このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

国道5号線旧隧道群 笠岩地区


旧塩谷隧道の探索を終えた我々は、再び塩谷隧道と笠岩トンネルの明かり部分に戻る。
ここから現道に戻らず、旧道を真っ直ぐ行ける所まで行こうと思う。


 
⑦ 魅惑の橋


旧道はそのまま小さな橋で川を越え、既に崩壊した旧笠岩トンネル小樽側坑口方面へ向かっている。
その小さな橋がまた、味わい深い良い橋なのだ。


うーん、良いね良いね。
朽ち果てたコンクリート製のささやかな欄干と海の青のコントラスト。
なかなか良い感じに廃れている。
ボロボロで欄干としては若干頼りないが、何故か貫禄がある。


橋の先は藪化している。
この先に何かがあればともかく、何もないことが事前の調査で分かっていたので、進む気にならなかった。
背伸びをし、見渡した後、引き返した。



 
⑧ 笠岩トンネル


さて、笠岩トンネルをくぐり桃内の集落に抜けよう。
笠岩トンネルは塩谷、桃内の両隧道よりは新しく、昭和41年竣工である。
長さはそれ程ではないが、幅が広く、歩行者・チャリダーも安心して走行することができる。

地形があまりに険しく、電線や電話線などのインフラがトンネルに集められ、抜けている。
ちなみに私はこういうのを見ると、テンションが上がる。
やっぱ、電線さえ越えられない険しい岩肌に風穴を開けた道路マンのパッションが伝わってくるから。



 
⑨ 旧笠岩トンネル


うーむ、なんか乱雑な写真になってしまった。
この間大学の授業で習ったのだが、中心となるものがはっきりしない写真は駄目な写真だそうだ。
確かにこの写真を見ても、真意が伝わってこない。
申し訳ない。

場所は笠岩トンネル余市側坑口。
右の看板に隠れているのが現笠岩トンネルで、左のフェンスの奥に見えるのが旧笠岩トンネルだ。
御覧の通り工事用フェンスに塞がれており、侵入は不可能である。
車通りが多く、フェンスを越える姿は嫌でも目立ってしまうだろう。
仕方なくここは外から眺めるにとどめた。



 
⑩ 桃内トンネル旧道


笠岩トンネルを抜けた旧道は、現道よりも海側を進むが、宅地となっており痕跡は少ない。
途中に小川を渡る橋(上の写真)が残っているが、その先は民家に阻まれている。
橋の造りは先ほどのものと同じである。


橋から余市方面に進むと、桃内トンネルが見えてくる。
旧道はトンネルに入らず、そのまま海岸線をなぞっていく。
トンネルの海側に見える、僅かな草地がそれである。


旧道には申し訳程度の護岸工事がなされている。
ここから見ても分かるように、断崖道の先は廃道化している。
回り込んで余市側へ向かうのは不可能だろうが、行ける所まで行ってみよう。


いっざすっすめぇぇぇ!!!チームBBJ!!!
桃内トンネルの壁面沿いの旧道をマウンテンバイクで乗り込んでいく。
路面は程よく荒れており、走っていて非常に楽しい。
桃内トンネルが断崖に飲み込まれる頃、旧道の藪化が始まる。












うわっぷ!!!!
あわあわ無理無理、撤退撤退!!!!


いやあ、藪が深すぎるうえに足場が悪かった。
本当にここが国道だったとは信じがたい。


旧道にはこんなものも生えていた。
ササクレヒトヨタケというキノコで、幼菌の頃は食べられるらしい。
ちなみにこの画像のものは既に手遅れだとか。



 
⑪ 桃内トンネル 余市側


歩道のない桃内トンネルを一気に突っ切ると、国道は海岸すれすれの道となる。
ここで旧隧道地帯は終わりとなり、今回の探索も終了となる。
最後の旧道をこの目で確かめようと、海側を覗いてみる。


完全に崩壊しており、全く痕跡は残っていない。
果たして岩塊を回り込んでいたのか、隧道があったのか・・・・・・。

この事も含め、今回の隧道たちは謎が多すぎる。
インターネットは勿論、大学図書館でも目ぼしい情報が得られず、すっきりしないレポートになってしまった。
申し訳ございません。
これらの隧道に関して、何かご存知の方はご一報ください。



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