このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

北海道大学構内除雪山登山


初めての除雪山登山を終え、俄然テンションが上がり始めた2人。
我々は次なる山を求めて歩き始めた。


 
4 風の除雪山


それは第一の山から下り、すぐの所にあった。
上の地図で言うと②の位置である。
下の写真がそれである。


手前のが私のチャリであるが、それと比べても分かるとおりそれ程高くない。
先程の山の3分の2位であろうか。
西側の谷となっている所が堅そうだったので、そこに足を踏み込む。
それ程高くないうえ、傾斜も大してきつくないため、簡単に進める。


稜線に出る手前で下を見て撮った写真である。
今の時点では悠長にこんな写真を撮っている余裕があったのである。
そして向こう側の景色を見ようと立ち上がった瞬間!!


びゅおぉぉぉぉ。
凄まじい風が粉雪を引き連れて吹き付けてくる。
思わず再び斜面に張り付く。
一息つき、また立つ。


うおおおおお。

風を遮るものなど何もない大・雪・原!!
強風と足場の悪さで足元がふらつく。


これがこれから歩く稜線。
全体的にごつごつしており、堅くて歩きやすそうだ。
そして画面中央のコンモリが頂上だ。
いざっ!!

踏み出す。
足元も安定しているし、ゴールは近いのだが、いかんせん風が強い。
バランスが崩されるだけでなく、粉雪が容赦なく吹きつけ、目を開けるのが辛い。
ほんの5メートルだが、1分ほどかかり、ようやく頂上に辿り着く。


うーむ………。
気分が良い。
相変わらず風が強いが、しっかりと足元を踏み固め、しばし景色を眺める。
こんな街中にこんな雪山があり、そしてその眼下には雪原が広がっているとは北大も良い所だと、ふと思ってしまった。
まあこの広大な敷地が札幌市の交通の妨げになっているのだが…。

頂上で風景を眺めた後は下山。
チャリが置いてある正面の急峻な斜面だ。
足場も少ないので、九十九折りに足跡を刻んで下りる。
時々足元の雪が崩れて斜面を転がり落ちてゆく
細心の注意を払って進んでゆく(まぁ落ちても大事に至らないところが雪山登山の良い所だと思う)。
そして…最後のカーブを曲がってゴールッ!!

第二の山制覇!!
風が最大の敵だった。




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