このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
20度
高千穂酒造(株) 宮崎県西臼杵郡高千穂町
(2009.06.29)
味わいはラベルの字体のように力強い・・・と思いこみがちですけれども、柔らかく、おっとりとした味わいです。黒麹仕込み、白麹仕込みの原酒をブレンドしたとのことで、両者のいいとこ取りをした格好になっています。飲み込んだときにふっと抜けるかんしょの香りは控えめかな・・・。
どうもこの
高千穂酒造
さんの銘柄は常圧蒸留の
麦焼酎
の存在が強く、減圧バージョンの麦やかんしょ製のこの銘柄を購入できないでいたのですね。ま、それは常圧麦のパフォーマンスが非常に優れておりますので仕方がないかな・・・・と。でもいつまでもそれではダメでしょうから、家の焼酎が切れたのを機に近くの酒屋で購入してきました。蔵のHPでは25度の物のみ紹介されておりますので、おそらく20度で売っているのは宮崎だけなのでしょうね。
“高千穂”という事で、せっかくですから当地で舞われる夜神楽について触れさせてください。
実は、宮崎に定住する様になって7年(大学を含めると10年以上・・・)になりますが、残念ながら夜神楽を見たことがありません。地元の祭りもおざなりになっている状況ですので、ちょっとまずいな・・・という意識から山之口の“弥五郎どん”の様な地域に伝えられる祭りを見に行ったり、本を読んだり・・・という行為をするようになりました。
今の季節、高千穂では夜神楽が催されることはありませんね。本来は収穫祈願、そして太陽の復活、恵みの春を待ちこがれる山里の行事です。ただ、観光用に高千穂神楽のエッセンス抽出したものを高千穂神社の神楽殿で見ることは可能。これは、33番ある神楽舞の内、“手力雄(たぢからお)”、“鈿女(うずめ)”、“戸取(ととり)、“御神体(ごしんたい)”という4番を抽出した物ですが、アマテラス神の岩戸隠れが先に、そしてイザナギ、イザナミの2柱による国産みの神話が最後に舞われるというのは記紀の記述からはあべこべだったりします。まあ、この神楽が神話の里“高千穂”への入り口でもあり、これがきっかけで観光客の中にリピーターが誕生するかもしれませんね。変わらずに舞い続けられる・・・って重要なことだなと思います。
実は、来月、仕事で高千穂に行く予定になっております。その際、時間があれば夜神楽の入り口を体験してこようと思います。そして、今まで接する機会が無かった西臼杵の焼酎事情というものに触れることが出来るかもしれません。いつものように酒屋の店頭だけで終わる可能性も多々ありますが、麦、そば、とうきび・・・とこの地方で伝統的な穀類焼酎に加えて、新ジャンルとも言えるかんしょ製の焼酎が置かれたポジションをかいま見てきましょうかね。
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