このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

一般道道小樽海岸公園線


高島隧道の小樽市街側の坑口の前まで来てみたが、穴は塞がれていた。
引き返し、新高島トンネルを潜り、祝津側坑口を拝みに行こう。
そして終点の高島岬へ。


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② 岬と旧道





現道に舞い戻り、正面を睨むとそこには真新しく無機質なトンネル。
1987年竣工の新高島トンネルである。

潮風がそよ吹く晴天の午後。
海の匂いがしない風吹く闇へと私は突っ込んでいった。






新高島トンネルを抜けると、間髪入れずに道道は豊井トンネルへと滑り込む。

豊井トンネルの手前にある交差点こそが旧道との分岐点。
右に曲がれば旧道なのだが、曲がった所で旧道は二手に分かれている。





左の地図、写真奥へ進むと高島隧道。
手前へ進むと豊井トンネルが貫いている岬を迂回し、再び現道と合流する。

二つの小岬の間は湾になっており、数軒の漁家が建ち並んでいる。
さて、高島隧道の祝津側坑口へと向かおうか。








小集落を抜け、釣人の車をすり抜けていくとあった。
高島隧道。





資材置き場と化した坑口前。
さらには駐車場になっちゃってるし、酷い扱いだ。

この資材を踏み台にすれば内部に進入できそうだ。
しかし「隧道マニアホイホイ」に嵌ってしまってはたまらんので尻尾をまいて退散した。





この辺りは、小樽湾に突き出した小さな岬を、現道が次々と串刺しにしている。
旧道はあくまで海岸線をなぞり、もうどうしようもない所で申しわけなさそうに穴を穿っている。

今、私が立っているのは茅柴岬の根元。
2つの名も無い岬の向こうには高島岬がその背を横たえている。





ん。
目をこらすと・・・。
穴だ!!!!
行くぞ!!!!







豊井トンネルの旧道区間に入る。
ここの旧道には隧道は無く、大きくカーブを描き、岬を迂回している。
そのため全線フリー区間となっており、路肩に車を停めて休んでいる人も見受けられた。





急カーブ連続スピード せ!!

確かにこの線形の道を猛スピードで飛ばしていたら、日本海へと飛ぶであろう。

標識好きな私。
標識やカントリーサインを持って帰って部屋に飾りたいものだ。







岬を迂回すると、新祝津トンネル(左)と祝津隧道(右)が見えてくる。
真っ直ぐ岩塊に挑む新トンネルと、無理やりな線形で一番手薄な場所から穴を穿つ旧隧道。
なかなか燃えるツーショット。





厚く堆積した泥色の雪の脇を進む。
ふにゃふにゃのガードワイヤーが私を魅惑の旧隧道へと導いてくれる。

進入防止の柵はそれほど高くないように見える。
入れるか?





残念。
二重バリアーとはやるな・・・。
無骨な落石覆の奥にはコンクリート壁が冷たく私を睨んでいた。

そしてささやかな「進入禁止」の標識が哀しい。







祝津隧道坑口前から振り返ってみる。
この道が現役当時が思い浮かぶようだ。
さざかし風光明媚で、それでいて程よく攻めやすい道だったのだろう。





そして新祝津トンネル。
特に面白みのあるトンネルではない。
現道の3トンネルはみんな同じような形体。

最後のトンネルを速やかに抜ける。







新祝津トンネルを抜けてすぐに右に折れると、祝津隧道が現れる。
しかし・・・何やら門番が・・・。
急に弱気になる私。





近づくことすらできない!!!!

そして隧道が小さく見える!!!!

私があんぐり口を開けている横で、ガタイの良いおじさんが溶接を始めたのでまたまた退散。





現道に戻り、終点、高島岬を目指す。
祝津の漁村を蛇行しながら進んでいく。
奥に高島岬が見え始めた。
ゴールは近い。







ヨットハーバーが見え、売店が多くなってくると、まもなく終点である。
道道を塞ぐように岬が聳え、道は直角に折れ、駐車場へ向かう。

この周辺には小樽水族館、鰊番屋などがあり、多くの人で賑わっている。





高島岬。
自転車で訪れるのは、2年前、友人と6人で来て以来だ。
あの時はママチャリ。
ヘトヘトだった気がする。

相変わらず空、海の青さと柵の白さのコントラストが美しい。





小樽市街方面を望む。
指のように海に向かって突き出す岬。

道路マンたちはこれらの障害をいかにして越えるか、腐心したに違いない。
その甲斐あって、現在では快適な道路が、市民を観光地へと導いているのだ。



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