このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

Sound Schedule Project



 
始まりは高2の夏のこと————。
実家の長野の床屋で髪を切ってもらっていた時、私は有線から流れるある歌に心を奪われた。
「この曲って何ていう曲ですかね…。」
私は店の人に尋ねたが分かるはずがない。

結局家に帰ってから、聞こえた歌詞を検索にかけた。
最終電車を見送り 僕らは夜の風になった
Sound Sched●leというバンドのピーターパ●・シンドロームという曲であった。
(※著作権とか色々あるから伏字にしときます)




 
① この風景まさか…

この曲と出会ってから三年後、私は思い出したようにTSUTAYAへ赴き、彼らのアルバムを借りた。
ピーターパ●・シンドロームの他にも、数々の名曲を彼らは歌っていた。
曲を聴いていると、歌詞カードの中にある景色が写っていた。


これがその写真のコピーである。
この景色…、小樽じゃない?
小樽の地図と比べてみよう。



左の雲がかかった山が赤岩山(371m)、右の一回り低いのが下赤岩山(279m)。
そして右側奥に茅柴岬、その手前には角張った埋立地
だ。
もう7割がた小樽でしょ?

さて、これが小樽だとしたら、小樽のどこから撮られたものなのか。
そこが何処かを突き止めてこの写真を再現してみたい!!



 
② 撮影地を探す

早速友人のちるどれん氏と共に地図、ネットを駆使してそれぞれの自宅で調査を始めた。
ちるどれん氏は小樽の展望台がどこにあるのかを調べていった。
私は地図で、位置関係から突き止めようと四苦八苦していた。
情報がメッセンジャーを伝って行き交った。

ちるどれん氏はこの写真と類似した風景を幾つか送ってきた。
角度はそれぞれ違うものの、あの写真は小樽に間違いがないようだ。
そうなると、俄然面白くなってくる。

その時、私はあることに気づいた。
茅柴岬の先端その手前の埋立地の付け根が一直線上にある。
ということは、この二点を結んだ延長上の高台に撮影地があるのではないだろうか。
結んでみる。





ビンゴ—————!!
天狗山ぁぁぁぁぁぁ!!
もうあれじゃない?
天狗山にケテ————イ!!って奴じゃない?



 
③ 撮影地候補をしぼる

一応天狗山がクサイということになったが、早合点は良くない。
写真に歪みなどがある可能性も否定できないので、対象地を拡げる必要がある。
ということで、翌日小樽の詳しい地図を買って検討することにした。

翌日は学校のロビーのボックスの一画を陣取り、購入したばかりの地図を広げた。
メンバーはちるどれん氏拓北氏である。
拓北氏も今回のプロジェクト興味を示し、参加することになった。

ここでちるどれん氏の口から、ヒントになる重要な意見が飛び出した。
手前の山肌に人工的に削った跡がある。
手前の山の尾根上を高圧電線の鉄塔が立っている。
両方ともここで載せた写真では判別できないが、歌詞歌詞カードを注視すると確かにある。

これら二つの手掛かりを地図に載せるとこうなる。



高圧電線は完全な予想だが、変電所の位置などを考えるとこの辺りであろう。
削り取られた箇所は中央墓地の裏手だと思われる。

以上のことを踏まえると、天狗山に間違いなさそうだが、
新たに削り取られた箇所があってもおかしくはないので、
旭展望台小田観蛍歌碑も候補地に入れた。

これで大方行くところは決まった。
目指すは小樽。
旭展望台、小田観蛍歌碑、天狗山!!
明日決行!!





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