⑧ 天狗山山頂へ
この先に登山口があるらしい。この急坂は冬になったらゲレンデになるのだろう。当然登ることを想定して作られた物ではないから、かなり険しい。ゲレンデを5分くらい登ると登山口が見えてくる。

細々とした獣道が白樺の林の中へ消えている。大した登山道ではないが、久々の獣道だ。嫌でも胸が高鳴る。

登山道はいきなり下り始める。下った分、後になって返ってくるのだから、登山における下りはあまり好きじゃない。しかも虫が多い。虫除けスプレーを持ってこなかったことを激しく後悔した。

一枚板の橋で小さな沢を渡っている。このために何メートルも下ったのである。グラグラと不安定な木橋を渡ると、再び登りに転じる。

ちるどれん氏が我が前を行く。相変わらず、虫は多く、カエルは煩い。この時期の北海道にしては、気温が暑く、またたく間にシャツはびしょ濡れになった。

何回も曲がっては登り、ようやく上方が開けてくる。あれはゲレンデの照明だろうか。登山道がもうじき終わる。

遂に登山道を抜け出した!!これがゲレンデからの風景。スキーをしながらこんな絶景が眺められるとは、天狗山もなかなか良い場所ではないか。しかし、撮影地はもう少し上という感じがする。近いぞ!!

ここから上を目指すためには、ゲレンデを登りつめなくてはならない。やはり、歩行者には冷たいゲレンデ。近いように見えて、一歩一歩が辛い。地面が露出して、歩きやすい部分を選んでゆく。
遂に頂上だ。なお、ここから先、撮影地を特定するために必死になっていたのと、興奮で写真を撮るのを忘れてしまった。申し訳ない。
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