このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

国道406号線旧道&善白鉄道の廃隧道



新諏訪の旧道、茂菅の廃線跡…。
そろそろ終わりに近づいてきた今回の探索。
さぁ、最後の仕上げだ、感動の最終章!!


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⑫ 登りがキツイ


これは集落道ではなく、国道406号線だ。
この辺りは本当に怖い。
カーブの向こうから出てくる車、後ろから追ってくる車に気を配りながら、登坂しなければならない。
きつかった。
例のトンネルが完成すれば、ここも旧道になるはずである。

眼前の山肌を横切る白いガードレールはやはり県道76号線である。




 
⑬ 松島トンネル


唐突に道が良くなったと思うと、すぐにトンネルが現われる。
松島トンネルだ。
ここには旧道が存在する。
御覧のように、トンネル手前で右に入っていく道がある。


踏み込んでみると、一車線しかないもののそれ程廃れている印象は受けない。
利用者がいるのであろうか。

森の中を細々と続く道。
中々良い感じだ。
しかし、それもすぐに終わる。




 
⑭ 行き止まり


こんな小屋だか物置のような物が道を塞いでいた。
何なんだ、これは!!
私の行く手を塞ごうと言ったって無駄だぞ!!
この小屋の脇を抜けた私の目に飛び込んできた物…。
それは………。





完・全・崩・壊!!
どんな規模の土砂崩れが、旧道をここまで変えたのか……。
土砂の隙間から、僅かに顔を覗かせるガードレール以外にここに道があったことを示す物はない。
全てこの深い裾花川の谷底に消えてしまったのか。

この崩壊を目の前にして私は戦意をすっかり失くしていた。
こんな所はさすがに突破できない。

この先に目立った遺構はないし、帰ろう…。
私はチャリに跨ると、現道に向かって走り出した。




 
帰り道、④の新道の橋を渡っているとき、下を覗き込んで私は声を上げそうになった。


あれは橋脚では…。
それも善白鉄道の…。
ちょうど長商野球部グラウンドの裏だ。
急げ(別に急ぐ必要はない)!!

かなりの高低差があるため、ぐるっと大回りしてグラウンドに辿りついた私。
グラウンドでは練習試合が行われており、多くの生徒が応援に来ていた。
場違いな私はOBのフリをしながら、脇を通り過ぎ、橋脚が見えるポイントまでやってきた。


急流の中にニョキッと立つ2本の橋脚。
そして周りの長閑な風景。
あの橋さえ架かっていれば、当時の景色とあまり変わらないのではないだろうか。
この橋の奥に茂菅駅があったはずである。

うーん、最後に良い物を見た。
これなら終われそうだ。
長かった今日の探索。
満足した私は市街地に向けて、再び漕ぎ出した。






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