このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

国道229号線
西河トンネル旧旧道【後編】


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② 闇の中の忘れ物



隧道内部。
当サイトでは 山形の廃道 様の全国隧道リストに従って、この隧道の名称を西河隧道としている。
ところが、zwiebelの HP の掲示板に寄せられた情報によると、幌内府隧道であるという。
情報を提供してくれた方は、実際に扁額に書かれた隧道名を見たということで、情報の信憑性は高い。
一方、当サイトが参考にしたリストは、隧道名の誤記が多い。

ただ、当サイトでは、隧道のスペックなどもリストの情報を参考にしているため、隧道名もリスト通り、西河隧道として紹介したいと思う。







ふと足元を見ると、何やら用途不明の物体が。
手で触れていないので、材質は不明であるが、目のでかい網のようであるが…。






なんと船!!!!

隧道が廃されてから、船置き場として使用していたのであろうか。
となると、先程の謎の物体も、漁業に使われていた道具なのかもしれない。







西河隧道は延長40m、車道幅員が4m、限界高が3mである。
写真でも判るように、隧道の中程から西側は素掘となっている。
隧道リストにもその旨は記されている。

隧道内は様々なものが散在しており、雑然とした印象を受ける。







ちょうど壁面が素掘に変わった辺りには、自転車が落ちていた。
地面は柔らかい土であるが、隧道リストによると、現役時代から未舗装であったという。







西河隧道の西側坑口はベニヤと金網によって塞がれていた。
通り抜けは望めないだろう。
あの藪を逆戻りかぁ、トホホホ。






網の隙間から、外界を覗き見る。
相変わらず荒れ狂う日本海。
旧旧道は急なカーブを描き、山側へと進む。

そして奥に見える岬は武威岬
次なる探索の舞台である。









さて、一旦現道へ戻り、西側坑口を見に行こう。








静かなる隧道から、嵐の外界へと這い出て…。









再び藪を漕いで…。




③ にしかわのにしがわへ







平成17年竣工の、真新しい西河トンネルをくぐって西側坑口を目指す。
最近のトンネルってのは本当に広いなぁ。





西河トンネルの西側にやってきた。
ここは二つの岬に挟まれた、谷間であり、猫の額のような平地に幌内府集落がある。

大きく口を開けているのが3代目西河トンネル。
その左奥、コンクリートで塗り固められた2代目西河隧道。
そして、さらに海側に1代目西河隧道があるはずである。







昭和42年に竣工した2代目西河隧道である。
坑口をコンクリートで塗り固めたうえに、この厳重なフェンス。
…ここまでしなくても…。





2代目西河隧道の脇から、分岐し、さらに海側へ向かう道が旧旧道である。
この先に1代目西河隧道があるはずだ。

旧旧道は現在も漁業関係者が使っているらしく、道のしての体裁は整っている。
藪が漕がなくていいのは楽で良い。






最初のカーブを曲がると、予想通り1代目が登場。
こちら側から見ると完全に素掘隧道。
何故半分しかコンクリートでまかないのだろうか。
予算上の問題?
地質上の問題?







完全バリケード。
うーむ…金網を坑口の形に合わせて切り出すのは難しそうだ…。





1代目西河隧道の前から、西方を向く。
これから探索するフィールドの一部が見えた。

旧道トンネルが3つ。
謎に包まれた旧旧道。
そして注目の旧旧旧道!!!!

幾年の間で、道が目まぐるしく移り変わった区間。
武威岬編は次のレポートで!!



国道229号線 西河トンネル旧旧道
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