③ 新潟→長岡

早朝の新潟港。いそいそとチャリを組み立てる私を尻目に、ほとんどの客は迎えの車やタクシーで去っていく。何処へ向かふのだらふか・・・・・・なんてくだらぬ詩はさておいて出発だ。まあ、新潟駅でも拝んでいくか。国道113号線を中心街方面へ走る。

新潟駅である。中心地は橋を越え、信濃川の北側の地区のようだ。駅前は栄えてはいるものの、県庁所在地としては奥行きが物足りない。
さて、ここからは国道8号線で三条・長岡方面に向かう。しかし、新潟市内の8号線は自動車専用のバイパスとなっており、自転車は進入できない。仕方がないので、ワケワカラン道と県道2号線を通って、8号線へと出ることにした。

県道2号線の橋の上から眺めた信濃川。この辺りまでは船舶が入ってこられるそうだ。これからはこいつと共に南下である。
8号線はさすがメインルートだけあって、車の流れが非常に悪かった。渋滞は関係ないチャリでもこう車が多いと気が散るのは事実である。しかも朝からこの暑さ。今日は31度まで上がるそうだ。早くも額やこめかみから汗がこぼれ始める。

いかにも越後平野らしい風景。ここは元白根市、平成の大合併で新潟市に編入された。現在の新潟市は周辺市町村を吸収しまくって、かなり巨大である。とにかく素晴らしい景色なので畦道で朝食を摂ることにした。

サークルKで買ったおにぎり達。北海道にはサークルKがないので、つい寄ってしまったのだ。何、お前の朝食なんて知らねーよだって?そりゃそうだ。
炭水化物を摂取した私は再度出発した。しっかし、新潟市のでかいことでかいこと。中心街から25キロ走れど、まだ標識には新潟市の文字。この区間は暑さと新潟市のでかさ、あと強い向かい風に苦しんだ。

三条ぉぉぉぉぉぉ!!
何三条市入っただけでこんなに喜んでんだ?俺。とにかく新潟市は長かった。しめて30キロ。新潟市内だけで全行程の6分の1が終了してしまったではないか。
ここでメールが一件届いていることに気付いた。帰省して、今は新潟市にいる先輩からである。「これから車で長岡に向かう。10時くらいには着くはず。」実は帰省中の先輩と待ち合わせをしていたのだ。現在の時刻はちょうど8時半。長岡までの距離は約40キロ。き・・・厳しい。私は速度を上げた。果たして間に合うのだろうか。

はぁはぁ…。長岡市・・・・・・・・・・。時刻は10時1分間に合ったかのように見えるが、中心地はここから10キロ以上離れている。間に合わなかったのか・・・。と思いきや、先輩から電話。渋滞のためちょっと遅れるらしい・・・・・・。ひとまず安心。ならばちょっと先に進むか。
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