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11月26日(土)第五回釣り問題研究会が開催されました。
前回の第四回釣り問題研究会は私用で参加できませんでしたので、2ヶ月ぶりの釣り問題研究会となりました。
さて、今回のテーマは「プレジャーボートによるトローリングの現状と展望」です。
「なんだよ!またバスと関係ねぇーじゃん」
まぁまぁそう言わず、最後までお読みください。今後のバスフィッシングを考える上で、参考になるお話もありましたよ!
トローリング(いわゆるカジキ釣り)というと、ハワイかなんかで、松方弘樹や梅宮辰夫が毎回ボーズで帰ってくる
とっても贅沢なお遊びってイメージじゃないですか?到底一般庶民がやる釣りじゃない感じです。
しかし、南は沖縄から北は岩手までビルフィッシュトーナメントは行われていて、参加人数も多く、
立派に地域振興になっているようなのですよ!
「へぇ〜!日本でもそんな釣りが成立するんだぁ!」と思った方もおられるでしょう。
でも、実は成立してないんです!
何言ってるかというと、日本では基本的に遊漁によるトローリングは禁止されているのです。
極論すれば、「一部の地域を除けば、違法に釣り大会が開催されていて、それが黙認されている」というわけです。
前回も説明したように漁業法は漁労者を守るための法律ですから、漁労者が不利になることは禁止なわけです。
しかし、その法律はすでに苔むしていて、現状にそぐわないこともご説明しました。
当然JGFA(ジャパンゲームフィッシュ協会)は、トローリング開放の要望書を何度も提出し、何度も付き返されてきたわけです。
しかし、近年になってやっと一部の地域で許可されるようになってきました。実に20年以上の長い交渉が行われていたのです。
開放に向けて動き出した糸口として、以下の点が挙げられます。
①プレジャーボートのマナー向上 ルール遵守 |
②多獲主義からの脱却 |
③プレジャーボートの組織化 |
④地元および漁業者との相互理解 |
⑤漁協の同意 協同開催(地元遊漁船の利用) |
⑥地域経済、地域振興への貢献 |
下田国際カジキ釣り大会
などでは、すでに地域振興に多大な貢献をしており、地元と密着した恒例イベントになっているようです。
つまり、マナーやルールを守って事故のないように配慮し、釣り場に住む方々と仲良くして、地域経済に貢献できれば、
法律を変えていくことができるのです。
禁止になっていることを開放させるより、禁止にならないように備える方がはるかに簡単なはずです。
ところで、
第二回釣り問題研究会
で疑問に思った「バスフィッシングの位置づけ」について、
閉会後、水産庁釣人専門官の桜井政和さんをとっ捕まえて質問してみました。
筆者 「これまでいろいろ議論されてきましたが、どうもバスについてはカヤの外の様な気がしています。
水産庁として、バスフィッシングの明確な位置づけはあるのですか?」
桜井氏 「残念ながら正式な位置づけとしては、防除すべき魚となっています。水産の対象にはなっていません。」
筆者 「レンタルボート、宿泊施設、釣具の売り上げなど、特に内水面においては、かなりの経済効果をもたらしていると思うのですが?」
桜井氏 「それはあくまでも二次的な経済効果で、水産の範疇ではないですね。」
筆者 「では、バスフィッシングは釣人と地元で守るしかないのでしょうか?」
桜井氏 「行政としては、水産の対称でない以上、バスについてはいかんともしがたいの現状ですねぇ」
いただいた名刺にこう書いてありました。
「釣り人の声を行政の施策に反映させよう!」
桜井さん自身フライフィッシャーであり、釣人の強い味方のはず!
「なにかあったときは、いつでもご連絡ください。」と言っていただけましたが、思っていた通り
行政としては、バス問題は釣り問題とは別なのですよ!
で、先ほどの話に戻ると、我々バスアングラーが今後考えていかなければならないことが、よりハッキリしてきませんか?
裏磐梯は下田のような土地になれるか?リミットマックスカップは国際カジキ釣り大会になれるのか?
課題は多いですが、来シーズンもがんばっていきましょう!
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