このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

石の蔵から
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本坊酒造(株)小林工場 宮崎県小林市

(2009.09.09)
この樽貯蔵の甘藷焼酎(とはいいつつ、厳密には米焼酎とブレンドし、南薩の石蔵で樽貯蔵したもの)は新しいようで、気がつけば10年くらいの歴史を持つロングセラー。これまで何度か触れたことはあるかと思いますが、学生の頃、コンビニでバイトをしていておりました。その時、学生が「飲みやすいから。」とよく買っていっておりました。

現在もだと思いますが、当時は飲みやすさ、スタイリッシュ・・・、そういった物を宣伝文句に「ロックでいこうよ!」と宮崎でもコマーシャルが流れておりました。鹿児島の焼酎のコマーシャルというのは当時も珍しかった物ですが、今になって思えば、本坊酒造が小林市に工場を構えているという事実があり、(都城の銘柄に押されているとはいえ)「大淀」というブランドの存在があったからでしょうね。

小林工場では長らく焼酎の製造はやっていないと思います。“
大淀”にしても 黒麹仕込みの銘柄 は存続しているようですが、数年前、小林市内でいろいろ話を聞いた際も「タンクの中の物を瓶詰めしている・・・。」という事を酒屋さんが仰ってましたね。工場内に湧き出る霧島連山からの湧水はミネラルを豊富に含有し、「灘の宮水」に匹敵する・・・という表現も見られるほど知名度も高いのですが、“石の蔵から”にはこの工場で採水された湧水が割り水として使用されています。

さて、宮崎県が誘致した企業の中に 本坊酒造さん の名前を見つけることが出来ます。時期は昨年(2008年)の8月。その業務内容は「焼酎割水・ボトリング及び販売、ミネラルウォーターの製造・ボトリング及び販売」となっておりました。工場の稼働は平成21年度からということだったのですが、何度か家の用事で小林市に行った際、工場の前を通ったところ、工場の新設工事だったのでしょうね。確かに大がかりな工事をされていましたよ。このうち、ミネラルウォーターについては系列のコンビニエンスストアでの販売が今年から始まっているようです。

さて、肝心の焼酎については「新規の銘柄の展開がなされるのだろうか・・・。」と思っていたのですが、7月に本品が発売されました。私の記憶が確かならば、この商品については宮崎県内限定だったと思います。だからというわけではないのでしょうけれど、20度という設定、ラベルもゴージャスに・・・と差別化が図られております。

通常バージョンの17度とどう違うのか・・・ということを比較しようと思ったのですが、当然ながら本品の方が香り、甘みが強いと思いように思えます。ロック以外も楽しめるのでしょうが、今年の宮崎は暑かったのですよ。ロックがうまくないわけがありませんでした。

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