このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
神津島酒造(名) 東京都神津島村
(2005.07.08)
伊豆の島々には何一つ縁を持っていない。ただ、東京までの出張の行き帰り、飛行機の中からとても手で掴むことができそうなほど小さくなった島を見るだけである。
神津島は壮大な神代の伝説を今に伝える島。
それは、『遙か昔、神津島が伊豆諸島の中心であったころ、この島の“最高峰”天上山では諸島の神様が集まって会議をしたという。中でも最も重要であった議題は、その「水」を如何に分配するか。命を司る物は今も昔もやはり「水」である。水資源に乏しい島にとって、少しでも多くの水を確保することが、いかに永く生きながらえるかに繋がっている。命がかかっているから、現代の国会など顔負けの会議であっただろう。次の日の朝、先着順に水を分ける事になったのだが、その早起きレースの結果は!!』という内容の「水配りの伝説」。その神様の会議からこの島の名のいわれでもあるのだ。
そのような伝説からか、はたまた火山島という地質的な物からか・・・。人が住み、かつ水が豊富な地で酒造りが行われるようになるのは当然のことでして、
神津島酒造合名会社
が樽貯蔵の麦焼酎“
盛若
”を作っている。度数や赤や白、甲乙混和・・・と色々とバリエーションがある同酒造の銘柄であるが、その中で現代風のお洒落なラベルをまとうのが同品である。
シェリー酒や赤ワイン、白ワインの樽に貯蔵することが上記銘柄の名の由来に繋がってくる訳だが、この“
神の詩
”もやはりオークのワイン樽によって減圧の麦焼酎を貯蔵している。その期間といった詳細な情報は全くないが、確かにグラスに注ぐと淡い金色をしている。この焼酎は実はもらい物でして・・・、東郷町は道の駅の敷地内にある
七福酒店
さんに遊びに行った際に戴いてしまった(ううっ、申し訳ございません)。聞けば店長の藤井さんが大切に取り扱われていらっしゃる焼酎だそうで、「皆さんで飲まれてください。」と言うお言葉に甘えて
先日
ご披露させて頂いた。その会の中でも話題になった焼酎である。
それにしてもバナナの香りがする不思議な焼酎である。生ではちょっと刺激が強いが、ロックでは樽物の焼酎にありがちな甘ったるさもなく、さらさらとした口当たりを楽しめると思う。どうもこの手の焼酎はキュウリの浅漬けなどつまみに引っ張り出す癖が私にはあり、『すがやかなにが甘さが浅漬けの素朴な味に合う・・・』などと言ってみたい(爆)。だが、つまみになりそうな物は家にはこれくらいしかないという事実を晒すと、そのような願望も意味をなさない事は明白。
それにしても、伊豆の島を旅してみたいなぁ〜。神津島そのものは数年前の地震で大きな被害を受けたそうだが、魚も美味しいそうだし・・・。はぁ。
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