このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



上野公園 (東京都台東区)

上野恩賜公園

東京国立博物館



上野恩賜公園(うえのおんしこうえん)

 1873年(明治6年)4月、病院建設予定地になっていたこの地を視察に来た、オランダの一軍軍医で長崎医学校の教師ドクトル・ボードウイン氏が「由緒ある土地は西欧の例にならって公園とすべき」と強く望み、わが国で最初の公園に指定された。現在上野公園には、約十八万坪の土地に美術館、博物館、動物園等が建ち並び、文化の発信基地として海外でも知られている。

桜の花

噴水から見た桜

動物園の桜

上野公園 2000年春



●開園時間:午前5時〜午後11時

●休園日:無休

●入園料:無料

●住所:東京都台東区池之端3

●交通:電車・上野駅(JR東日本、京成、営団地下鉄) 車・駐車場100台

注意:1999年12月現在のデータです



東京国立博物館(とうきょうこくりつはくぶつかん)

 日本を中心とし、東洋諸地域にわたる美術、考古遺物などの有形文化財を収集、保管、研究して、一般の方や研究者に公開する事を目的としている。1872年(明治5年)旧湯島聖堂大成殿で開かれた博覧会を機に「文部省博物館」として発足。「帝国博物館」「東京帝室博物館」「国立博物館」「東京国立博物館」と名前を変え現在に至っている。

<本館>国立博物館本館
 上野公園の北側、噴水の先に東洋風な帝冠様式の建物が見える、東京国立博物館の本館だ。1882年(明治15年)に現在地に移り、関東大震災で旧本館が損壊したため、1938年(昭和13年)に開館した建物だ。
 以前は特別展の度に、陳列内容が変わっていたが、現在は特別展専用の平成館が開館したため、陶磁、染織、刀剣、刀装具、彫刻、金工、絵画、漆工、書跡などの日本の美術品、工芸品やアイヌと琉球関係資料の作品を入れ替えながら平常陳列している。中でも、染織、絵画、漆工、書跡作品は、保存上の理由から、1〜2ヶ月ごとに作品を入れ替える。
 地下にはミュージアムショップもあり、関係図書をはじめ、収蔵品を模した絵葉書や、埴輪のTシャツなどを扱っている。


<法隆寺宝物館>
 旧法隆寺宝物館は保存の難しい宝物を守るために、天気の良い木曜日だけの開館だったが、保存機能を向上させ、一般公開する事を目的とし、1999年(平成11年)7月に開館した。
 聖徳太子により創建された奈良の法隆寺、その法隆寺に伝わる宝物のうち、1878年(明治11年)に皇室へ献上された7、8世紀の宝物のうち約300件を収蔵、展示している。 
 館内は6つの展示室に別れ、灌頂幡、金銅仏、伎楽面、木漆工、金工、絵画、書跡、染織がそれぞれ展示されている。代表的な展示物として、菩薩半跏像(重要文化財)、竜首水瓶(国宝)などがある。

<平成館>平成館
 皇太子殿下ご成婚を記念して計画され、1999年(平成11年)10月に開館した。1階の考古展示室には、旧石器時代の土偶、土器、埴輪から江戸時代のやきものまでが展示され、2階はすべて特別展専用のスペースとなっている。開館記念特別展として「金と銀—かがやきの日本美術」が開催され好評を博した。先日までは「日本国宝展」が開催され、こちらもたいへん好評で連日にぎわっていた。


 この他、日本を除く東洋諸地域(中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、西アジア、エジプトなど)の美術、工芸、考古遺物を展示する<東洋館>や皇太子殿下(後の大正天皇)ご成婚を記念して開館し、重要文化財に指定されている<表慶館>などがある。
 東京国立博物館全体で、約89000件(うち国宝89件、重要文化財577件)の収蔵品があり、この他に社寺、個人等からの寄託品を加えた中から2500件程度の作品が常時展示されている。
 私も何度か訪れているが、特別展開催中に、全ての建物の展示をゆっくり見ようとすると、丸一日かかる事もある。



●開館時間:午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)4〜9月の金曜日は午後8時まで開館

●休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始

●入館料:大人420円、高校・大学生130円、小・中学生70円(特別展の場合は別料金)

●住所:東京都台東区上野公園13−9

●交通:電車・上野駅(JR東日本、京成、営団地下鉄)

注意:1999年9月現在のデータです(詳しくは公式ホームページ等でご確認ください)


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