのですが、
その後ネットオークションで、まず首都圏色のトレーラー車、続いて標準色の動力車、トレーラーを、
いずれも新品を格安で入手できました。
キハ52は、KATOの気動車の中では比較的新しい製品であるため、
ディテールは言うまでも無くすばらしく、走りも安定しています。
キハ20系に比べてかなり鮮やかになった塗装も、混成した場合は、却って気動車らしくていい感じでした。
ところが、KATOが再生産を長らくしなかったら・・・
2009年にTOMIXがさらに素晴らしいHG製品を出してきたのです。
ディテール、塗装、走行性のどれをとってもKATOの上を行っていました。
特に前面下の連結器、ジャンパー栓、スノープロウなどが効果的です。
そのぶん、お値段も高価なのですが。。。
早速新品で首都圏色Mと、大糸線115号機を購入しました。
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左写真:TOMIXの2種。ドア下のステップ窓に注意。形状が違います。
右写真:115号機にはクーラーが。。。
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左写真:左からキハ52首都圏色、キハ20首都圏色、キハ20一般色
右写真:キハ52(上)とキハ20(下)の長さの違い
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左写真:左からTOMIXキハ52115TOMIXキハ52首都圏色、KATOキハ52首都圏色
右写真:KATO製キハ52(上)とTOMIX製(下)の長さの違い。KATOの方が1mmほど短いです。
国鉄キハ22系
:キハ20の寒冷地仕様。GMキットを組み立て
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キハ22系は、20系よりも好きです。
この2両はグリーンマックス製の2両編成キットを中古模型ショップで手に入れ、組んだものです。
キットとは言っても塗装済みなので、屋根にベンチレータを貼り、車体と接着、
窓ガラスをはめ込み、下回りに床下機器を並べて、インレタを貼る・・・たったこれだけで完成しました。
上回りのディテール表現と組み立て精度はとてもよく、実に好ましいのですが、
流用パーツの床下機器表現は甘く、床板とボディの寸法も合いません。
特に・・・付属のTNカプラーを装着すると、ボディにはめ込むための加工が必要でした。
とは言え、昔のキットに比べれば、雲泥の差ですよね。。。
前面幌は、KATOのキハ40系用を装着しています。
国鉄キハ23系
:大好きな形式の標準色をゲット。これもGMキットを組み立て
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20系よりは新しく、40系ほどは新しくなく・・・他にない独特な雰囲気を持つ23系も、大好きな形式のひとつです。
GMのキットを買いそびれ、ずっと探し求めていたところ、
ようやく中古模型ショップで未開封の品を発見することができました。
組立は簡単・・・ほんの数時間で完成です。
ユニットサッシの表現がちょっとオーバーな感じもしますけど、あまり多くは望まないことにします。
尚、カプラーはKATOカプラー化しています。
国鉄キハ30系(モデモ製)
:完成度は今ひとつですが、バラエティさが売り
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キハ30(首都圏色、補強板あり) キハ35(首都圏色、補強板なし)
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キハ30(一般色、補強板なし) キハ30(首都圏色、補強板あり)
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キハ30(一般色、補強板なし)
大都市近郊の非電化路線の通勤用として活躍したキハ30系は、
古くは1980年代に真鍮製でエンドウ、その型を受け継いだTOMIXから製品化されましたが、
どちらも値段が高いわりに、プラ製に比べるとあまりよい出来とは思えなかったため、買いませんでした。
モデモがプラスチック製で製品化してくれたのですが・・・これが恐ろしく高価です。
やはり買うのをためらっていたら、すっかり品薄になってしまいました。
結局、モデモ製は全ていつもの中古模型ショップで見つけました。
補強板付きのキハ30首都圏色トレーラーは、付属品未装着の状態で安く売られていたもので、
付属しているグローブ型ベンチレータは実感的ではなかったので、TOMIXパーツを購入、装着しました。
モールド表現だった信号炎管もKATOのASSYパーツに交換しています。
補強板のないキハ35首都圏色トレーラーとキハ30一般色MTセットは、同じ店で新古品状態で売られていたもの。
こちらはTOMIXのグローブ型ベンチレータが間に合わず、付属品をとりあえず付けています。
その後やはり中古模型ショップで手に入れた、キハ30首都圏色トレーラーも同様です。
TOMIXのグロベンは高いので、KATOのものを取り付けようかと思っています。
モデモのキハ30系は、モデモブランドの初期製品なので、
腰高、窓ガラスの平面性、塗装色と質感、動力車の走行中の揺れなど・・・正直不満点は多いです。
しかしキハ30系自体が好きなので、なんだかんだ言っても結構気に入っていて、
中古模型ショップでたまに見かけると、ついつい買ってしまうという状態です。
左が補強板なしのキハ35、右が補強板ありのキハ30
国鉄キハ30系(TOMIX製)
:なんでこんなものを企画したんですかねぇ・・・
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キハ30(改) キハ35
TOMIX製キハ30動力車は、中古模型ショップで発見しました。
グリーンマックス製動力、エンドウの型を使用した真鍮プレス車体、それをTOMIXが販売・・・
こんなものを作ったというのがまずオドロキですが、よくぞ中古で手に入ったものだと思います。
動力は騒々しいけれど安定していて、これはこれでいいのでは。
しかし外観・・・特に正面の表現は、エンドウ時代と変わらず、甘いプレス表現のみで、
哀しいほど貧弱に思えました。
そこで、かなり手を入れることにしました。(詳細は
TOMIXキハ30系のグレードアップ
参照)
・ヘッドライト・・・銀河モデル製103系/キハ30系用
・テールライト・・・銀河モデル製電車用
・貫通幌・・・KATOのキハ52系用ASSYパーツ
・信号炎管・・・KATOの電機用ASSYパーツ
・連結器・・・KATOカプラー
・ジャンパー栓・・・グリーンマックスキットの余剰パーツを貼りつけ、塗装
・正面Hゴム・・・タミヤのエナメルカラーを筆塗り
・行先方向幕・・・裏からプラ板を貼りつけ
・正面窓・・・製品の塩ビ板をやめて透明プラ板を貼りつけ
・床下・・・タミヤのエナメルカラーを調合して筆塗り
・側面扉・・・プレス表現が甘いので、溝に薄墨を流した
ここまでやった結果、特に前面はモデモ製と以上に実感的になったのでは?と自負しています。
同じTOMIX製のキハ35は、ネットオークションで手に入れた標準色のトレーラーで、
前面幌と連結器以外には手を加えていない、製品オリジナルの状態です。
キハ30と並べてみると、その違いがよくわかると思います。
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左写真:オリジナルに近いキハ35(左)と大幅に手を入れたキハ30(右)
右写真:モデモ製(右)と。モデモの首都圏色は、色が濃すぎ。。。
国鉄キハ30系(エンドウ製)
:元祖30系は四半世紀前の製品
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キハ35 900 キハ35 900(首都圏色)
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キハ35(首都圏色動力車) キハ30(標準色動力車)
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キハ35(標準色動力車)
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エンドウ製のキハ30系は、まずキハ35 900番台を2004年にネットオークションで入手しました。
この製品が発売された当時('80年代)に見たときは、
そのエッチングによるコルゲートやHゴムなどの表現は見事!とは思いましたが、
メッキボディがあまりに艶がありすぎて、気に入らず買わなかった・・・という記憶がありました。
ところが今回手に入れてみたら・・・なんと!渋い感じの銀色塗装だったんです。
製造ロット違いなんでしょうかね?いずれにしても、これならOKです。
手に入れてすぐ、TOMIXのキハ30動力車と同様の加工をしようとしたら・・・
ヘッドライト&テールライトが点灯するよう、当時のオプションパーツを使って加工されていました!
ということで、もったいないのでそのまま活躍させています。
(集電部分がキュルキュル音を発してしまいますけど・・・)
続いて手に入れたキハ35首都圏色動力車は、貴重な初期紙箱入り、見た目はきれい・・・なのに不動。
中古模型ショップで、エンドウ製のわりには安く売られていました。
どうせ簡単に直せるだろうとふんで購入、帰宅後に分解したら・・・
ありゃー・・・なんと
ダイカストが劣化してひん曲がっている
。
仕方なく、昔旧国用に買って保存していたGMブランドのエンドウ製動力に交換です。
台車や床下機器の取付部に互換性があるので、助かりました。
キハ35 900首都圏色は、それからわずか数日後、別の中古模型ショップで発見、
後期ロットのプラケース入りで、ビニールにくるまれ・・・奇跡的に新品、未使用の状態でした。
こちらは2両あったので、OKIと1両ずつ分けています。
さらに増備は続き、キハ30標準色動力車、続いてキハ35標準色動力車も、
中古模型ショップで発見することができました。
キハ30はボディには多少の傷がありましたが、この動力は極めて快調です!
そしてキハ35は、ボディに傷はなく、しかもエンドウ動力の中では最高の走りを見せたのでした!
この動力は大当たりです!
・・・って、なんだかんだとエンドウのキハ30系も増えてきたなぁ。。。
尚、いずれもKATOカプラーに交換しています。
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左写真:キハ35 900に組み込まれていたヘッド/テール点灯装置。当時のエンドウ製オプションらしいです。
右写真:見事なエッチング表現。ナンバーが浮き出し表現なのはご愛嬌。
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左写真:初期ロットは紙箱、後期ロットはプラ箱なんですね。
右写真:エンドウ製の証は、床下にある刻印。
国鉄キハ30系(KATO製)
:エンドウ製品の発売から四半世紀、ついに真打登場!
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キハ35 キハ36
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キハ30
首都圏、関西圏ではわりとポピュラーな形式なのに、なかなか決定版が出なかったキハ30系。
エンドウ製は走りはよいもののディテールが平板で、しかももはや入手難、
TOMIX製はエンドウの金型流用の上、GM製動力が騒々しく、
モデモ製品は初のプラ製だけれど腰高で、動力車の安定性にも難がありました。
そんな状況を一気に変えてしまう素晴らしい製品が、2008年に登場しました。KATO製です。
なぜかキハ30の発売は遅れたので、まずキハ35(M)とキハ36(T)を入手してみました。
するとまず、その見た目に仰天!
これぞキハ30系の顔!!特徴の少ない前面を、実物そっくりに模型化しています。
側面を特徴付ける外吊りドアは、かなり立体的な表現になっていて、
Hゴムにしっかりとグレーが入れられていることもあり、実に見事です。
また、その全体の佇まいは最高で、「おや?」と思うような部分は全くありません!
最近、残念ながらうるさくなっていたKATOの動力も、
この製品では改善されたと見え、かなり静かになっています。
まさにキハ30系好きが30年近く待ちわびた製品だと言えるでしょう。
基本的にはかなり素晴らしい製品ですが、難点もありました。
ヘッドライトが電球色ではなく緑っぽいこと、
おめけにヘッド、テールともにライトが暗いこと、
外吊りドアのエッジ部分に塗装の「ダレ」が見られること、
正面ジャンパー栓パーツが取り付けにくいこと、
ライトスイッチを操作するのにいちいちボディを外さないといけないこと、などです。
でも、それらを差し引いても、今までの各車製品が全く敵わない完成度であると、断言できます。
Nゲージでは今までモデモしか製品化されていなかった、
「キハ36」がラインナップしているだけでも嬉しいですよね。
その後、発売が遅れていたキハ30も無事に発売されました。
もちろん、キハ30も予約しておいたので、キハ35、36に続いての増備という形になっています。
KATOのキハ30系は出来がすばらしいので、まだ何両もほしくなってしまいますね。
その前に首都圏色、前面補強付き、ブタ鼻ライト、キハ35900など、
バリエーションの追加にも期待しています。
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左写真:素晴らしい表現の外吊りドア
右写真:トイレのないキハ36は妻面に窓があります。Nゲージではモデモに続く製品化です。
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4社比較。左からKATO、モデモ、エンドウ、TOMIX(幌は交換済)
国鉄キハ40系:
国鉄末期に登場した新型気動車
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キハ40(T) キハ40(M)
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キハ48 キハ40(永大製M)
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キハ40(学研製T)
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キユニ28 キニ58
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左写真:左からキハ48、キハ40(M車)、キハ40(T車)
右写真:キユニ28(左)とキニ58(右)。屋根カーブが随分違いますが・・・
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永大製キハ40。但し幌はKATOのキハ40用を付けました。
かつて、エーダイが製品化していたキハ40系、KATOが引き継いで久しいですが、
なかなか「買おう」というところまで行かず、増備は遅々として進みませんでした。
KATOのキハ40系は、良くも悪くもKATO製といった感じの製品で、
必要充分なディテール表現は好感の持てるところだと思います。
これらは全て中古模型ショップで見つけ、少しずつ揃えて、ようやく3両になりました。
キハ48は購入時、車体に「JR」というインレタが貼られていましたが、
私は国鉄時代を再現したいので、セロテープを使ってインレタを剥がしています。
対して、キハ40の方は、T車もM車も国鉄時代の雰囲気のままで、無線アンテナも付いていません。
このM車、どうやら20年くらい前のロットのようですが、外見は綺麗で、走りも滑らかです。
最近のロットはHゴムがちゃんと灰色に塗り分けられているのに対し、
私の入手した3両はサッシと同じ銀色になっていますが・・・ほとんど気になりません。
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KATO(左)と永大(右)のキハ40
そしてついに・・・Nゲージの元祖40系、永大製のキハ40動力車を、
同じ中古模型ショップで見つけることができました!
粘っこい走りはまさに永大、ボディも充分に綺麗な状態です。
色合いはかなりくすんだ感じですが、これも永大です。
その永大が倒産後に製品を引き継いだ学研、
その学研ブランドのトレーラーも、同じショップで見つけることができました。
こちらの方は永大より更にきれいで、塗装のくすみも少ない状態です。
これは・・・ブランド(製造時期)の違いなのでしょう。
スカートが出っ張っているところや、窓ガラスの平面性が悪いのも特徴です(笑)
しかし80年代初頭の新参メーカーにしては、やっぱりよくできていますよね。
他車との連結を考慮し、独特のアーノルトカプラーポケットに、KATOカプラーアダプターを差しこみ、
モーター車の方には、KATOのキハ40用幌も取り付けています。
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上がマイクロエースのキニ58、下が宮沢のキユニ28
続いて・・・キユニ28は、GM製(宮沢発売)の2両キットのうちの1両です。
実は、OKIと1両ずつ折半しています(笑)
実車は、余剰のキロ28の下回りとキハ40系に順ずる新製ボディ、という複雑な形式なので、
とりあえず40系の一員と考えました。
キットはキハ22系に準じますが、キハ22系よりもさらに簡単に組むことができました。
すばらしい出来の上回りと、ディテールの甘い下回り・・・という組み合わせも一緒です。
尚、前面幌はKATOのキハ40系用を装着しています。
そしてキニ58は、マイクロエース製の動力車です。
実車はキユニ28と同じような経歴を持つ2エンジン車、両車の共通部分も多いのですが、
この2つ、色合い、屋根カーブ、出来テールなど・・・メーカーによる設計差が結構あります。
マイクロエースのキニ58は、通常はトレーラーと2両セットなのですが、
これは中古模型ショップで格安ジャンク品を手に入れ、自分で修理したものです。
ジャンクの理由は下の写真のとおりで・・・
ボディと動力が分離、スカートと床下機器が外れ、片側カプラーがなぜかKATOカプラーの密連になっていて、
しかも片側のモーターシャフトが抜け落ちている・・・というものでした。
前オーナーはきっと、KATOカプラー化しようと台車を外した際にモーターシャフトも取ってしまい・・・・
元通りに戻せなくなったため、仕方なく手放したのではないかと推測します。
(ボディは美品でしたし)
このシャフトの構造はなかなか凝っていて、シャフトの長さ調整ができるようになっていました。
つまり、車体長の違う車両でも同じ動力を利用できるのです。
逆に言えば最適な長さに調整するのが面倒・・・直すのにはちょっと苦労しましたが、
部品の欠品がなかったことが幸いし、完全復活させることができました。
今では実に滑らかで静かな走りを見せてくれています。
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キニ58購入時の状態。。。
国鉄キハ40系:
21世紀にTOMIXがHGで発売した、素晴らしい製品!
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キハ40 100(手前がT、奥がM) キハ40 500(手前がT、奥がM)
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キハ40 2000(手前がT、奥がM)
キハ40系と言えば、古くは永大/学研製、そしてその後、長らくKATO製という時代が続きました。
マイクロエース製もありましたが、単品での発売がなかったため、さほどポピュラーではありません。
そんな市場を一気に変えてしまう出来事が、TOMIXのキハ40発売でした。
予告が出てすぐに・・・各バージョンのMとT、合わせて6両を予約してしまいました。
しかし、予約しただけのことはあったと思います。
さすがに21世紀の設計、しかもHG製品・・・見た目の出来は、とてもすばらしいものでした。
ベンチレータが別パーツになっているとか、床下機器が実に細かいというのはもう、驚きません。
絶賛したいのは、「テールライトの縁の細さ」です。
敢えて別パーツにして裏からはめ込むという手間のかかる方法で、
この実感的な細さを実現していました。
このおかげで、キハ40の馬面な雰囲気がよく出ていると思います。
塗装も素晴らしい。
塗料を薄く、でも確実に吹いた感じで・・・
今までのTOMIX製品にありがちな、ぽてっとした感じや、ディテールの凹みに塗料が回っていない、
なんてことは皆無です。
実に美しい塗装仕上げでした。
走りも文句なし・・・なのですが、
たまたま私の購入した500番台は、やや揺れながら走行する個体でした。
他の2両の動力は問題なかったので、こういうものが混じっているというのは、残念です。
そして、細かいことですが・・・信号炎管にバリが激しく残っているのは、どうにかしてほしいところ。
高価なHGなんですからね。
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左写真:テールライトの縁の細さに注目!(100番台)
右写真:別パーツ化されたベンチレータと、細かい再現がなされた床下(2000番台)
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左から永大、KATO、TOMIXのキハ40 2000
JR東日本キハ110系:
JR東日本のローカル線の主役はKATO製
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キハ111(動力車) キハ112
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キハ110(トレーラー) キハ111(トレーラー)、112
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キハ110(動力車)
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左写真:左からキハ112、キハ111、キハ110.正面に違いは見られません
右写真:手前がキハ112、奥がキハ111。キハ111のメクラ部分はトイレです。
JR東日本がローカル線用に投入したキハ110系です。
私は実車をまだ見たことがありませんが、そのデザインが気に入って、手に入れました。
GMからキットも出ているようですが、これは全てKATO製です。
このシリーズはTNカプラーのような伸縮タイプのボディマウントカプラーが装備されているのが特徴です。
キハ111とキハ112の基本セットは、ネットオークションで中古品を手に入れたところ、
いかにも「中古」という不具合が随所に見られたため、下記のようなメンテナンスをしています。
これで見た目も動力も復活させることができました。
・後付け部品のベンチレータ上面に、接着剤が付着
前オーナーがベンチレータを接着する際に付けたようです。。。
幸い、ほとんど上面のみだったので1000番のペーパーで磨き、直すことができました。
屋根上にもちょっと付いていたので、同じくペーパーで目立たなくしています。
・無線アンテナと信号炎管が紛失
両方とも信号炎管がなく、片方の無線アンテナもなかったので、手持ちのASSYパーツから、補充しました。
・行先表示が1枚だけついていた
前オーナーは1枚だけ貼って、めんどくさくなったのでしょうか。
シールの残りを見ると、1枚しか切り出していません。
きれいに貼れていなかったので、ピンセットで剥がしました。
また、片方の正面に快速表示も貼ってありましたが、これも曲がっていたので剥がしています。
・全体的に埃で汚れていた
屋根上は茶色く汚れ、埃を被っており、ボディも全体的に手垢でくすんでいたので、
中性洗剤溶液を含ませたティッシュで拭きました。
・動力車(キハ111)のゴムタイヤが劣化
ゴムがすっかりヒビ割れていたので、ASSYパーツのギア付き車輪に交換しました。
やはりウォームギアには、大量の糸くずが絡まってたので、清掃もしています。
(車輪交換と清掃は、
埼京線205系、動力車のメンテナンス
参照)
・トレーラー(キハ112)のライトちらつき
車輪の軸受け部分が真っ黒だったので、ユニクリーナーで汚れを落とし、ペーパーで磨きました。
また、キハ110(トレーラー)は、キハ111/112を入手したすぐ後に、
偶然中古模型ショップで見つけたものです。
ケースはオリジナルのものではありませんでしたが、車両自体は美品でした。
さらにキハ111/112の増結セット(トレーラー)はそれから数ヵ月後にネットオークションで入手したもので、
前オーナーによって付属のシールが貼ってある以外は、これもなかなかの美品です。
行先や列車種別のシールは全車まとめて貼り直す予定なので・・・とりあえずそのままにしてあります。
そして、このシリーズで、最後に手に入れたのはキハ110の動力車でした。
いつもどおりネットオークションで手入れたのですが、今回は新古品です。
やはり・・・綺麗な品はいい感じですね。