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吉兆
雲海
雲海酒造(株)五ヶ瀬第2工場 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町

(2005.12.27)
宮崎県は南北に長いので、北川から串間へと向かうとその車窓にはたいてい青い海『日向灘』が広がっているだろう。私が好きなのが国道220号線の青島以南や、国道448号線の道の駅なんごう付近。日本離れした風景に思わず車を停めたくなってしまう。

ついに串間市の都井岬。野生馬が草をはうなか丘に登ってみれば、3方海に囲まれている。風は強いだろうが、空気はどこか暖かいはずだ。これは、ごろんごろん・・・と蛇行して北上していく黒潮が都井岬の沖をかすめるため。こっからは一路東進、四国沖へと向かっていく。

宮崎に温暖な気候をもたらす黒潮であるが、この海流は多彩な恵みすら与えてくれる。

その代表格が宮崎県民にとってもっともポピュラーとも言えるのが回遊魚である鰹であろうか。漁獲高は他県に譲るようであるが、日南海岸には目井津港など漁港が連なり、季節ともなれば近所のスーパーに1尾500円で並ぶこともある。大学の頃は3枚におろした奴が安く売っていたのでたまに買ってきては“たたき”を作っていた。水にさらした玉ねぎの上にのせて、甘酸っぱいたれにつけてしろご飯をかけこむ・・・。このたたき(宮崎には“やききり”と言うよく似た調理法の郷土料理があるようです)の他、刺身、腹皮、そして酒盗。ご飯のおかずや酒の肴にたまらない一品。

そのほかにも身の詰まった旭ガニ、高鍋の牡蠣、岩場の多い県北や県南を中心に宮崎県沿岸で獲れる伊勢エビ、都井岬沖のトビウオ・・・。キリがないな。腹減ってきたよ。

で、何で日向灘の話なのかといえば、雲海酒造のこのそば焼酎。雲海酒造が日向灘の海水から分離成功した酵母を使って仕込んでいる。“
日向灘黒潮酵母”というらしいが、共同研究をした南九大の小川喜八郎先生が あの時 (レポートには書かなかったけど)に話しちょったねぇ。ちなみに麹は黒麹。

レギュラーの雲海と比較したいが、なかなか飲む機会がないので申し訳ない。おぼろげな記憶を頼りにしてみたところ、レギュラー品を口に含んだ際に感じるとげとげしさが無い。甘みが強く、なめらかになっているようにも覚える。ロック、お湯割りと結構楽しめるが、いっぺんやってみたいのがそば湯割であって、そのチャンスをねらっているところ(爆)。あぁ・・・そば食いたい。

というわけで、発売から1年以上遅れてこの銘柄を飲んだのでした(自爆)。そういえば、AMラジオの川中美幸の番組で、この焼酎がオープニングに登場する・・・てなことはまだ無い様です(爆)。
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