このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
霧島酒造(株) 宮崎県都城市
(2009.12.14)
2009年、
霧島酒造
の代表銘柄は大きな変化を見せた。どしっと、ほわんと・・・というキャッチと共にリニューアルされた大黒柱の大幅リニューアルである。それはその味わいの変化であり、芋麹で仕込んだ焼酎のブレンドであった。
霧島酒造ではこの変化を「Gテイスト」と名付け、順次、自社ブランドに注入していくという。長く霧島焼酎を嗜んできた県民の味覚も時代を経るに従って変化していく。食生活もどんどん変化していくし、高齢化が進む中で、飲酒人口も大きく減少していくことだろう。私個人としては伝統や懐古を第一とする輩(・・・だから、ボディのしっかりとした酒を好むのか)だが、酒蔵も企業である。会社の存続のためには、そういった昔からの飲み手を大切にしていく事に加え、新しい物を提供し続け、新たなファンの獲得を追い求めなければならない。その手法としては、新たに商品を加えたり・・・といったような感じで色々とある。その中から霧島酒造が採ったのが既存銘柄への新しい価値の付与という物だ。
上で述べたとおり、第1段に選ばれたのが同社の顔“
霧島
”だ。県内でもっとも良く飲まれているであろう白麹の焼酎である。このリニューアルに合わせて、ラベルデザインも変化があった。瓶やパックは従来の物を踏襲しつつも、ゴージャスな感じの物に変えられており、左上隅に“創業者”江夏吉助氏の肖像を取り込んだ『
G TASTE BLEND
』のマークが入れられている。大きく変わったのがペットの焼酎で、元々の緑色の素っ気ない感じのボトルから華麗な変身を遂げた。10月6日に一新されてしばらく経つので、もうご覧になった方がほとんどだと思う。
その「Gテイスト」であるが、芋麹で仕込んだ焼酎の特性を表現しているという。すなわち、、「純粋さ(GENUINE)」、「穏やかさ(GENTLE)」、「優美さ(GRACEFUL)」の3つなのだそうだが、リニューアルに先立って、この芋麹で仕込んだ焼酎が限定販売された。8月の下旬に発売されたので、何を今更・・・な感じなのであるが、しょうがないでしょ!?だって、4合で1,500円というのは吹けば飛んでいってしまうような父ちゃんの小遣いには大きな支出なのだ。
さて、この季節だからどちらかというとお湯割りで飲みたくなる。ロックでも飲んでみたのだが、全体的にスッキリと上品な感じである。香りも甘藷というよりは果物系・・・とでも言った方がよいかな。飲み方は問わず。月並みの表現であるかも知れませんが、食べ物の味を邪魔する様なお酒ではないようです。
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