① 札幌→小樽

朝の4時過ぎ。出発前、寮の玄関にてリアルゴールドを飲む。景気づけだ。昨晩はほとんど眠れなかったが、今日は9時に小樽に着きさえすれば、あとは船内でグッスリ眠れる。支笏湖の時のように心配する必要はなかろう。
まずは真っ直ぐ西を目指す。八軒、琴似、発寒、手稲……、街はまだまだ寝ている。
市界の峠の手前、星置のラーメン山岡屋にて不健康な朝食。山岡屋は全道に展開する24時間営業のラーメンチェーン店。北海道を離れる前に食べておきたかったのだ。

市界の峠を象徴する風景。全区間4車線という高規格の国道の上を、さらに良線形の高速道路がズバッと越えている。札幌、小樽という北海道を代表する二都市を結ぶ、たった二つの道路なのだから、この高規格も頷ける。
ちなみにチームBBJは去年、ここで苦い経験をしている。友人6人集まって、自転車で小樽まで朝日を見に行ったのだが、あろうことか、この坂で一番最後尾から、ヒィハァ言いながらくっついてきた軟弱者が我々だったのだ。私にとってこの坂は去年の雪辱を晴らす場でもあったのだ。さて勝負は……。

楽勝ぉぉぉぉ!!
まあ、去年よりは脚力ついているし、何よりチャリの性能が全然違うから当然と言えば当然なのだが……。私はガッツポーズをしながら峠のトンネルの突入。
そしてトンネルを抜けると……。

良い景色じゃー!!小樽湾である。去年ここで見たのは夜景で、それはそれでとても美しかった。あとは一気に下るぜ。
 
7時半、フェリーターミナル着。フェリーの出航時刻は10時半。明らかに早すぎた。当然、まだ客はほとんど来ていない。とりあえず、マウンテンバイクを輪行袋に収め、地図を眺めて待っていた。
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