このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



上野動物園 (東京都台東区)

東京都恩賜上野動物園(とうきょうとおんしうえのどうぶつえん)

 1882年(明治15年)日本で最初の公立動物園として開園。約14ヘクタールの土地に220種4200点の動物を飼育している。

<ジャイアントパンダ>
ささぱんだ表門を入って右側、キジ達の先にあるのがパンダ舎。
パンダと言うと私にはランラン、カンカンの印象が強いのですが、今ではホァンホァンとフェイフェイの子供、上野生まれのトントン(2000年7月8日に亡くなりました)と、北京からやって来たリンリンが出迎えてくれます。上野生まれのユウユウは北京へ行っています。
本来は2000m以上の高山での生活のため、暑さの苦手なパンダですが、涼しい時期には屋外運動場に出ています。
この日、首を回す癖のあるトントンと、。やんちゃなリンリンがみんなを楽しませてくれました。手と足を器用に使って笹を食べます。葉は食べないようで上手に取っています。一瞬、食後のおやじが爪楊枝を使っている様を想像できる程の笹使いは、お見事!の一言に尽きます。
諸説あるパンダの分類、パンダ科と言われる事が多いのですが、大熊猫なので猫科の説も・・・猫ねぇ、どちらかと言うと熊寄り?

<シロフクロウ>
しろふくろうパンダ舎を過ぎて進んでいくと、鳥達が出迎えます。
中でも私の一番のお気に入りはシロフクロウ。真っ白な体で、じっとしている事が多いのですが、よーく見ていると、顔をぐるり一周と思えるほどに、クルクルと回します。
その仕草と顔の微笑ましさとが「人間は大変だねぇ」とでも言いたそうで、時間が過ぎるのも忘れ、じっと同じ時間を過ごしました。

<オオワシ>
おおわしその個体数の少なさから、国の天然記念物になっているオオワシ。
なかでも、北海道で保護され、1963年(昭和38年)から上野にいる高齢なオオワシを探してみるのもおもしろい。
おりの前に「横になって寝ている時もあります」と書かれているので、探してみると、いました!寝てました!!
若干、若者の勢いに押されている所も見られるけれど、歳をとっていても勇敢な姿勢には身につまされるものを感じます。


<スマトラトラ>
すまとらとら鳥達を見て進むと、トラの森に到着する。私たちはその森をガラス越しに見る事が出来るのですが、体が大きく、とても勇敢に見えるトラも、やっぱり猫なんだと、かわいく感じられました。
伸び、あくび、顔洗い、毛繕い、耳の動かし方、どれをとっても、近所のとら猫が立派になられた姿のよう。
ただ、近所のとら猫と違う所は、立派な虎模様に、近寄ると大変・・・・・な事なのですが。

<ニシローランドゴリラ>
ご、ごりらトラの森を過ぎると、今度はゴリラの森に到着。こちらの森の中も見てみよう。
昨年は、恋愛のもつれ?から一頭が亡くなってしまう、残念な出来事もあったのですが、すでに森には平和が訪れていました。
近所に居るような顔つきの、その方々それぞれの個性がおもしろい。麻袋を大事に抱えている者、台の一番上に乗り日向ぼっこしてる者、そして写真の、カメラをずっと意識している君。
参考までに下の写真は、胸を叩いているところです。
このゴリラの森とトラの森は、国内の動物園で飼育されている野生動物を1ヵ所に集めて繁殖させる、ズーストック計画の一環として建設されました。



 この他にも園内では、たくさんの動物たちの生活を見る事ができます。
 第二次世界大戦中、軍の命令で殺処分となった、象のトンキー・ジョン・ワンディ。戦後、象のいない上野動物園にインドから象が贈られました。全国の子供達に動物を見せたいとの願いから動物達は東北を中心に移動動物園で各地を回ります。上野動物園では、移動動物園で活躍した1944年(昭和19年)うまれのアジアゾウのジャンボー(56歳:写真)が安心してその余生を過ごしています。(2000年6月28日に亡くなりました)
 また、大人から子供まで、みんなそれぞれの行動を追うのがおもしろい猿山。夜行性の動物達の行動を昼間に見られる夜の森や小さい動物達がいる小獣館。園内のあちらこちらにはいろいろな鳥達も。頭のてっぺんに赤い(丹)帽子をかぶったように見える「丹頂」。鶴と言えばこの丹頂鶴を想像しますが、この特別天然記念物のタンチョウもいます。この他、新しい両生爬虫類館ビバリウムには、日本固有で世界最大の両生類、特別天然記念物のオオサンショウウオがみんなが来るのを待っています。東園と西園の移動は、イソップ橋を渡るか、2001年に新しくなったモノレールでどうぞ。

 時間がある時のおすすめは、1日2回行われるガイドツアー。約45分間のツアーです。私が参加したのは「水辺の動物たち」でしたが、カバの生態や、双眼鏡を貸していただきフラミンゴのくちばしのひみつを見たり、おうさまペンギンの皮膚や卵に触れたりと、動物解説員の方の詳しいお話しに、動物達にもう一歩近づけた気分になれます。


さよならジャンボー・トントン。こんにちは赤ちゃん


エゾヒグマ

ジャイアントパンダ・トントン

ジャイアントパンダ・リンリン

アジアゾウ・ジャンボー

エゾヒグマ

トントン

リンリン

アジアゾウ

オオサンショウウオ

かわせみ

ふらみんご

ドコドコ

オオサンショウウオ

かわせみ

べにいろフラミンゴ

ニシローランドゴリラ



●開園時間:午前9時30分〜午後5時(入場券の発売は午後4時まで)月曜休園(祝日除く)

●休園日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始

●入場料:一般600円、中学生200円

●住所:東京都台東区上野公園9−83

●交通:電車・上野駅(JR東日本、京成、営団地下鉄)

注意:1999年12月現在のデータです(詳しくは公式ホームページ等でご確認ください)


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