このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

Road to 別海 ③


朝5時から夜の0時。
やたらと活動時間の長い1日目は終わり、二日目が始まる。


 
④ 苦難の十勝路



9時、芽室のビジネスホテルでの少々遅い目覚め。
窓の外からは聴きたくはなかった雨音。
しかも結構降っていそうだ。
やはり今日は進む距離を短くしておこう。
一日かけてゆっくりと十勝平野を横断するぐらいが良い。

雨具代わりにと、防水スプレーをたっぷり吹きかけたコートをコートを着込んで雨雲の下に飛び出した。
とりあえずは帯広を目指そう。

大雨の国道38号線
帯広までの約10kmの道のりを濡れながら漕いで行く。



何とか帯広駅近くのコインランドリーに到着した二人。
いやはや、雨続きで服を着替えすぎた。
ビニール袋に入れて持ってきた洗剤だって、そう多いわけではない。
これからは晴れて欲しいのだが…。

昭和のかほりがプンプンするコインランドリー。
洗濯の場だと言うのに、やたらと不衛生な場所であった。

写真は昨日の反省を生かし、今日の宿を予約するちるどれん。
今夜はバンガローだ。





洗濯を終え、六花亭でサクサクパイも食べたので、次は名物の豚丼。
食堂ハンターちるどれんの薦めで、中心街より少し東へ向かう。
下町で見つけた「味の十八番」。
安く、旨く、そしておじさんのキャラが素晴らしかった。
我々が自転車で来たということで、大盛にしてくれた。
また来たい店だ。





再び雨の中を出発する。
15時12分、ちょっとゆっくりペース過ぎたが、ようやく幕別町に入る。
ここはパークゴルフの発祥の地。
広々としたコースがあったが、この天気なので営業していなかった。

この雨、防水スプレーコートだけでは凌げなくなってきた。





さすがに厳しくなってきたので、ホームセンターで雨合羽(100円)を購入。
値段が値段なので、長持ちはしないだろうが、今日位は凌げそうだ。

日が落ちてきたのか、雨雲のせいか、辺りは薄暗くなってきている。
先を急ごう。
ずぶ濡れになりながら、幕別町をひたすら東進した。



16時55分、十勝川を渡り、池田町に到着。
国道から道道に入り、豊頃方面へ。
そんな頃、あることにに気づいた。

ちるどれんの寝袋がなくなっている・・・。
寝袋はキャリアーの上に括りつけておいたはずである。
どこかで落としたというのだろうか…?

あ。
私は思い出した。
キャリアーからプランプランとぶら下がる寝袋の姿。
その時は雨で集中力を欠いており、「変わった付け方をしているな。」としか思っていなかった。

とにかく、来た道を引き返し、寝袋を拾わなければ、今後の行程に支障が出てくる。
池田町…、悪ければ幕別のホームセンターまで戻らねばならない。
30km以上のロスである。
しかし誰が悪いわけでもなく、我々の集中力の欠損が一番の原因だ。

昨晩の反省を思い出しながら、暗闇の十勝路を逆走し続けた。

そして濡れた路面に転がる寝袋を発見したのは、幕別町であった。





気を取り直し、豊頃を目指し続け、21時19分、ようやく豊頃町に入った。
国道と言えど、交通量が少ない非常に淋しい山間の区間。
パーキングにいた野犬に襲われそうにもなったが、何とか無事に到着できそうだ。
全く、今夜もまた夜道の怖さを一つ味わってしまった。

今日の雨で、二人の荷物に明確な差が出た。
①でも書いたが、ちるどれんが荷物をスッポリビニールで包んだのに対し、私は上から簡単に被せただけである。
私の荷物は、車輪が跳ね飛ばした泥水によって汚れていた。
これも反省だ。

また、私の自転車のブレーキが利かなくなってしまった。
生憎、替えのブレーキシューは持ち合わせていないので、明日どこかの自転車屋で購入しなくてはならない。


こうして今書いていると、非常に反省が多い旅である。



次回!!三日目に突入!!
明日こそ晴れるのか!?
次回へ

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