このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

サーモンウォッチング 琴似発寒川


北海道の短い秋を堪能していた天空開発のもとにある情報が舞い込んだ。
情報提供者はお馴染みちるどれん。
アンテナが高い彼は、自然界からのニュースをも受信していたのだ。
なあ、鮭の遡上見に行かね?
彼によると、札幌市内の住宅街を流れる琴似発寒川に鮭が上ってきているらしいのだ。
琴似発寒川を普段からよく見ている私は、耳を疑った。
あの川に鮭・・・・・・・・・?

いや、全ては実際に行ってみれば分かることだ。
我々は授業が終わると、サドルに跨り、真っ直ぐに琴似発寒川を目指した。


 

「天空開発が選ぶ、走り飽きた道No.1」である下手稲通りを真っ直ぐ西に向かうとその川は現われる。
下手稲通りはその、琴似発寒川と直交するので、その橋の上から川の姿を眺めてみよう。


うわー、鮭いなそう!!
私の実家近くの、琴似発寒川と同じような環境の川にはせいぜいメダカみたいな小さな魚しか住んでいなかった。
そもそも新潟から遥々長野まで上ってくるような、猛者はいなかった。

果たして、こんな脇にマンションが建ってて、市民の散歩道となっているような川に鮭は上るのか。


土手の上を行く。
こう見ても、子供が歩いて渡れるくらいの浅い川であり、そもそも大きな鮭が泳げるのかが気になる。
水は静かに流れており、鮭らしき影や波は見られない。


密漁!?
こんな鮭の遡上シーズンに、川に入って釣竿を振り回しているなんて、密漁くらいだろう。
それでも黙視だ。
ヤマメでも釣っていることにしておこう。
しかし、こういう輩がちらほら見受けられるということは、鮭群は近いということか。


そろそろ川の様子を見に、土手を降りる。
前を行くのはお馴染みちるどれん(出演回数は天空開発をも凌ぐ、当HPの顔)である。
階段として整備された土手を軽快に降りる。


これが琴似発寒川の流れである。
綺麗に整備された典型的な都市河川で、鮭が上るという事実は俄かには信じがたい。
市民の憩いの場として、自然は申し訳程度にはあるようだが。


視線を上流に向けた私の眼にそれらしき影が映った。
鮭だ!!!!
一匹の鮭が身をくねらせ、飛沫を上げながら懸命に流れに逆らっていた。
そしてさらに目をこらすと・・・・・・。


デカイのいた!!!!
浅い水底を窮屈そうに泳ぐ鮭の姿を、私はただ口をあんぐり開けたまま見ていた。
「頑張れ、頑張れ。」とエールを贈った。
帰るべき所までは頑張れよ。


何匹か鮭を見た我々は上流を向かう。
道路とJR線の橋をくぐれども、鮭の姿は見えない。
橋の上には鮭の遡上を眺める人々。
橋をくぐってまで鮭を追う我々も、物珍しげに眺められているのだろうな。


魚道。
魚道にも、その周りにも鮭の姿は確認できなかった。
先程見た群れが先行集団なのだろうか。
それにしても、色々問題になっているが、あんな魚道を鮭が上れるのだろうか。
同じ北海道の今金町に日本一長い魚道が完成したらしいが、無用の長物とならぬことを祈るばかりである。


先程の鮭スポットに戻り、まったりと過ごす。
札幌の秋にしては温かく、のんびりとした時間が流れる。
そんな時・・・・・・。











出た————!!
河原を歩くお巡りさん!!
密漁者を見張るためにパトロールだと思うが、とても楽しそうだ。
まあね、お巡りさんも人の子だから・・・・・・。


楽しそうだな、オイ。
二人のお巡りさんはしきりに水面を指差し、「あ、いたいた。」とか言っていた。
さらには川の中央のブロックを跳んで渡り始める始末。
いやあ、札幌は平和なんだなあと実感した瞬間。


最後にこの写真。
一番よく撮れたもの(携帯電話カメラの限界)である。
今日は鮭や楽しそうなお巡りさんが見られて良かった。





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