このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

日田には『いいちこ』の バカデカプラントがある。
日田への 粕取り探査 の折、さすがに酒屋ばかり回っていると家庭争議へ発展しかねないため、“下町のナポレオン”な減圧麦焼酎『いいちこ』の 三和酒造日田蒸留所へ向かった。ここでは既に 猛牛師紹介 されているが、見学施設も併設されているため前々から行ってみたかったのですよね。

結局酒造関係ばっかりの観光かよ!!と突っ込まれそうだが、一日チャイルドシートに縛り付けられていた長男のいい気分転換にもなるだろうし、散歩がてらに行ってみようか・・・となったのだった。

日田市の中心部から国道212号線を大分自動車道日田I.C方面へ向かうと市街地が急速にひらけ、これからイネを移植しようとする田園地帯や林業が盛んな豊後地方らしい木材の貯留場木材の貯留場がフロントガラスに映るようになる。

そのような中を国道から脇道へそれて坂道を上っていく。そのサッミットに目指す工場はある。
山のてっぺん全部が三和さんの敷地のような状態でして、とにかく広いのだ。駐車場から真っ正面に煉瓦造りをモチーフにした懐古調的バカデカ仕込み棟&貯蔵棟が連なっている。

これら巨大建造物のいくつかには実際に足を踏み入れることができ、ガラス越しの見学用通路からこれまたでっかい仕込みタンクが連なる様や常減圧兼用の蒸留器×複数を見ることができるのである。

これは仕込み棟の3階から見下ろした二次仕込みのタンク群で、15基、大きさは案内板によると56,000キロリットルなのだそうだ。多分タンク1基の容量であろうから、合計は・・・。
う〜ん・・・、84万キロリットルですか。1升瓶に換算すると・・・何本分になるのでしょう・・・。

なお、10日間のアルコール発酵期間を経て蒸留工程へともろみが送られる・・・と案内板に書かれてあった(爆)。
出、その隣の部屋に設置されている12,000キロリットル容量の蒸留器×2基である。

上記のように常圧と減圧の兼用タイプで、しばらく観察をしていたのだが何処がコンプレッサーでぇ・・・などとよく分からない。1回の蒸留に必要な熱エネルギーは・・・なんて考えても見るが、もとより酒造学についての知識なんてこれっぽっちもないし、物理学など高校時代にテストで人には言えない点数を取ったことがある。

長いこと凝視していたから、周囲の人から見ると怪しい人である。妻にはきっちり「早く行くよ!!」と怒られました・・・。
なお、蒸留器については更に別棟で見学することが出来る。その建物の見学スペースはちょっとしたロビーのようになっていて、過去に使用されたポスターの一部やTシャツ等のノベルティグッズ等が紹介されると共に、懐かしいTVCMが大型のモニターに映されていた。
その二つの製造工程を行う棟に挟まれるように貯蔵棟が配置される。

中にはいると左手には樽が3段積み上げられ、右に進むとホーロータンクがどででどでん!!!!と立っているのだ。

いやはや本当に驚いた。本当このことを言えば、もろみのタンクや蒸留器を見てもそう驚かなかったのだ。

だが、貯蔵棟には驚愕であった。効果的にライトアップされて、構内には樽やタンクが威容を持って浮かび上がるのですね。
この広大な敷地内には噴水や太古の竪穴式住居も復元してあり、散歩コースにもうってつけなのであった。

後で調べてみたら87,000㎡という広大な面積を誇るそうだ。このプラントは・・・。梅林や櫟(くぬぎ)の林、杉も植えられており、どこからともなくカッコウの鳴き声が聞こえてくる。
そのような心地よい中を歩きながら、販売&試飲スペースに至った。ホテルのバーを思わせるよなスペースには三和酒蔵さんの自社製品がいい感じで並べられ、カフェスペースも確保されていた。宮崎の大手蔵元のPR施設の場合だと地元宮崎のありふれたお土産その他が自社製品以上のスペースを占有するのであるが、ここはすっきりして非常に好感が持てた。

棚を見ると先日販路が全国へ広がった“
西の星”や新酵母で醸した原酒を長期熟成させた新発売の“いいちこスペシャル”などが並んでいる。Tシャツや日田蒸留所特製のグラスなども商品棚に陳列されている。このグラスであるが、おそらく全国展開のキャンペーン中なのであろう。アンケートに答えれば、なんと無料進呈と言うことであった。

・・・ここで私の中の悪い虫がむずむずと動き出すこととなる。だが、この後6時間以上にも及ぶドライブを控えている身としては・・・・・・・。

グラスが欲しい欲しい欲しい★(!?)、欲しい・・・・という願望を何とか抑えながら、徹底した考慮と自分の中における葛藤の末、私はようやく一つの結論に至ったのである。臭いをかいで過去の記憶に頼りながらアンケートに答えれば良いじゃないか!!!!・・・それにしても、このような事態に置かれた時の記憶というのはどうしてこうも鮮明なのであろうか。もの凄くリアルにその味を思い出したのです(爆)。

そういうわけで無事にグラスを入手することができ、私は再度粕取り探査へ及ぶ。我がハンドルを握るワゴンRは夜明ダム沿いの道を日田市街を目指す・・・。
九州の地でカッコウの鳴き声を聞くのは本当に久しぶりだ。夏鳥がさえずるような季節になったと言うことであり、なによりも日田地域の自然が豊かだという証拠に他ならない。

・・・でもスピーカーだったりしませんよね>三和酒造さん?(十中八九本物でしょうが、一応聞いてみました。)
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(05.06.14)

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