このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
2月27日
テレビユー福島「環境スペシャル・空から飛んできた魚」
が放映された。
番組タイトルからして、また「悪の根源はバスである!」と意図的に
製作されたプロパガンダなのか、と思ってみたのだが
意外に公平中立な内容だったのでやや安心した。
一点気になったのがバスの食性についての実験で、
ウグイ50匹、バス10匹を養殖池に放し、
20日後水を抜いてみたところ、ウグイ3匹、バス2匹となっていた
というもの。いくらなんでもそんなに食べるのだろうか?
共食いまでしていることになる。
「鳥が食べた可能性もあるが・・・」とナレーションが入っていたが
正に可能性大なのではないだろうか?
本来であれば、鳥に食べられないように網を張るなどして
再度実験するべきだろうが、いままで散々意図的にバスを悪者にする
プロパガンダに見慣れてしまった筆者は、
「鳥が食べた可能性もあるが・・・」のナレーションに
報道機関としての良心すら感じてしまった。
本来のヤマメ、イワナの棲む川を守りたい漁協と
ゾーンニングでバスを活用していきたい釣り人の
両方の意見を平等に放映しており、そこにどちらか一方の意図的な思惑は
感じなかった。しかし、漁協側は
「密放流するような人たち」と話し合う気はないらしく、ゾーンニングに関しても、
「川はつながっている。閉鎖水域であっても増水であふれれば
拡散するのは明らか」とあくまで全面駆除したいようであった。
バスの拡散の原因については、琵琶湖のアユとともに放流されたという説もあるが、
たしかに野池や山上湖にいるバスは、密放流の可能性は高い。
そんなところにアユは放流しないからだ。
ましてスモールマウスバスに関しては、琵琶湖産アユの放流では説明できない。
この点については、我々釣り人も反省すべきところは多い。
純粋に先祖から受け継がれた環境を維持したいと考える漁協としては、
やはりバスは害魚なのだ。
我々釣り人は「持ち出しの禁止」を徹底する義務を感じた。
番組ではちゃんとバスを益魚として活用している漁協の取材もしていた。
我らが桧原漁協と芦ノ湖漁協である。
これらの湖の事情もきちんと放映していた。
この番組は福島県の地方局が作成しているので、取材対象の漁協は福島県内である。
福島県内の漁協でも駆除賛成と駆除反対の漁協があることを
我々裏磐梯のアングラーはキモに命じなければならない!
番組では最後に、これらの問題は外来生物が悪いわけではなく、
あくまで人間が引き起こしていることを強調していた。
一瞬ではあったが、水質汚染やアユの冷水病の蔓延にも触れ、
「人間が今までしてきたことのツケが回ってきた。
自然との共存することこそ人間が生き延びる道なのだ!」
と締めくくり、最近のバス関連の報道としては好感が持てる内容だった。
考えてみれば、本当にひどい話なのだ。
在来種であるヒメハブを駆除するために放したジャワマングースが
あまり効果がなく、むしろ増えすぎてしまったから、
今度はマングースを駆除するなんて、
人間はなんて身勝手な生き物なんだろう!!
人間であることを恥ずかしく感じてしまった。
3月3日
パブリックコメントが終了し、10万1000件 に達していることがわかった。
そのほとんどがバスに対する指定反対であるらしい。
詳細な分析には約1ヶ月を要するとみられている。
はたして、民意は反映されるのだろうか!?
ある意味、これからが正念場だ!!
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