このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

霧島
Kirishima 20°
霧島酒造(株) 宮崎県都城市

(2005.10.04)
前回に続いて、宮崎市郡で人気を2分するもう一方をご紹介!!

しょちくれA:「俺は 木挽 !!」

しょちくれB:「なんが!!霧島じゃが!!」

などという状況が宮崎市郡を中心にあることは既にご紹介した通りである。だが、霧島酒造の焼酎には「黒キリ」と「白キリ」でどっちが美味いか・・・、などという同一会社の焼酎についても更なる対立の構造がある。ここで注意を願いたいのが従来からの白麹仕込みの“霧島”を指す「白キリ」という銘柄の呼称。実はかつて同社の米焼酎に“白霧島”という銘柄があったことを断っておく(これについては同社の HP からカタログ落ちしていることもあって、絶版と判断するしかないです)。

さてさて。“霧島”といえば私が初めて宮崎の地において自分の舌で味わった宮崎焼酎である。どこそこに書いてきたかもしれないが、大学の進学のために宮崎の地を踏んだ私が最初に住んだのは大学の男子寮であった。その歓迎会で待ちかまえていたのがこの“霧島”の1升瓶。片膝をついてこの焼酎を先輩からありがたくコップに注いでもらい生のまま残らず飲み干す。そして大学伝統のエールを切る。そこで一発芸をしなければならないが、へっぽこの手品を披露した私は罰ゲームでさらに1杯喰らってしまった。この他にも大学生らしいというか、数々の“霧島”による洗礼を受けている。

当時は先輩諸氏にかなり反発を感じ、一時期焼酎恐怖症に陥ったこともあった。良い思い出であるが、一宮崎県人となった今では(県内流通で圧倒的な勝利を収めている銘柄でもあるので)もちろんもっとも馴染みのある銘柄です。
・・・という風に体に染みこんでしまった感のある“霧島”であるが、ロック、お湯割りと季節を問わず飲んでいる。私が好きなのはこの銘柄を生で燗付けしたもので、職場の飲み方ではこれがたっぷり入った徳利と猪口を持って会場内をウロウロし、誰彼と注いで回る。

香りは高いとは言えないが、ほんのりあっさりと甘い風味。そして温度を加えた時のホッとする感じはさすが宮崎県トップブランドといったところであろうか。

ちなみに、右は県内でよく目に馴染んでいるパックのバージョンである。1升瓶のような趣はないが、手軽さが市場に浸透するゆえんだろう。
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