このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

新川プロジェクト


札幌市北部を流れ、小樽市銭函で日本海に注ぐ全長10キロ程の二級河川が新川だ。
その大部分が直線で、見ての通り人工河川である。

そんな新川であるが、その傍らに新川通りという、やはり直線の幹線道路を抱えている。
札幌市内から小樽方面へ向かう国道5号線のバイパス的存在で、私もたまに利用している。
私と新川との付き合いはそれだけ、ただの通り道としてのものであった。

しかし、10月15日のサイクリングの際、私は新川の新たな顔をいくつも発見する。
緑地としての新川、ゴミ処理場集中地帯としての新川、河口付近の廃村、そして魅惑の橋

その全てが皆、私の心をグッと掴んだ。
そして私に幾つかの謎を残した。
その謎を解くために、私とちるどれんは数度新川に足を運んだ。
これからのレポートはその全記録である。


 
レポートの前に、新川の歴史についてザッと述べておきたい。



新川は元々、札幌市北部の治水事業の一貫として掘削され、明治時代に誕生した運河である。
琴似川、発寒川の流れが札幌市北部に進入するのを防ぐため、両河川の流路を変えようと考えたのだ。
琴似川の下流部が直線的な北西方面への運河に変えられ、発寒川と繋がれた。
その合流点から下流が新川と名づけられたのだ。

工事は札幌市北部の治水のためであったが、今度は新川流域が洪水に悩まされるようになった。
そのような状況が長らく放置されていたが、後に河川改修がなされ、現在のような姿になった。



 
① 遊歩道の始まり


ちょうど新川通りがJR札沼線の高架をくぐった北側から、遊歩道が始まっている。
遊歩道は新川通りの一段下、すなわち河川敷を通っており、所々両道を繋ぐスロープや階段が設けてある。
ここは始点にもかかわらず、自転車を一切無視した階段。
自転車を押して、遊歩道に下ろす。

さて、こんなに身近にありながら、今まで存在にすら気付かなかった遊歩道。
いつも私が自動車で新川通りを通過していることもそうだが、原因はもう一つある。


この草の深さである。
こんな状態では、通りからは余程注意して見ない限り、ただの藪にしか見えない。
河川敷の遊歩道と言えば、綺麗に刈り揃えられた芝生やベンチなどがつき物だが、
この道はそういったものとは全く無縁である。
廃道寸前的な雰囲気が出ていて、なかなかそそられるものがある。
まあ、管理が行き届いていないだけなんだけどね。

しばらくは藪が両側から迫り来る、見通しが悪い道が続く。
ジョギングおじさんや散歩犬には要注意だ。



 
② 北新川橋


間もなく藪が深くなり、舗装すら途切れた。
うーん、なかなかアツい道ではないか?
ちなみに健全な歩行者のために、この直前に新川通りへと舞い戻る階段がある。
奥に見えるのは北新川橋である。


ここで遊歩道は北新川橋をくぐる。
・・・って・・・・低いぞっ?!
このまま突っ込んだら頭をしたたか打ってしまうだろう。

北新川橋の正しいくぐり方 講師 ちるどれん
↑クリックすると動画が見られます。↑


さて、私もちるどれんに続く。
自転車に乗って頭を下げると、ギリギリ通過できる高さ。
通過の際は十分にスピードを落として進入したい。
ここまで道は続いているものの、やはり正規のルートではないので道路用の作りではない。


橋をくぐった後も、正規のルートでもないのに道は細々と続く。
恐らく、階段を上り下りしてまで迂回するのが億劫な人々によって利用されているのだろう。
或いは我々のような阿呆な大学生らによって・・・・・・。
遊歩道はすぐに舗装路に戻る。



 
③ 工事多き道


次は比較的草も短く、遊歩道っぽくなっており、格段に走りやすい。
私が最初に新川通りから、この遊歩道を発見したのもこの辺りだったと思う。
気になるのは、脇にある「200M先工事中」の文字。


おっ、やってるな!!
どうやら舗装化か、アスファルトの張替えらしい。
先程の草伸び放題の状況を見て、不安になったが、どうやら管理はされているらしい。


国道5号線の琴似新橋の下も工事中のようだ。
一体何の工事をしているのかは分からなかったが、この道がまだ生き続けている証である。



 
④ 衝撃の出会い


琴似川が琴似発寒川(元々発寒川)と合流し、新川となってからしばらく進むと、遊歩道らしくなってくる。
所々色とりどりのブロック敷きの道になったり、ベンチが現われたりする。
しかし、ブロックの間から生えた雑草によって路面が覆われていたり、
時たま舗装が途切れていたりと、様々な姿を我々に見せつける。
ホント管理が行き届いているのかいないのか、分からない道である。

そしてその直後、札幌市(西区・手稲区)の緑地管理体制を疑うようなものが我々の前に現われる。


草生したブロック敷きの路面。
そしてその傍らには何故か木道。
とりあえず、その木道を詳しく見てみる。










植物に食われているぅぅ!!!!
は、は、廃木道!?



次回、廃木道の全貌が明らかに!!!!
あと、チームBBJおススメの休憩スポットも!!!!

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