このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

青鹿毛
あおかげ
【'08年度版】
柳田酒造(名) 宮崎県都城市

(2008.06.29)
今もこの項を打ちながらこの麦焼酎のお湯割りを飲んでいる。

2つの大きなメーカーが甘藷焼酎を造る都城において、麦焼酎一筋の 柳田酒造さん の存在は一つの特異点である。同時に、同蔵の麦焼酎の味わいは剛から柔と広がりを持っており、宮崎焼酎になくてはならない魅力の一つとなっている。

この“
青鹿毛”については紹介するのは2回目。 前回 の発売から2年が経過するのであるが、ご存知の通り、前回発売の物はレギュラー販売ではなかった。濾過と割水の具合を見るための試験販売。前回買う事が出来た人も買えなかった人も「待ちに待った・・・。」と思っているのは間違いないはずだ。

都城では先日の飲んみろ会の終了を待っての販売となったが、全国ではそれに先んじ6月上旬の発売である。それには理由があって、その発売日は柳田正さんの誕生日なのだという。常圧蒸留の麦焼酎は柳田酒造としてもどうしても欲しいラインナップだ・・・と言う事を何かの機会に伺った事があるが、たかが発売日であっても柳田さんの思い入れの強さが伝わってくる。

先週購入し、開封済みの焼酎が空になるのを待ってから(←だって、飲み散らかすと嫁女に怒られるのだ)の開封となったのだが、試験販売版よりも更になめらかになったなぁ・・・というのが1杯目の感想でした。もう2年前の記憶なのでちょっと怪しくもあるのだが、時の経過によるマジックですね、きっと。

ロックで飲むよりもお湯割りや燗といった感じで熱を加えてやった方が私には合うようです。香ばしい香りが立ち上るのを楽しむ事が出来ますし、ぱっと甘みが広がるようです。口に含んでからの甘苦さも好きですが、ちょっとぬるくなるとそれが甘酸っぱさに変化。その移ろいにメロメロですな。

あ、コップが空になった・・・。

そう、思い出したが、この青地に銀箔のラベルは今回限りになるとの事。“青鹿毛”は年2回の発売となるようでして、次回11月以降は異なった趣となるそうです。ギラリと光る『青鹿毛』の文字を見ると(結構良い感じですので)ちょっともったいない気もいたしますが、それもまた楽しみの一つですね。
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