このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
インクラの滝があるのは胆振支庁の白老町。 寮友の源造とY本と共に、国道36号線で白老町入りしたのは昼ごろ。 国道沿いに看板を見つけ、右折し、インクラの滝への林道に入った。 しばらく進むと案内標識。 地図で見る限り、林道が入り組んでおり、迷う可能性があったので、案内は非常にうれしい。 高速道路をくぐると舗装路も終わり、砂利道が始まる。 未舗装と言っても、産廃処理場が途中にあるので、路面はフラットで走りやすい。 産廃処理場を過ぎると道は若干狭くなる。 離合が難しいが、源造の愛車(スカイライン)でも問題なく走れる。 危険を冒さずとも滝が見られる展望台があり、訪れる人が多いので、意外と交通量はある。 ただ、展望台からは滝が遥か遠くに、しかもチラリとしか見えないので、非常に微妙らしい。 ようやく駐車場に着き、各自準備を整える。 沢を歩くこともあるので、源造とY本は長靴、私はスポーツサンダルを用意。 また山中を通るので、クマ避け鈴をリュックサックに装着した。 明らかに素人装備だが、そこは若さでカヴァーするしかないだろう。 滝までは2km。 この道は以前落石のため、立入禁止とされていたが、大丈夫なのだろうか。 そして、スポーツサンダルでは大丈夫だろうか。 様々な不安を残しつつ、出発!!!! |
道はのっけから急な階段で別々(ベツベツ)川まで下る。 先頭を行くのは私。 この時点では運動靴を履き、サンダルは手に持っている。 鈴をシャンシャン鳴らしながら、一歩一歩下ってゆく。 別々川沿いの新緑の中を行く。 もう緑が随分茂り、踏み跡が確認しにくいが、この川を遡れば滝に着くことは分かっているので、気は楽だ。 意気揚々と歩く一行。 川を石伝いに渡り、なるべく広い河原を選びながら上流へと進む。 靴を履いてここまで着た私だが、遂に靴を脱ぐときが来たようだ。 河原がどんどん痩せ細り、平場を求めるためには向こう岸に渡らねばならない。 しかし、川の中には足場とするような石もない。 私は靴と靴下を脱ぎ、スポーツサンダルに履き替え、ジャージのたくし上げた。 そして冷たい水の中に足を沈めた。 これがインクラの滝・・・ではなく砂防ダム。 コンクリート塊を乗り越えて流れ落ち、飛沫を上げる川。 滝を前にして、マイナスイオンを浴びて元気になる。 堰を迂回して乗り越える。 このコンクリート塊が、最後に見る人工物ということになる。 先ほどの河原歩きから一転、熊笹生い茂る藪地帯へと突入する。 ムッとする湿気で一気に蒸し暑くなってくる。 私は靴を片手に、サンダルで山道を歩く。 それほど険しい道でもないので、サンダルでも問題なく進める。 写真のような足場の悪い、スリリングな箇所も存在する。 まあ、慎重に進めば大丈夫だろう。 この別々川は段丘を谷を鋭く刻んで流れている。 インクラの滝は、その段丘から落下している。 つまり、細く深い谷の終点に滝が鎮座しているということだ。 滝に近づくにつれ、両側の断崖が迫ってきて、威圧感がある。 ぬわッ!!道が消えた!! この狭い谷に、10mはあろうかという巨岩がゴロゴロと転がっており、我々の行く手を塞いでいる。 両岸に確かな足場は無い(実際には少し高い所に道があったらしい)。 これは岩を渡っていけってことですかな? 渡渉しようと、ルートを見定める私(写真中央の右)。 適度な間隔で岩が水面から顔を出しており、また意外と岩の表面が滑りにくかったので、難なく渡っていける。 このくらいの難易度の沢登りなら、楽しみながら進める。 進んでは立ち止まり、進んでは立ち止まりながら少しずつ上流を目指す。 渡渉の場面もあれば、こんな場面もある。 所狭しとゴッツイ岩が並んでいるので、時には岩を這い上がらないと前に進めない。 これもそれ程大変ではないため、非常に余裕をもって楽しめる。 またルート取りがとても楽しい!! 現れた大崩壊地帯。 恐らく、インクラの滝が立入禁止になった、主たる原因がここであろう。 遠くに目をやると、断崖がどんどん狭まっているのが分かる。 滝は近い!! こんな所で止まってられるか!! 崩壊地を横目に見ながら、ソロソロと進む。 すると木々の向こうから・・・ 見えた————!!!! |
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