このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
小玉醸造(名) 宮崎県日南市
(2007.08.12)
6月下旬に開催された西都城駅前にある
さいしょ酒店
さん主催の“
飲んみろ会
”の模様は
先日
、お伝えしたとおりである。
私は3度目の参加となるが、会場の和やかな雰囲気は毎度変わらず、(他のイベントに参加した事がないので言い切っちゃうのは危険な感じもするが、)酔っぱらいの参加するイベントとしては最上の域にあるといえよう。毎年、この会では参加される焼酎蔵元の何かしらの新製品が飛び出すのであるが、今年の“飲んみろ会”では杜氏潤平さん(小玉醸造)の新作芋焼酎がお披露目となった。私の拙いレポートの2項目の下にある緑色の瓶のことだ。
その後、先月の下旬、私の実家へのお土産焼酎を同酒店に購入しに行ったのであるが、その際に、近々発売の予定という話をさいしょさんから伺い、カミさんに怒られるのも覚悟で予約を行った。で、昨日。発売になったばかりの同品を引き取ってきたというわけ。1升瓶で2,700円也!
銘柄名の“
あやこまち
”は、上記のレポート内でも紹介しているとおり、仕込みに用いた甘藷の品種である。“アヤコマチ(九州134号)については、独立行政法人立行政法人農業技術研究機構九州沖縄農業研究センターにおいて平成15年に誕生した品種で、従来の橙色系の食味性、加工性(芋の形状やサイズ等)の向上を目的に作出された品種のようだ。
品種の作出については、両親にカロテン含量に富む系統を用いており、母は食味性に富む“サニーレッド(上記レポート中に「高系の紅芋」と紹介したところであるが、代をさかのぼってみると2代前に“高系14号”の名前を見つける事が出来る)”、父に外観性、貯蔵性に優れる“ハマコマチ”という掛け合わせて交配されている。なお、両親の特性を良く引き継いでおり、貯蔵性は母よりも良く、蒸した時の味も優れるという。
封を切ってみたが、華やかな香りに驚いた。これは先日の“飲んみろ会”には意識してはいなかったので新鮮。かんしょの香りなのであるが、すーっと鼻を通っていくのである。この時点で顔はニヤニヤ・・・。そのまま、口に含んだのだが、熱を加えるよりも、やはりというかロックや水割りで愉しんだ方がこの銘柄の性格を味わえるようである。そうやって酒を飲み込むのであるが、口の中にじんわりと残る上品な甘みはやはり繊細。
それにしても、ジョイホワイト、ムラサキマサリ、コナホマレ、ダイチノユメ・・・と、かんしょだけでも宮崎の焼酎蔵の原料への柔軟性には驚かせられる。それぞれの蔵元がそれぞれの品種特性を引き出した焼酎を製品化しているが、飲み手としては選択肢の広がりに宮崎焼酎の奥深さを感じてしまう。
雑誌「
danchu
」の最新号ではないが、宮崎焼酎の有するポテンシャルはものすごい(爆)。
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