このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

Sound Schedule Project



CDの歌詞カードの風景を探す旅。
一つの候補地、旭展望台はハズレ。
次は天狗山へ向かう!!


 
⑦ 天狗山山麓へ

駅前から天狗山行きのバスに乗り込んでしばらくすると、かなり急な坂を登ってゆく。
道沿いの建物と比べれば、その険しさがお分かりいただけるだろう。
さすが坂の街小樽だ。
バスも一速のまま、喘ぎ喘ぎ登ってゆく。
この険しい坂の先に天狗山ロープウェー駅がある。

先述したようにロープウェーは利用しない。
バスを降りた我々は、まず登山道を探す。



 
⑧ 天狗山山頂へ

この先に登山口があるらしい。
この急坂は冬になったらゲレンデになるのだろう。
当然登ることを想定して作られた物ではないから、かなり険しい。
ゲレンデを5分くらい登ると登山口が見えてくる。


細々とした獣道が白樺の林の中へ消えている。
大した登山道ではないが、久々の獣道だ。
嫌でも胸が高鳴る。


登山道はいきなり下り始める。
下った分、後になって返ってくるのだから、登山における下りはあまり好きじゃない。
しかも虫が多い。
虫除けスプレーを持ってこなかったことを激しく後悔した。


一枚板の橋で小さな沢を渡っている。
このために何メートルも下ったのである。
グラグラと不安定な木橋を渡ると、再び登りに転じる。


ちるどれん氏が我が前を行く。
相変わらず、虫は多く、カエルは煩い。
この時期の北海道にしては、気温が暑く、またたく間にシャツはびしょ濡れになった。


何回も曲がっては登り、ようやく上方が開けてくる。
あれはゲレンデの照明だろうか。
登山道がもうじき終わる。


遂に登山道を抜け出した!!
これがゲレンデからの風景。
スキーをしながらこんな絶景が眺められるとは、天狗山もなかなか良い場所ではないか。
しかし、撮影地はもう少し上という感じがする。
近いぞ!!


ここから上を目指すためには、ゲレンデを登りつめなくてはならない。
やはり、歩行者には冷たいゲレンデ。
近いように見えて、一歩一歩が辛い。
地面が露出して、歩きやすい部分を選んでゆく。

遂に頂上だ。
なお、ここから先、撮影地を特定するために必死になっていたのと、興奮で写真を撮るのを忘れてしまった。
申し訳ない。



 
⑨ そして遂に…
描写するとこんな感じだ。
我々が立っている所から、草地が緩やかに下っており、ロープウェーの山頂駅まで続いている。
草地の北側は急斜面で、小樽の市街地が見渡せる。
駐車場には乗用車が停められており、ロープウェー駅からは人がパラパラと出てきている。
歩いて登ってきたのは、恐らく我々だけだろう。
ここは木々の関係から、撮影地とは考えにくい。
そこで我々はロープウェー駅の東側の第二展望台に向かうことにした。




それはロープウェー駅のすぐ隣にひっそりと存在していた。
駅の建物の壁が途切れた瞬間、視界が広がった。







!?






ここだっ!!
間違いないっ!!
三人の男はベンチに向かって走り出していた。
腕を振り上げて、雄叫びをあげた。




たまたま借りたCDの歌詞カードに載っていた風景。
直感。
ネットや地図による調査。
実際に小樽の街を歩き、山を登り—————。
遂にたどり着いたのだ。





ここで、喜びを噛みしめるため、Sound Sched●leのピーターパ●・シンドローム聴く。
高校生の頃、聴いたあのメロディが、今ここで甦る。
ここ…、実際にSound Sched●leのメンバーが踏んだこの地で…。




♪ 最終電車を見送り 僕らは夜の風になった  人差し指立て 騒ぎ散らかしては



遂に来たんだ。
俺たちやったんだ。
三人は達成感を味わっていた。
しかしまだやるべき事は残っている。



 
⑩ 撮影


ここまで、しかも三人で来たのだから、歌詞カードと同じアングルで写真を撮らねばならない。
ちるどれん氏の支持で、ベンチを並べる。
1m、1cm、いや1mmでも本物に近づけたい。
しかしここで問題が起こった。
なんとベンチが新しい物に変わっていたのだ。
出来る限り再現したいところだが、ここは目をつぶることにした。

ちるどれん氏はデジカメをセッティングする。
今回の撮影では彼のデジカメを使う(今までの写真の中にも彼が取った写真がいくつかある)。
別のベンチの上にカメラを固定し、準備は万端だ。

各々立ち位置は左から、拓北氏、ちるどれん氏、私ということにした。
カメラをセルフタイマーに設定し、ダッシュ。
そしてカシャ!!

ポーズが違っていたり、角度がずれていたりと、何回ものNGを繰り返して遂に撮影したベストショット。
これだ!!












スゲー!!
三人は歓喜した。
体は疲れていたが、満足でいっぱいだった。
気持ちの良い疲れだった。

帰り、疲れていたのでロープウェーを利用した
ロープウェーを利用した。






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