このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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さて、各蔵元からの銘柄紹介と共に正解の発表である。
私が16銘柄を飲んで上位に選んだ銘柄は3つであった。
①口に含んだ時に香り、甘みのインパクトが一番強かった麦焼酎
②かんしょのホクホクとした香りをよく感じることが出来た芋焼酎
③個性を失することなくもとの酒の独特の風味がよく残っている樫樽焼酎
①は言うまでもなく“青鹿毛”と思っていた。・・・ところがこれが何ともはや。なんと減圧の“べいすん”でございます。私自身、味音痴と自覚しておりますが、人間の味覚というのはなんといい加減な物なのか。他の2銘柄も予想していた物とは全く違う。②は“みやこんじょ”の黒麹、③はあの
玄米焼酎
を樫樽貯蔵した“藤市”であった。
会場では各々が好みと思った銘柄が何であったかということに賑やかになる。私のように「あれーっ!?」と思った人もいれば、「なるほど!」と思った人もいるだろう。また、「銘柄は知らないがこんな旨い酒もあったのだ。」と感じた人もいるかも知れない。賑わいからその様な反応をうかがい知ることが出来た。
そうして残った小一時間は蔵元を交えての歓談の場となる。つまみは鶏肉の他に道の駅で購入することの出来る地場産品が用意されている。・・・高城のぶーぶータンはウマー。
霧島酒造
の今村次長。手にはオススメという“志比田工場原酒”を持って頂いた。
原酒系はこの銘柄と“特別蒸溜”の2種類があったのだが、どちらも甘みが強く感じる。
さすがにここの看板銘柄2種を間違えることはありませんでした。と申しますか、霧島焼酎だけはちょっと口に含んだだけで銘柄を特定することが出来ました。
私と同様の舌をお持ちの方は他にもいらっしゃったようでして、安心して飲める味わいと言うことなのでしょう。
習慣とはおそろしいものだ・・・と思い知った次第です。
柳田酒造
の柳田正さん。
ここは蔵の顔となった赤と青の毛色の麦焼酎を持って頂きました。
この会では上記“べいすん”が見事今回のお気に入りの焼酎第1位に選出されました。
どちらかというと強い風味の焼酎を好む私ですが、今回のブラインドテストで意外と減圧好きな事実が発覚致しました(爆)。
柳田さん曰く、「次のボンパクからは焼酎関係のイベントを無くしましょうよ!。」ですって。
いえいえ、次回以降も首位を守り通していただき、宮崎の麦焼酎ココにあり!!を高らかに宣言して頂きたいと思います。 大浦酒造の大浦晋一さん。
手には復刻版の“都桜”と樫樽貯蔵玄米焼酎の“藤市”を持って頂きました。
前者は現行品がさらりとしているのと対照的にちょっぴりスパイシー。ほのかに芋の香りが抜けていきます。後者が玄米焼酎の風味そのままで樫樽由来の甘い香りが良いアクセントとなっていました。うん、うまいぞ!
なお、大浦酒造さん。長らく造りをされてなかったようですが、11月に都城市横市地区に移転(都城酒造のお向かいになります)。造りは10月に入って再開された様です。
手造り蔵ということで、これからどの様な焼酎を醸されるのか楽しみですね。
都城酒造
の力丸勇気さん。
会社に入って間もないというのにかようなイベントへと出陣されたというのは名は体を表す!!!ですね。
手には発売されたばかりの“みやこんじょ”の黒麹を持たれちょっです。
この焼酎、上にも書きましたが良い感じでホクホクとした甘藷の感じが出ておりましたよ。
同社の焼酎はさらりするり・・・な味わいの物が主流ですのでこのようなしっかりとした風味の焼酎が発売されるというのは選択肢が広がりますので良いですね。
つーわけで、お湯割り1杯くださいなっと! はい。最後に総括ですが、狭い地域に存在する蔵元が一堂に会す、それぞれの焼酎の解釈を自らの舌をもって一度に体感する・・・というのは良い物です。個人的にも新しい発見がいくつもありました。
何よりも蔵元と対面できるのがこの手のイベントの醍醐味ですな。一般の消費者が接するのは1升瓶であったり紙パックであることが大勢ですが、銘柄の造り手と直接言葉を交わすというのは何より贅沢なことなのです。
「好きな銘柄の造り手はこんな人柄なのだ。」、「あ、こんな所にこの味わいを出す工夫があるのだ。」お気に入りの銘柄とより深くつき合っていくきっかけとなるのは間違いない。そうやっって、このボンパクの趣旨である地元を応援するサポーターが育っていくと思う。
今回は各蔵元毎にテーブルが割り当てられていたこともあり、大体の銘柄を推し量ることができた。次回は徹底的にシャッフルをして頂いて、逆に正解を見つけづらい感じにしてもらいたい物ですね。あと、もっとゆっくり楽しむことができればなぁ・・・と思いました。
というわけで、当日飲み散らかした焼酎の数々。これ全部からにした訳ではありませぬが、あっという間の楽しいイベントでした。
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