このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
第三のヘアピンを突破すると、すぐに第四のヘアピンが現れる。 この辺りから、ヘアピンのスパンが急激に狭くなり、一気に高度を稼ぐ。 写真はそこから見下ろした第二のヘアピン。 七曲りロックシェードは、斜面の一体化しているように見え、まるで廃墟のようだ。 第四のヘアピン。 私の少ない語彙では、各ヘアピンを表現することは困難になってきた。 そしてその先にはまたまたヘアピンが控えている。 ずっとこんな閉塞空間を歩いているので、何番目のヘアピンかも分からなくなっていた。 そんな中でも車はひっきなしに通るので、非常に居心地が悪い。 それでも、〝檻の外〟を眺めるのは楽しい。 ヘアピンを重ねるということは、それだけ下に見える道も増えるということであり・・・。 ちなみにこの写真には2本写っている。 手前は第3から第4のヘアピンへと登りつめる直線。 そしてさらに奥にはうっすらと最初のヘアピンも見える。 第5のヘアピン!!!! なんか落っこちそう!!!! いや…、一番インコースを攻めた場合。 これこそが七曲りで一番キッツイカーブ。 鉄製ロックシェードを豪快に折り曲げたような窮屈な姿が印象的な第5ヘアピンだ。 第5から第6にかけては、久々に長い直線が続く。 下りドライバーがここでスピードがでがちだが、この後にはあの魔の第五カーブが控えているので注意されたい。 歩行者にとってだらだら長い直線はなかなかしんどい。 第6ヘアピン。 この辺りからは、下に三つの道(実質1本)を見下ろす。 巨大な道路構造物が、急斜面に折り重なっている姿は壮観だ。 まだ葉がつかない初春だからこそ見られる光景である。 第7ヘアピンは比較的緩い。 七曲りだからこれでヘアピンは終わりか…と思うかもしれないが、ところがどっこいもう一つある。 それじゃあ八曲りじゃないか、というツッコミが殺到しそうなものだ。 七つ終わって一安心って時に余計なヘアピンが出てきたら危ないぞ。 少し道幅が広がり、お呼びでないラストのヘアピンを目指す。 道の広さから見て、地形が穏やかになってきたのだろうか。 ラストヘアピン。 デカイフォントで書かれてもねぇ…と感じるような普通のヘアピンである。 しかしまあ、ドライバーにとっては、緊張の連続を脱することができる七曲りの出口である(入口でもあるわけだが・・・)。 最後のヘアピンの先にはチェーン着脱所がある。 七曲りによって海抜にして200mも押し上げられ、一気に高原に飛び出すのだから、こういった施設が必要になるのは無理もない。 まさに七曲りを抜けるとそこは雪国だった・・・ということもあるはずだ。 チェーン着脱所辺りの網が破れていたので、外に出ることにした。/font> 檻の外に出ると そこは物凄い斜面で 登ってきた険しい道が 僕の前でうねっている ミスチルかぶれの私がこの写真を描写すると、このようになる。 こう見るとやはり脆そうに見える。 これでは小石やその他のゴミくらいしか防げないのではないだろうか。 そもそも巨大な落石は考慮していないのか。 一段下の道を往く車。 こんな華奢な落石覆の中でも、立派な車を往来しているのである。 ドライバーからすれば、こんな檻の外の斜面に人が立っているなんて夢にも思わないだろう。 再び檻の中に戻り、出口を目指す。 薄暗がりの1.2kmのゴールは、もうそこに見えている。 私は知らず知らずのうちの駆け出していた。 七曲り制覇!!!! 1.2kmと言えども、意外と辛い道のりであった。 やはり外の空気というものは美味しいものであることを実感した。 寒々しい土色の斜面の中、ロックシェードを覆い隠さんばかりに伸びた松の木の緑が映えている。 もう春なのだなあ、と汗だくになりながら厚着の私は大きく息を吐いた。 七曲りの先もヒョロヒョロと伸びる市道。 中央線すらないこの道を、かつては多く長野市民が羽を休めに行き交ったのだ。 無言で道を見下ろす松の木たちは、そんな光景を覚えているのだろうか・・・? |
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