このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
出雲神話 今回は、島根県出雲市(旧大社町)にある出雲大社に参拝してきました。 いままでの神社仏閣参拝の旅も、この出雲大社への参拝への準備運動にしか過ぎなかったのではないかと思うような、今度の参拝でした。 | |
![]() 出雲大社の鳥居 | |
出雲といえば、やはり、神話の国ですね。いわゆる古事記とか、日本書紀という神話の中でも、出雲の神について記述されたのは結構多いそうです。 例えば、スサノオという、伊弉諾・伊弉冊(イザナギ・イザナミ)の息子は、高天原を追放されて、根の国(黄泉の国)に行く途中で、この出雲の国に現れ、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治してイナダヒメと結婚して、出雲の地に落ち着くことになるわけです。 その後で、オオナムチ(オオクニヌシ、大国主命、大己貴命、大穴牟遅 などと表記されますが)というのが、スサノオの子又は六世の孫として現れます。 さて 高砂神社 においても、このスサノオ(素盞鳴尊)、イナダヒメ(奇稲田姫)、オオナムチ(大己貴命)が祀られているというのも、なにかの縁なのでしょうか。 このオオナムチ(オオクニヌシ)というのもメジャーな神様ですね。因幡の白兎と話は有名ですし、兄達の陰謀でいったん焼け死んだと思ったら、女神様の貝汁で生き返り、黄泉の国のスサノオ下に行って、難関をクリアーしながらスサノオの娘と手に手をとって、出雲の国に戻ってきます。 更に、このオオナムチ、出雲だけではなく、伯耆・因幡を征服、播磨の国も勢力範囲に治めたようです( 神社仏閣参拝記15 石乃宝殿 生石神社参照 )。最終的には、北陸地方、信濃地方までもその勢力を伸ばした、まあ、徳川家康みたいなまさに「大国の主」というわけですね。 このオオナムチの助手というか、相棒としては、やはり「石乃宝殿」で紹介したスクナヒコナ(少毘古那)という小童神です。まあ、実在は別として、大国の主となるためには、こういう参謀がいたわけでしょうね。 | |
![]() 突然現れた雅楽演奏家の行列 | |
![]() 因幡の白兎にちなんだ銅像 | ![]() 幸魂(さきみたま) 奇魂(くしみたま) |
幸魂(さきみたま)奇魂(くしみたま)右上の写真は、幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)をオオクニヌシがゲットした時の様子を表しています。この故事は、オオクニヌシが国造りに悩んでいると、海を照らしながらやって来る神がありました。オオクニヌシは「あなたは誰ですか?」と尋ねたところ、その神は「我は汝の幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)である」と答えたと言う神話によるそうです。 この幸魂奇魂の「おかげ」により、オオクニヌシは神性を養われ「むすびの神様」となったとのこと。これが、生きとし生けるものすべてが幸福になる「縁」を結ぶ「縁結びの神様」と慕われるゆえんだそうで、なかなか結婚運に恵まれない人は、一度お参りしてはどうでしょうか。 | |
![]() 結婚式が行われていた神楽殿 | |
国譲り さて、朝鮮半島あたりから国引きも行って、土地を増やし、オオクニヌシが辛苦の上に作り上げた出雲の国ですが、いきなりやって来て「土地をよこせ」と言ったのが、アマテラスオオミカミ(天照大神)さんです。 通常こんな理不尽な要求を言うのは、まさに韓国、北朝鮮の人間かアマテラスオオミカミだけという感じですが、とにかく、古事記では、お話し合いによって国譲りは行われたようですが。 (つづく) |
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