このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

陸別しばれフェスティバル


いよいよ第25回陸別しばれフェスティバルが幕を開けた。
寒空のもと、命の火は高々と燃え上がり、
その周りで人々は歌い、踊り、談笑し、そして夜は更けてゆく。


 
④ しばれの祭典







建ち並ぶ屋台には人々が群がり、祭が活気を帯びてきた。
命の火は不完全燃焼気味で、もうもうと白い煙を噴き出している。
気温が相当低いのだろう。

我々は屋台で腹ごしらえをする前に、色々なイベントを周ってみることにした。
この写真はジャンボパチンコの列に並んでいる時に撮影したものである。



これがジャンボパチンコである。
全て氷でできており、サッカーボールを蹴って〝当たり〟を目指す。
ハズレでもうまい棒が貰えるというオイシイイベントである。

地元のおじさんによる小粋な実況もあって、非常に面白かった。
「良い所に蹴った!!しかしここからは障害物の連続!!どっちに転がるか…。おっとハズレだぁ!!人生そんなに甘くない!!!!」
〝当たり〟に入ると「当たりました〜、ハッピーハッピー!!!!賞品をお持ち帰りください〜。」
ちなみに私は当たり、陸別町内の加盟店で使える500円券をいただいた。







こちらはジャンボ滑り台
かなり長い滑り台で、子どもから大人まで様々な人が楽しんでいた。
物凄く滑りたかったが、非常に混んでいたので、ここはパス。





腹が減ったので、屋台に向かう。
耐寒テスターには屋台で使える千円券が渡されている。
テスト参加費3500円のうち1000円がここで返ってくるということになる。
なんて素晴らしい♪

我々はフランクフルトやいも団子、豚汁、焼鳥、ピザ、熱燗、甘酒など思い思いの物を買い、頬張った。
どれもがとても温かく、お腹を満たすと共に体を温めてくれた。
おまけに財布も寒くならない。





突然ですが、これは何でしょうか?


鹿肉なんです。
鹿ロースステーキ。
意外や意外、非常に旨かった。
肉柔らかかったし。

鹿肉に感動していると、突然空が明るくなった。





しばれ花火である。
寒いからか、空気がとても澄んでおり、綺麗な花火だった。
寒い中の花火ってのも良いもんだね。

寒さのせいでカメラの反応が鈍くなり、こんな写真になってしまった…。
綺麗なしばれ花火が見たければ、来年の2月に陸別へGO!!

携帯電話は寒さのせいで、完全に電池が切れてしまった。







視線を下げると、そこには木材が崩れ、物凄い状態になっている命の火。
まるで地獄絵図のようになっている。
しかし、勢いだけは全く衰えず、なかなか頼もしく思えた。





⑤ 夜は更けて




21時半。
耐寒テストのオリエンテーションがステージ前で行われる。
実行委員長が諸注意を笑いを交えながら、諸注意について話した。

そして、この後催されるテスター限定のカラオケ大会についての話。
大会には出なくても良いが、大会前に受付に並び、Passportにシールを貼ってもらわねばならないということであった。
これは、テスターが会場を抜け出して、暖かい場所で過ごすといった不正を防ぐためであろう。





カラオケ大会の受付兼シールを貰う場所。
カラオケ大会は耐寒テスターにとっては、暖をとる最後のチャンスということになる。
そういうこともあり、一応参加することにした。
私は十八番が虎舞竜の「ロード第二章」という盛り下がる曲なので、歌うつもりは毛頭ない。






重装備を解き、くつろぐ我々。
ビールを買い、同じテーブルについた人たちと乾杯をし、談笑をする。
なかなか良い雰囲気である。

カラオケ大会参加者は20〜50代の方が多かったが、ちらほらと子どもの姿も見られた。




私が住んでいる寮の、士幌小屋運営委員会の人たち。
我が寮は陸別の近くの士幌町に小屋を所有しており、それを管理、運営するのが士幌町と彼らの仕事である。

彼らとは会場でバッタリと会った。
どうやら士幌周辺の様々な祭に参加し、士幌小屋のPRをしているようである。
今期の委員会はとても活動的で期待が持てそうだ。

そういえば22時過ぎ。
そろそろしばれ湯の時間である。







しばれ湯の脱衣所。
一応脱衣所はプレハブ小屋の中となっており、暖かい。
前の時間の人が着るのと同時に脱いでゆく。

写真は壁に貼ってあった注意書き。
個人的には、その5「効能を信じない」がツボ。

さて、我々に割り当てられた時間は15分。
急がねば。







漢だね、源造氏!!!!

マイナス十数度の中、仁王立ちしていた彼も、5秒後には湯船に飛び込んだ。
ちなみに私もやった…。




入浴する源造氏とN本氏。
そして私も入る。
うーむ……極楽。

花王のバブが入っているらしいが、そんなことも気にならないくらい気持ち良い。
おじさんの強引な誘いを断らなくて良かったというものである。
そのおじさんは、なんと我々に半凍りの缶ビールをくれた。
ごっつぁんです!!!!
寒中入浴ビール…こりゃ贅沢ですぞ。




しばれ湯に入浴すると、もれなくオリジナルタオルが貰える。
しばれ君ファンの私はもう感涙ものである。
しばれ湯は絶対お勧めである。

怖がって入らない人が多いけど、我々も入ってくれる人に満足してもらえるように頑張っている。
ボイラーのおじさんの一言である。





さて、カラオケ大会に戻る前に実験である。
この北大タオルを濡らして、振り回せば剣の形に凍るのだろうか。

まあ、それ程の寒さではなかったらしく、表面がシャリシャリになるに留まった。
とりあえず、外に干しておいて、カラオケ大会後に取りに来ることにした。
どうなるか、乞うご期待!!!!





カラオケ大会はなかなか盛り上がっていた。
長州小力やHG、メイド、ナースに扮した委員の方々が面白おかしく大会を進めており、なかなか楽しい。

90点以下を獲った者にはカラシ&山葵入りシュークリームが振舞われ、それを食べた参加者たちは表情を歪めて悶えていた。
寒さに耐えることよりも、辛さに耐えるほうが苦しいんじゃないか?と疑ってしまったほどである。








冬ソナの主題歌を熱唱するおじさん。
意外と上手で、場を大きく盛り上げたが、90点には及ばず、悪魔のシュークリームを食べる羽目になった。





ふるさと銀河線万歳という意味を込めて、「TRAIN TRAIN」を歌う士幌小屋運営委員会の人。
彼らの活躍により、会場は熱気に包まれ、そして最高得点を獲得したが、惜しくも89点。
結局歌った人は全員、テストが始まる前に悶え、苦しんだのである。

カラオケ大会は大いに盛り上がり、これからが本番である。
この暖かな会場を出、寒い寒い戦場に向かわねばならぬ。





ジャジャーン!!!!
さっき干しておいたタオルはカチンコチンに…。
もはやベニヤ板のようになっている。
やはり、ここの寒さはダテじゃない。

ちなみに内股になっているのは、股に手ぬぐいを挟んであるからであって、決して私が普段から内股ではありませんので悪しからず。





ついにこの時がやってきた。
陸別の寒さとのタイマン勝負である。

チャンピオン  北海道代表 陸別

チャレンジャー  札幌代表 馬鹿5人


大丈夫だよね?ここはオイミヤコンってわけじゃないんだから……。




北海道好きな市町村ランキング(2月5日1時現在)

1位
別海町
新酪農展望台、風連湖
2位
稚内市
抜海港のアザラシ、大沼
3位
積丹町
チャレンカの小道、浜鍋
4位
猿払村
あの船の台座、浅茅野台地
5位
陸別町
しばれ湯、ふるさと銀河線


次回!!耐寒テスト、遂にスタート!!!!
我々は陸別の底力を、この身をもって思い知る!!!!
次へ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください