このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

護衛艦の名を冠した焼酎
平成21年7月25日〜27日にかけて、日向市細島港に海上自衛隊の護衛艦が入港した。最新鋭のヘリ搭載型護衛艦“ひゅうが”型のネームシップである。

護衛艦の入港くらいでは別に驚きもしない(5月にはイージス艦“こんごう”、6月にはヘリ搭載護衛艦“ひえい”が入港しているため)のだが、この船だけは違った。新聞記事を見て、目を疑ったのだ。

というのも、今年3月に就役したばかりの船。しかも、母港である横須賀基地以外では国内初の寄港、一般公開となるという。さらに、全通甲板という野心的な艦構造を採用しており、就役と前後して海外(ま、中国とか韓国だけれども)のブログ等々で配備を懸念する声が出たり・・・と物議をかもしている船だけにこれは興奮せざるを得なかった。

ともかく、私は7月下旬を待ちました。・・・で、雨天であったもしっかりと内部を見てきたのである。
見よ!この威容を!!

全長197m、基準排水量13,950tと海自の艦船の中でも最大クラスの護衛艦なのである。上記の通り、就役したばかりの頃、周辺国では「日本が空母を持った。」と騒がれたのですが、いかに全通甲板を持っているとは言っても、あくまで哨戒ヘリの搭載を目的とした艦です。災害時支援の用途も想定、艦隊旗艦としての機能・・・と多目的の運用がなされるようですから、このような形になったらしいですね。
サッカーができそうなくらい広い甲板上なのですが、固定翼機の運用は考慮されていないようです。

当日は艦の固定武装のうち、CIWSの機動展示などもやっておりました。

本当。晴れていれば文句なかったのだが・・・。
艦の内部については、機密事項でもありますから、ここには載せません(爆)。別のサイトでも紹介がなされておりますので、そちらに譲ろうかと思います(白状すれば、カメラの調子が悪く、あんまり撮影していないのだ)。ただ、とにかく広かった。トイレを借りるにも迷路のような艦内をひたすら歩く感じであったのだった。

なお、このひゅうが型は同じヘリ搭載型の護衛艦であるはるな型の後継として建造された。ネームシップの“ひゅうが”の就役の後、ついこの前(今年の8月)、2番艦である“いせ”が無事に進水している。

旧海軍の戦艦とは逆の命名となってしまったが、航空機(ヘリだけど)の本格運用を狙った艦と言うことで、かつて航空戦艦として改装された伊勢型戦艦の名を継ぐということに因縁を感じる・・・というのは言い過ぎでしょうか。

この艦の日向市寄港の実現には地元日向市の商工会の積極的な誘致活動があったという。国際港ならではというのもあるが、何より“ひゅうが”という艦名にあると思う。旧国名、市名と同一。歓迎、期待も高まるであろう。また、護衛艦の寄港による隊員との交流、経済効果も期待できる。

艦内では恒例となったグッズの販売の他、珍しい物を見つけた。まぁ、こんなサイトであるので、焼酎に関係する物だ・・・というのは言うまでもないです。はい。
日向市東郷町の“ 日向 あくがれ ”を醸す 富乃露酒造店 さんを皆さんよくご存知かと思います。護衛艦“ひゅうが”入港を記念してのボトルが販売されていたのだ。

これについては宮日新聞など報道でも紹介された。普段から焼酎関連とか興味のある記事を切り抜いておく事を習慣づけているので、取っておいたと思ったのだが、コンテンツにまとめようと思って探してみても見つからない。・・・切り損ねているし(自爆)。

25度と14度の限定各1,000本ということで、ムクムクと物欲が起き上がって来たのだが、当日の悪天候で断念したのだった。だが、人の縁とは奇なる物でして、船好き、酒好きというどうしようもない性分を不憫に思われたのか、知人が「いただいたから。」とご提供下さったのだ。多謝感涙である。
いただいたのは2本セットでございまして、上の旭日の日向灘を行く“ひゅうが”な図案が14度、実艦の写真を多用したのが25度となっている。単純なラベル替えでなくて、度数に応じて図案を変えるあたりがコレクターズアイテムとしても魅力的と言えようか。

裏のラベルには“ひゅうが”型の諸元の他、「海をキレイに」という文字が入れられているのだが、サーフィンの大会に協賛として積極的に参加されている蔵の姿勢がよく感じられて好感が持てるのだった。

販売価格は共に5合瓶のみで、14度が1,200円、25度が1,800円だった様だ。当日、艦の開放に駆けつけた地元日向市の方々、そして船好きにとっては良い記念品になったと思う。
「自衛艦の入港を民間の側からサポートできれば・・・。」との企画だったようだが、ギフト向けだったのか、いただいたセットには“日向 あくがれ 芋”のロゴと共に14度バージョンの図案がプリントされたTシャツが同梱されていた。

このTシャツ。どこかで見覚えがあったのだが、よくよく思い返してみると、艦の公開当日に甲板上で見かけたのだった。

大盛況で1時間待ち・・・という艦橋へ上がるための行列に並んでいた最中であったが、もしかしたらあのTシャツを着ていらっしゃった方が同蔵の黒木社長ではなかったかと思うのである。

ふむ・・・。このTシャツ。“ひゅうが”の次回入港時に着て行こうと思います。
(09.11.30)
>Index

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください