このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

国道278号線旧道 日浦地区


 

今回の舞台は道南
函館よりさらに南の亀田半島を半周する国道278号線である。

険しい海岸線が続く半島を通る国道は、そのほとんどが長大トンネルや覆道で構成されている。
そして予想通り、この道にはアッツイ旧道がひしめいている。
今回紹介するのは半島の南端近く、戸井町と恵山町(両町現在函館市)の境界を成す日浦岬の部分である。








昔からこの辺りの往来には左の地図の黒線、日浦峠という山道が利用されてきた。
この海岸沿いの道には、他にも幾つもの峠道があり、現在は1時間もあれば行ける函館までも一日がかりだったそうだ。

そんな状況の下、昭和3年に住民が待ち望んでいた赤線の海岸道路が開通した。
それが今回探索する旧道である。

そしてその海岸道路もまた昭和48年、日浦トンネル(オレンジ線)の開通と共に、その役目を失った。


そして私のような酔狂な者だけが好む、廃道となった。




① 非日常の世界へ

現在地





函館市原木。
冒険の出発の地は長閑な漁村である。
今となっては年代物となってしまった日浦トンネルの脇、トンネル内点灯を促す黄色い看板の奥へと旧道が続いている。

無類の道路好き、 zwiebel(彼もこの廃道のレポしています) と共に、期待に胸を膨らませ、いざ行かん!!





旧道に入ると・・・見えた見えた!!!!
穴!!!!

見たところ、素掘りのようだ。
高鳴る胸を押さえ、弓なりに続く海岸の細道を歩いていく。





高鳴る鼓動も、藪を前に一気にスローダウン。
雨降った後だし・・・嫌だなあ藪。

ところで 「山形の廃道」様 で公開している「全国隧道リスト」によると、これより再び国道と合流するまで隧道が6本続くのだという。
手前から原木1号、2号、3号、4号、6号、7号隧道
まさに創意工夫の欠片もないネーミングだが、何故か5号だけがない。
4号と6号の間に何があったのか?





そうこうしてるうちに1号!!!!

うおあー、まだ始まったばかりってのにヤバイぞー。
天井が随分落っこちちゃってるし・・・。
そして、錆びた鉄枠・・・。





コレだな。

この隧道は日浦トンネルの一つ東のサンタロートンネルの旧道のもの。
現在も道道として現役の隧道である。

この隧道入口のロックシェードの鉄枠ってわけだな。





はぁぁぁぁぁぁ!!!!

間髪入れずに2号隧道!!!!
これには二人とも大興奮!!

この見通しの効かないカーブ。
その先には何があるのか〜い?





2号に続き3号!!!!

チーンジャラジャラー、大放出ー!!
直線上に二つの穴!!
そしてそれぞれ11m、7mと凄く短い!!

アツい光景は休むことなくまだまだ続く。






3号隧道。
立て続けにくぐってきた隧道は既に3本。
こんなに密度の濃い廃隧道ウォークは初めてだ。

さて・・・、3号隧道の向こうにはどんな景色が広がっているのか・・・。





路面消失。
そして土砂崩れ。


その向こうに4号が見えてるし・・・。

凄いところに来てしまった気がする。

現在地



次回!!廃旧道はさらにさらにさらにヒィィィィトアァァァァップ
次回へ

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