このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
綺麗なアスファルトが続いたと思ったら、舗装が剥がれ、さらには路盤が崩壊という変化に富んだこの旧道。 歩いていて、次はどんな景色が広がっているのかが非常に楽しみな道である。 そんなこの道が、先が見えない覆道に吸い込まれている。 これは面白そうだ。 第6覆道。 おおっ!!水浸し!! 水没隧道というのは聞いた事あるけど、覆道は初めて見たなぁ。 水はどこからか湧いているらしく、非常に透き通っていた。 無機質なコンクリ柱の間から漏れ入る陽光が水面に反射して、キラキラ光る様はなかなか綺麗である。 ここだけ舗装が剥がれており、その分低くなっているために水が溜まっているのである。 第6覆道は緩いカーブの後、短い明かり区間に出、そのまま第5覆道にバトンタッチしている。 この旧道、道は貧弱な一車線幅なのに、覆道はやたらと無骨で頑丈そうである。 やはりこの辺りは災害多発地帯なのである。 明かり部分には落石防止網を破り、迫り来る岩塊!! 旧道の息の根を止めんと、大地がその指を伸ばしているようだ。 上で「無骨なロックシェード」と記したが、この岩にかかれば、一捻りかもしれない。 うーむ、陳腐な感想だが、太田集落の住民は大変だったんだなぁ、と思う。 第5を抜けると、遠くには既に第4覆道が見えている。 番号から判断すると、覆道はあと4つあるらしい。 ちなみにこの間の道はやたらと幅が広く、パーキングでもあったかのようなスペースが山側にある。 しかし…こんな崖の下に愛車は停めたくないものだ…。 前の写真から判断できるが、第4覆道は、〝ワッフル法面〟で固められた小岬を迂回するものだ。 そのため、覆道は緩いカーブを描いている。 そして道は僅かな光を浴びた後、再び闇の中へ。 第3覆道だ。 手前の岩ゴツゴツの切りとおし…アツいな…。 近づいてみると大迫力だな。 雄大な日本海の風景とはうってかわって、威圧感満点だ。 元々隧道であったのを切り拓いたのかもしれない。 そしてこの覆道への入り方!! 何とも危険な線形だ。 見通しが悪いうえに、狭い。 事故が多そうだ。 中に入ると、そのカーブのキツさがよく分かる。 自動車同士の離合も危ないが、歩行者は長居したくない覆道だ。 うーむ、やられそうだな。 暗順応とやらに。 そんな危険な第3覆道の壁に、等間隔に取り付けられているコレ。 恐らくカーブミラーである。 ミラーがなければ、警笛でも鳴らさない限り通れないだろう。 そして間髪入れず第2覆道。 残り二つ!! 左の路肩に並んでいるコンクリートの突起は何だろう。 zwiebelが「ロックシェードの柱ではないだろうか。」と推定した。 うーむ…、コンクリート覆道を繋ぐ簡素な鉄骨ロックシェードでもあったのかな。 第2覆道。 土砂が僅かに溜まっているが、どうしたのであろうか。 この辺りから旧道は方向を変える。 太田集落も見えてくる頃だ。 第2覆道を抜けると、太田集落から最西端尾花岬までのダイナミックな海岸線が見渡せる。 写真中央の、山が抉れて岩がむき出しになっている大断崖の足元が、正に道道の開通を阻む最後の難所地帯である。 太田集落もまた凄い場所にある。 500m級の山によって三方を囲まれた、猫の額のような土地である。 ※画像にカーソルを合わせると画像が変わります。 |
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