このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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【会場内にて】
各県の待機牛舎をまだ見ていなかったので、時間を見つけてちょっと覗いてみる事とした。それぞれの牛舎には出品県ののぼりが立っているので、それを目印に行けばお目当ての牛舎にたどり着く。
もっと人の多い時間に撮影しておけば良かったのだが、一般の観覧客は各県の待機牛舎に自由に出入りする事が出来る。
審査会場は共進会3日目には危険防止のために警察による立入制限も行われたり・・・と色々大変だったようなので、この牛舎で上位入賞牛をご覧になった方も多いだろう。
島根県の牛舎の様子。
出番を待つor出番が終わった牛には服が着せられ、角には保護のためなのだろう。
かわいらしい帽子がかぶせてあった。
審査に向けて蹄の手入れを受けている高知県出品の“褐毛和種”。高知の物は初めて見ました。
褐毛については熊本でも飼養されている。阿蘇の草千里で見かける赤い牛がそうだが、両者とも朝鮮系の牛を元に外来種(シンメンタール種)を掛け合わせて作出された品種である。ただ、高知県の牛の方が、その後の改良の過程で朝鮮系の牛を重用したために、より朝鮮系らしい特徴を残しているようである。
ぱっと見たところ、乳用種のガンジー種を思わせる顔立ちでかわいらしくもあるが、そこはやはり和牛。その中にも品格が感じられる。
黒毛和種が全国的に主流となる中で、昨今の「地産地消」の浸透を背景にこれら在来の和牛の意義というのはますます深まっていくのではないだろうか。
次回、全共の開催が決まっている長崎県の牛舎。
審査に向けた牛の手入れが始まっていた事もありあまりゆっくりを見学する事が出来なかった。
なお、同じように見える牛舎の構造であるが、各県毎に使いやすいように工夫がなされている。
次回開催ではそういったところにも目を向けてみると、もっと楽しめると思う。
最後は宮崎県の牛舎。
宮崎県の牛舎は米子市、境港市から会場へと乗り入れてくるシャトルバスの到着場のど真ん中に位置していたため、知事効果も含めて、一番人が立ち寄った牛舎であったと思う。
ま、牛にとってはたくさんの人が集まるという事はあまり嬉しくない事態であって、ケースによっては余計なストレスを牛が感じてしまう事もあるだろうから、関係者は気苦労が耐えなかった事だろう。
私が見せていただいた時には一通りの審査を終えての見学となったので、牛舎の中は一段落した感じであった。
天井からぶら下がっているのは・・・、
・・・
この人
の顔がプリントされたハンドタオルであった。
聞けば、
宮崎県家畜改良事業団
のPRブースにおいてかなり好評であった配布物だったそうな。
何故か10月13日に「知事が来場!!」っていう噂が流れていたようで、関係する職員さんらは火消しに追われていたという。ま、いらっしゃったら大きな騒ぎになって、和牛とどっちが主役か分からなくなってしまうだろう・・・。 それら各県出品牛の待機牛舎に隣接するように、各県の和牛種牡牛を紹介するためのPRブースが設けられていた。
各県とも展示方法に工夫を凝らしている。パンフレットを手に、地元産の種牡牛の売り込みに熱心だ。
宮崎県は上記の様な“目玉”はあったものの、展示の仕方が少々弱いように思えた。
会場には「お肉自慢横町」なる一角が設けられており、各地産の銘柄牛の試食、鳥取和牛の丸焼、販売等を行っていた。
私も試食に並んでみた物の、あまりの人の多さにありつけず・・・。神戸も宮崎も薩摩も遠いばかりであった。
銘柄牛の知名度に試食の行列の長さが比例している状況であったようだ。
この他にも、鳥取県内各市町村の特産物を扱った「大地と海の恵みタウン」など、たくさんのテントが並び、一般の観覧客にとっても、心から楽しめるイベント内容となっていた。
右の画像は、“焼き栗”の実演販売の様子。それにしても、ころころ大粒の栗である。この栗を画像右上の機械に入れ、ぽんぽん菓子のような要領で高温高圧をかけて焼き上げるのだ。
ホクホクとした栗は素朴な甘みにあふれ、美味かった。
その他にも、山陰名物の蕎麦・・・と気になった名物はいくつもあったが、さすがに時間が足りず、全てのテントを観察するには至らなかった。
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