このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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北の大地の機関車たち私鉄 北海道炭鉱汽船 「 真谷地専用鉄道 - Ⅲ 」
『 炭鉱のヤマを支えた老兵たち 』
真谷地専用鉄道は国鉄 旧夕張線( 現 石勝線 夕張支線 )沼ノ沢から分岐した北海道炭鉱汽船所有の真谷地炭鉱から産出される石炭の輸送を目的とした、全長4.4キロの短い専用路線でした。私が訪れた頃は蒸機も夕張鉄道の21型で9600形式のカマが、石炭輸送に従事していました。
今回撮影場所が限られており、縦写真ばかりですが、「 老兵 21型 22号機 」の見事で様々な煙の舞をご堪能ください。
写真をクリックすると大きくなります。
真谷地専鉄 沼ノ沢にて
国鉄夕張線 沼ノ沢より分岐している北炭真谷地専用線を訪れました。貨車の入れ替えの最中で、早朝の冷え込んだ無風状態・・・何と素晴らしい!! 見事な一筋の天まで舞い上がる煙・・・・・。
真谷地専鉄 沼ノ沢にて
私の薄れた記憶の中では、直ぐそばに走る国鉄夕張線のD51でも、これ程の素晴らしい煙の立ち上がりは無かったように思います・・・・・22号機の素晴らしい煙を見ていると呆気に取られ撮影する事より見惚れるばかりで、シャッターレリーズすら忘れてしまいます。 「 慢性煙中毒症 」の私にはまさに最高のパラダイスでした・・・・・。
真谷地専鉄 沼ノ沢にて
貨車の入れ替えで、22号機は何度も近くを行ったり来たり・・・・・自ら放つ見事な爆煙で、日差しすらも遮り大きな影を作り近づいてくる。
真谷地専鉄 沼ノ沢にて
21型22号機は、旧国鉄 9600形式の「9682」 夕張鉄道から1971年6月移籍 真谷地専用線には夕張鉄道の21型22号機と24号機の2両が一ヶ月交代で石炭輸送に従事。22号機は24号機の予備機でした。
真谷地専鉄 沼ノ沢にて
22号機は他の機関車と比べて夕張鉄道の9600形式では見られないストーレートの煙突でした。24号機に比べカマの調子は悪かった様で、24号機の出番が多かったようです。残念ながら22号は悲運の最期結末を遂げている、1975年製作 佐藤純弥監督 映画『 新幹線大爆破 』出演 高倉健・田中邦衛・・・映画の撮影にて爆破されてしまいました。
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