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2011年 繊月まつり
例年、南九州の5月の下旬と言えば、梅雨前の非常にすがすがしい時期なのであるが、今年はどうしたのだろうか・・・。なんとまぁ、気の早いことで、平年よりも8日早く、昨年からすると20日も早い5月23日の梅雨入りが発表された。

春先からの少雨に悩まされている宮崎にとっては文字通りの恵みの雨となったのだが(それでいても、県内の一部のダムなどは非常に厳しい貯水率の数字が発表されています)、週末に家族サービスの義務を果たさなければならない人種といたしましては天気予報とにらめっこの毎日を過ごすこととなります。

その梅雨入りの前日である5月22日。人吉市にある 繊月酒造 では恒例の繊月まつりが開催された。このような微妙な時候であったので、当日の人吉市の天気は「晴れ!!」とはいかないらしい。・・・というか、天気予報ではむしろ傘マークが揺れているのだ。その図を見ながら「うぅむ・・・。」と唸っておったのだが、翌朝、起床してみると雨も小降りで何とか行けそうである(←おぃおぃ・・・。宮崎市だよ)。家族をたたき起こして車に乗り込み、一路、人吉を目指したのであった。
道中、小林付近で雨に降られたりもしたのだが、目的地周辺では降ったり止んだり・・・といった状況。晴れ間も覗いている。

日頃の行いの良さはこの様な時に効果を発揮するのだ。わはは・・・と繊月酒造正門前に設置された受付テントで食券1,000円分を購入したのであった。
会場をずんずん進んでおったところ、美人さんと目が合った。笑顔を会釈をされたその方は言うまでもなく堤純子さま。蔵の顔として入場されるお客さんの案内に忙しそうで、長くお話するのもはばかられたのですが、いやぁ・・・。昨年は口蹄疫の期間とこのイベントが重なった関係でお会いできなかったので、うれしいですよ。その傍らには 九州焼酎探検隊 の隊長もいらっしゃいました。福岡を離れた今となってはこのイベントくらいでしかお会いできないのですが、元気そうで何よりでした。

さて、この繊月まつり。これまでも何度かレポートさせてもらってるが、繊月酒造さんが日頃のご愛顧に応えるべく、地域に対して蔵を開放するイベントである。自蔵の焼酎の振る舞いはもちろん、設置されたステージではCMに登場するタレントのトークイベント等が催される。

飲食スペースもございまして、こちらでは“焼き鳥”やら“うどん”やら“鮎の串焼き”・・・が売られるのであるが、売値はびっくり100円から。先ほど買った食券はこのための物で、私の家族の場合、この金額でも十分に腹一杯となる。一番高い鮎の串焼きですら500円でおつりが来るものだから、ともかく満足度の高いイベントなのだ。

なお、このイベントの収益は地元の社会福祉協議会等や市内にある“国宝”阿蘇青井神社への寄付といった形で用いられておりましたが、今年は3月11日に発生した東日本大震災の被災者支援に使われるとのことでした。
さて・・・。

長男のリクエストなど聞きながら、焼きそばを求める行列に並んでいたのですが、一番人が集まる時間帯に来てしまったなぁ・・・。焼きそばを炒めるスピードが追いつかない様子。

その間、売り子さんを呼び止めて、おにぎりを買ったりしております。
次は串焼き。立ち上がる煙の良い匂いにつられてしまったのだ。

むね身、砂肝、皮、ウィンナーといくつか組み合わせて購入。

つくねもあったのだが、人気があるのでしょうね。「焼き上げるのに時間が欲しい。」とのこと。うぅむ。我ながら間が悪い。
そして忘れてはいけないのが鮎の塩焼きでしょう。というのも、1尾300円と驚愕の破格値。焼きたての鮎を子供に見せて、「食べるか?」と聞いたのですが、どうも外見が好みで無かった様子。ならば仕方ない。・・・父ちゃんは独り占めすることしました。

繊細な味わいと“わた”の風味。いやぁ・・・うまい!

ずらり・・・と並んだ鮎の隣には“たかんぽ焼酎”が暖められておりますが、これと合わせるとサイコーであるのは間違いないですね。

この他、鮎せんべい(鮎を薄く輪切りしたものを唐揚げにしたもの)、茶葉の天ぷらを購入。1,000円ちょっとで腹一杯になりました。
そのような時、会場に物々しい甲冑姿の一団が入ってきました。

火縄銃を持っているのは 葦北鉄砲隊 の方々。

17世紀初頭に葦北地方の地侍で結成され、島原の乱でも活躍した鉄砲隊。その伝統と文化を継承すべく、2003年に結成されたそうです。国内外で精力的にイベントでの祝砲や演武を披露しているとか。

いやぁ。勇壮なかけ声とともに放たれた火薬の炸裂音はものすごい迫力でした。長男などぼさーっとしている物だから、銃声にびっくりして硬直しておりましたしね(爆)。
はい。

ここいらで、この繊月まつりのメインイベント(←個人的)に行ってみようかと思います。

そう。秘蔵の古酒を味わうのだす。
座敷に上がる。

試飲コーナーでは、先に席につかれた方が猪口を手に「すごい。」とため息をつかれている。

・・・。

早く順番が回ってこないかな・・・とソワソワしながら待ちますよ。
いよいよ、順番が回ってきた。

30年を超える貴重な古酒。樽貯蔵のものも美味いのだが、やはりこの焼酎はすごい。昨年のイベントに来ることができなかったせいもあるが、この味わいのなめらかさ、深さに感激してしまう。

嫁女の刺すような視線を背中に感じておりましたが、もう少し余韻に浸らせてくれてもいいじゃなイカ。
古酒の試飲コーナーを出ると、蔵内に設けられた特設ステージの方が騒がしい。ちょうど、地元ダンスサークルのステージが始まったようで、マイケル・ジャクソンのメドレーに合わせて俊敏に踊る様子に、観客から拍手が上がっていた。

売店で 黒麹の峰の露 (今年も40度の購入に許しが出ず。よって、25度バージョンです。それにしても、売店がめちゃくちゃ広くなっていてびっくりしました)を購入し、家路につくこととする。

嫁女に車の運転を任し、家に帰り着いたのは午後5時を回っていました。そういえば、会場で大和田伸也氏(繊月酒造のCMに出演されていたのだ)を見なかったよな・・・と嫁女と話していたのですが、今年から一新。新しいCMキャラクターを宇梶剛士氏が務められるそうです。当日は、シークレットゲストとして会場にいらっしゃっていたそうですが、会えませんでした。

よし、一日充電できましたし、一年間頑張ります!
(11.06.09)
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