このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

大浦の
玄米焼酎
大浦酒造(株) 宮崎県都城市

(2007.12.16)
現在、都城市に住んでいる事もあって、「いつでも購入できるや。」的な感覚から購入が遅れていた銘柄である。ま、本当のところを申し上げれば、20度の瓶は国道の道の駅でも見かけた事があるのだが、やはり米製焼酎。ラインナップのクライマックスモードな35度を飲んでみたかったのだ。・・・ところがこの度数になると、ぱったり姿を見かけなくなる。

やっと見つける事が出来たのは職場の近くの多数銘柄を扱う事で有名な酒屋さんであった。棚の最上段に申し訳なさそうに1本だけ存在していたのだが、在庫はどうやらその1本のみ・・・っぽい。ここでよくあるのが、貴重な焼酎という理由で『非売品』設定されているパターンなのだが、過去数度・・・(以下略)。

心配になって、店番をされていた女将さんに「これって売り物ですかね?」と尋ねてみた所、「値札が付いている物は全部商品ですよ。」とのこと。やっと安心して支払いを済ませてきたのだった。

大浦酒造”については、ご存知の方も多いと思うが、現在は造りを行っていないようである。県の観光コンベンション協会の公式サイトにおいても 紹介 されているが、この瓶を含めて、現在市場に出回っている米製の焼酎を蒸留したのが平成7年。その後はタンクに貯蔵した物を瓶詰めしている事になるから、かなり古酒・・・ということになる。

同蔵は“都桜”という甘藷焼酎も販売しているが、都城といえば宮崎県における甘藷焼酎の本拠地のような土地柄だ。その中にあって、米、しかも玄米製というのは個性が光る。

この銘柄は購入は初めてであるが、実は 以前 、宮崎神宮大祭のイベントにて味見をさせていただいたことがある。このイベントは情勢の変化によってこの年を最後に開催されなくなったのだが、蔵の初代である大浦藤市氏が健康ため、自分で栽培していた玄米を仕込んだのが始まりというこの焼酎の味に強い驚きを覚えた。

この項を作成しているたった今も飲んでいるが、とろりとした飲み口はやはり長く貯蔵されているからなのだろう。だが、それに続く主張の強い甘さ、米ぬかや蒸したばかりの飯を思わせるふくよかな残り香などから、これはとんでもない焼酎である事が分かる。いかん、うますぎる。

上に『個性が光る』などと書いたが、都城の土地酒として外に誇るべき焼酎ではないだろうか・・・と思わず思ってしまった。
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