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アカツキ酒造(資) 宮崎県西臼杵郡高千穂町
(2005.04.15)
“
暁
”・・・。それは魅惑げな酒名。買いたい、買いたい・・・と思うのだが、とにかく“
手強い
”、大佐先生曰く“
飲み手を選ぶ
”というこの酒の特徴を少し畏れていたのですね。私みたいなへっぽこがのんでも良いのだろうか・・・などと。その後、みょうが屋などでちょこっと舐める機会もあった。だが、せっかくの機会も酔っぱらった私の脳みそは・・・。ううっ・・・・。
そうはといっても、やっぱりこの焼酎の味わいが気になるわけだし、躊躇しているところにあちらこちらから「
“
暁
”の直燗最強!!
」などと困った声が聞こえてくるのですね。結局、
この前
の高千穂行きの時に我が家の大蔵大臣からオーケーをもらって買っちゃいました。その時、どうしても35度が欲しかったのだが、5合瓶の35度がどうしても見つからない。高千穂の町の中心部でいくつかのお店を覗いてみたが、あるのは1升瓶だけ。終いには「今は造っていないはず。」とおっしゃる店まで出てくる始末・・・。結局、バスセンターの真向かいにあるディス屋で手に入れました。1000円ちょっとで購入してしまったが、調子に乗って“萬代”のペットを購入していたのを見つかり、怒られる・・・。すみません。
あらためて瓶を見直してみるが、ラベルに派手さはないがその土地の風景をよく表現していると思う。この河内地区(私は行ったことがない)でなくても、日之影、高千穂、五ヶ瀬といった宮崎県北の山間地へ行かれるとおわかりいただけると思う。物好きな私が良く走る五ヶ瀬川沿いの旧道は谷底にあって、空を見上げるのと山の稜線を見上げるのが一緒の感覚なのだ。そしてその向こうには霧にかすんだ更に高い山々が続いているのである。余談であるが、ラベルが完全に切り替わっていないのであろうか。平成16年末の詰め口のこの瓶のラベルには、『醸造用糖類』という原材料表記があって、そこの部分だけ修正液で消されていた。
この焼酎の蔵元は高千穂町の中でも結構山間部である河内地区に所在するそうである。
SASANABA師
や
いで師
のレポートを拝見するに、山の斜面にはりつく様に建つ蔵の景色や、昔ながらの造りを頑なに守られている(そのようなことを私なんかが言わなくても、当たり前に昔ながらの焼酎造りを続けられているだけだろう)点は興味とあこがれの対象なのですね。男だったら(女性でも別に全然大丈夫ですよ)いっぺん行ってみたいじゃないか。
開封後、さっそく生で飲んでみたが、チョコレートを思わせるようで焦げ臭い独特の香りは病みつきになる。口に含むとアルコールがはじけ、独特の甘苦さがじんわりとしみ出てくるのですね。お湯割りでも香りが立つし、直燗は噂に違わぬすごさであった。香りはぶわぁぁ・・・んと来るし、温められたことで角が取れて甘さが引き立つ・・・。で、私にとっては凶悪以外の何物でもない35度の酔いである。
これはぁ・・・、病みつきになります。
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