このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
繊月酒造(株) 熊本県人吉市
(2007.06.13)
今年の“
繊月祭
”については、
先日
、その様子を紹介させて頂いたところである。本編にも書いたかも知れないが、来場された方々の笑顔が印象的なイベントであった。
その際、会場の至る所で、今年2月に発表となったばかりの新作焼酎のポスターを見かけた。濃い緑色を基調としたレトロなラベルの銘柄である。酒銘は繊月酒造の旧来からの主力銘柄“峰の露”。現在の“峰の露”については現代の嗜好に合わせて味わいを変えてきているという話は伺った事はあるが、“常圧蒸留”と“黒麹仕込み”という2点について、この“峰の露”の新バリエーションの最大の特徴が現れていると思う。
会場で特に新商品のアナウンス等はされていないようであったが(発売されて3ヶ月が経とうとしている・・・というよりは、会場の雰囲気を壊したくなかった・・・というところでしょうね)、試飲の瓶は置いてあるのを発見。ちろり舐めてみたがこれが結構うまかったのだ。
球磨焼酎における黒麹仕込みの位置づけ・・・という点については、正直詳しくない。
焼酎盆地
の
SASANABA師
が深野酒造本店の復刻焼酎“誉の露”の項において、このことについて触れられているので、そちらを参照願いたい。歴史的な考証に基づいた『原点論』というのは大切にしたい部分であるが、球磨焼酎で黒麹仕込みの焼酎というのはあまり種類も多くないと記憶しているので、一つの差別化としては面白いと思う。
せっかく人吉市まで出てきたのだから・・・と仕込み棟の2階にある販売所の方で5合瓶を購入してきたのだった。お値段、箱付きでちょうど千円也。横で冷ややかな目をしている山の神様が怖くて仕方がなかったが、にへらにへら・・・と上機嫌の私であった。値段設定はレギュラーの銘柄と同等というのも嬉しいではないか。
で、早速帰宅後、作業に入るわけであるが・・・(作業と言っても、やかんでお湯を沸かすだけです)。
その間、手持ちぶさたであったので封を切ってみた。その途端、香ばしく、甘い香りが立ち上る。この時点でお湯が沸くまで待ちきれず・・・(以下略)。
飲んでみての感想なのだが、色々試したところ、ロックよりも、燗やお湯割りといったように熱を加えてやった方が、ぱっと開く感じで香ばしい香りや甘みが強調され、風味が伸びるような気がする。
正直、コストパフォーマンスは非常に高いと思います。
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